診断コンテンツの作成方法から活用方法まで、診断のすべてがわかるメディア
商品レコメンドに効果的な「診断コンテンツ」業界別の活用事例を紹介
商品レコメンドに高い効果を発揮するのが診断コンテンツです。診断コンテンツは様々な業界で活用され、オリジナルのレコメンドサービスとして競合との大きな差別化ポイントとなっています。この記事では様々な活用事例を紹介していますので、ぜひ診断サービス導入の参考にしてください。
更新日:2024/10/25 公開日:2023/01/19
顧客の好みや購買履歴を分析して「おすすめ商品」を紹介する商品レコメンドは、今や多くのECサイトで扱われるようになりました。
商品レコメンドは「簡単に」「自分にマッチした」商品を見つけられるため、顧客の購買行動における重要性はますます高まりを見せています。
そのような中、現在、商品レコメンドにおいて注目を浴びているのが「診断コンテンツ」です。
診断コンテンツには従来のレコメンド機能にはない大きな優位性があり、活用方法によってはとても高い成果を上げています。
その一方で、診断コンテンツは「本当に成果が出るのかな?」「自分の業界でも使えるのかな?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では診断コンテンツが多くの業界で活用される理由と、様々な業界での活用事例を紹介します。
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目次
商品レコメンドに診断コンテンツを使うメリット
なぜ、今、診断コンテンツが注目されているのでしょうか?
その理由は、診断コンテンツには他のコンテンツにはない、大きな商品レコメンド上のメリットがあるからです。
ここでは、診断コンテンツの特徴的なメリットについて解説します。
①コンバージョン率を向上できる
診断コンテンツは、ユーザーの入力した情報に基づいて、ユーザーにパーソナライズした診断結果を提供することが可能です。
ユーザーは自分に最適化されたおすすめ商品を提示されることで、その商品への興味や関心が高まります。
その結果、ユーザーは商品情報をポジティブに受け止め、能動的な購買行動へとつながりやすくなります。
この効果により、診断コンテンツのレコメンデーションは、他のレコメンデーションよりも、コンバージョン率向上を図ることが可能です。
②ユーザーの理解度を向上できる
診断コンテンツは、ユーザーに対して質問を投げかけるだけでなく、そのプロセスで商品知識を提供することが可能です。
これらの商品知識は診断回答に必要な情報であるため、ユーザーは自然と高い関心を持ってこれらの情報を受け入れます。
そのため、通常の広告よりもユーザーの商品理解度が大幅に高まり、商品に対するポジティブな印象が形成されやすくなります。
その結果、ユーザーのより適切な購買決定を促進する効果を期待することが可能です。
③独自の個人情報を入手できる
現在、ほとんどのレコメンド分析は「購買履歴」と「閲覧履歴」という2つの情報でしか行われていないため、競合との差別化が難しい状況となっています。
それに対して診断コンテンツは、通常では入手しにくい個人情報を顧客自ら入力してもらうことができます。
競合が持っていない個人情報を分析のデータとすることで、より顧客にとって価値の高いレコメンドが可能となります。
④集客力と拡散性が期待できる
診断コンテンツはエンタメ感覚が高いため、高い集客力が期待できます。
また、コンテンツ内の楽しい演出、デザイン、文章などの要素によっては、顧客が自らSNS等で情報を拡散するケースもあるでしょう。
レコメンド機能に加えて、エンタメコンテンツとしての集客力と拡散性を持っていることも、診断コンテンツの大きな魅力となっています。
⑤ 信頼関係を構築できる
診断コンテンツは、一人ひとりのニーズに合わせたレコメンドを提供します。
このパーソナライズされたレコメンドは、ユーザーに対しておもてなしの「特別感」を感じさせ、売り手主体のおすすめよりも、ユーザーに好印象を与えることが可能です。
その 結果、ブランドへの信頼度が増し、ユーザーとの信頼関係の構築につながります。
⑥マルチな場面で利用できる
診断コンテンツの活用範囲はとても広く、以下のような複数の場面で活用できます。
・自社サイトでの集客、サービスレコメンド
・ECサイトでの集客、商品レコメンド
・リアル店舗での集客、カウンセリング情報
・SNSや広告での認知拡大、顧客情報入手
独自の診断コンテンツを持つことで、様々な場面で競合との差別化を図るマーケティング施策が可能となります。
業界別の診断コンテンツ活用事例
エンタメ性だけでなくマーケティングツールとしても有効な診断コンテンツは、非常に広範囲な業界で成果を上げています。
そこで、ここでは以下の業界で活用された診断コンテンツの活用事例を紹介します。
【美容】業界
【教育】業界
【ヘルスケア】業界
【ファッション】業界
【食品・飲料】業界
【Web・通信】業界
【エンターテインメント】業界
【不動産】業界
「自分の業界や目的に合った事例をサクッと知りたい」
という方は、下記の「診断コンテンツ企画診断」をやってみてください。
たった3つの質問に答えるだけで、30個以上の診断の中から最適な企画がわかります。
【美容】業界の活用事例
①肌悩みからおすすめ商品が分かる「あなたにおすすめ!素肌の呼吸のととのえかた。」
https://shindancloud.com/createlist/99YzyOxM
※この診断は、診断クラウド「ヨミトル」で作成されました
「あなたにおすすめ!素肌の呼吸のととのえかた」は、コスメ・スキンケア商品を提供するよーじやグループが導入した診断コンテンツです。この診断では、ユーザーの肌悩みに応じて最適な商品組み合わせを提案し、ECサイトやリアル店舗での購買を促進しました。
【導入の目的】
この診断コンテンツの目的は、サイト訪問者の離脱を防いでECサイトへの流入を促進するとともに、実店舗でのスタッフ業務の負担を軽減することです。ユーザーにパーソナライズした提案を行うことで、商品の組み合わせや選択に迷うことなく商品購入までスムーズに誘導しています。
【工夫ポイント1. 軽い設問で回答ハードルを下げる】
この診断コンテンツでは、ユーザーが簡単に答えられる設問や、日常生活でイメージしやすい内容を盛り込んでいます。これにより、回答のハードルを下げ、ユーザーが気軽に診断を進められるように工夫しています。
【工夫ポイント2. 丁寧な結果説明で納得感を与える】
診断結果では、ユーザーの肌状態やスキンケアに関するアドバイスをていねいに説明します。このような詳しいフィードバックを提供することで、ユーザーに納得感を与え、商品の提案内容に対する信頼を高める効果を狙っています。
この診断コンテンツの導入により、ECサイトへの流入率が通常のサービスLPと比較して約3倍に増加しました。さらに、実店舗では、診断で提案された商品がそのまま購入されるなど、顧客の購買行動にも良い影響を与えています。
②今の気分にぴったりの香水をレコメンドする「ミニモアパフューム診断」
※この診断は、診断クラウド「ヨミトル」で作成されました
「ミニモアパフューム診断」は、株式会社フィッツコーポレーションが導入したおすすめの香水を提案する診断コンテンツです。この診断コンテンツは広告からの流入を通じて、公式LINE友だち登録率を10%以上に引き上げる成果を達成しました。
【導入の目的】
この診断コンテンツの導入目的は、店頭購入者を公式LINE友だちに誘導し、顧客エンゲージメントを向上させることです。特に、化粧品に興味がある潜在層をターゲットにしており、彼らを公式LINEに登録させることで、さらなるブランドロイヤリティの強化を目指しています。
【工夫ポイント1. ストーリー設計で興味を引き出す】
この診断コンテンツでは、診断前のランディングページ(LP)でユーザーの香水に対する興味を高め、その後、LINE登録によって自分にピッタリな香水が分かる診断ができることをフックにしています。これにより、効率的にLINEの友だち登録へと誘導しています。
【工夫ポイント2. 診断結果で愛着を高める】
診断結果では、ユーザーに合った香水が提案されます。この結果を通じて、商品やブランドへの好感度を高め、ブランドに対する親近感や信頼を深める効果を狙っています。
この診断コンテンツの導入により、小売店アプリ会員向け広告からのLINE友だち登録率10%以上を達成しました。さらに、ユーザーが自分に合った香水を見つけることで、商品販売などの顧客エンゲージメント向上に寄与しています。
【教育】業界の活用事例
未来の可能性を広げる「子どもの強み発見診断」
※この診断は、診断クラウド「ヨミトル」で作成されました
「子どもの強み発見診断」は、株式会社ロジカ・エデュケーションが提供する子どものプログラミング教室「ロジカ式」への入学を促す診断コンテンツです。この診断コンテンツは、幼稚園から中学生までの子どもを持つ親世代をターゲットにし、親子で楽しめる内容で制作されています。
【導入の目的】
この診断コンテンツの導入目的は、プログラミング教室の認知拡大と問い合わせを増やすことです。特に、子供を持つ親世代に子どもの学習タイプを認識させることで、教室への関心を高めることを狙っています。
【工夫ポイント1. 診断企画で楽しく認知拡大】
診断では、子供の学習タイプを教室のキャラクターに例えることで、親子で楽しくコミュニケーションを取りながら診断を進める構成としています。この工夫により、診断を通じて教室の認知度を拡大させることに成功しました。
【工夫ポイント2. 精度の高い診断ロジック】
この診断コンテンツは、16タイプ診断のロジックに基づいて作成されており、精度の高い診断結果を提供することが可能です。これにより、ユーザーは信頼性の高い診断結果を得ることができ、教室への信頼度が向上します。
「子どもの強み発見診断」の導入により、教室の認知拡大と問い合わせ増加に成功しました。また、診断結果には、子どもに適性がある職業も提示されており、親子で将来を具体的にイメージしながら必要な準備を考えるきっかけを提供しています。
【ヘルスケア】業界の活用事例
①オーダーメイドサプリメントを提案する「myFine診断」
「myFine診断」はユーザーごとにオーダーメイドのサプリメントを提案する診断コンテンツです。
サプリメントは健康意識の高まりを背景に市場拡大が続いており、株式会社富士経済の調査によると2022年には市場規模が1兆651億円(前年比102.3%)に達すると見込まれています。
「myFine」は多様化するサプリメントニーズに対して、液体サプリメントを「サブスクリプション」「パーソナライズ」を切り口に展開し、その入り口として診断コンテンツを活用しています。
【導入の目的】
「myFine診断」では身長、体重、お酒を飲む頻度、野菜を食べる頻度など、全14問の質問をもとにユーザーの悩みや理想にあわせたサプリメントを提案します。また、提案からサブスクリプションサービスへの申し込みまで行えるようにすることで、コンバージョン率の向上を目指しています。
【工夫ポイント1. 診断結果から申し込みへとつなげる構成】
「myFine診断」の大きな特徴が、診断結果ページで直接サプリメントの申し込みが行えることです。
ユーザーのニーズに沿った診断結果を表示するとともに、パーソナライズされた商品を提案することで、スムーズに購入へとつなげる構成となっています。
また、クレジットカードなどによる購入手続きも診断結果ページで行われるため、ページ遷移によるユーザー離脱を防止して効率よく誘導していることがわかります。
【工夫ポイント2. ユーザーフィードバック機能でパーソナライズ精度向上】
myFineはサブスクリプションサービスのため、長期的に利用していると、生活変化などにより当初の提案内容がユーザーニーズと食い違ってしまうケースが起きてしまいす。その問題を解決する方法が、WEB上のフォームでユーザーの悩みや身体の変化を聞き取る「フィードバック機能」サービスです。
フィードバック機能のデータと診断コンテンツの回答データをあわせて分析することで、ユーザーの「今」に対応したサプリメントの配合に反映させています。
②新規会員の満足度アップを図る「フィットネス診断テスト」
株式会社LEAN BODYは、オンラインでフィットネス動画の見放題サービスを展開しています。
フィットネス動画はアメリカや中国で市場が急拡大しており、今後、日本でも大きな成長が期待されている分野です。
LEAN BODYはフィットネス動画の新規会員が抱える問題点を、診断コンテンツによって解消する試みにチャレンジしています。
【導入の目的】
フィットネス動画は自宅で簡単に取り組めるというメリットがある反面、初心者にとっては「自分にあったトレーニングが分からない」という問題が発生しています。
そこでLEAN BODYでは、自分に合ったレッスンがわかる「フィットネス診断テスト」を導入し、ユーザーの退会を防ぎ顧客満足度の向上を図っています。
【工夫ポイント. おすすめレッスンの紹介で迷うことなくスタート】
フィットネス動画の見放題サービスは、豊富なレッスン動画数が大きなメリットです。しかし、そのメリットは逆に、選択肢が多すぎて迷うというデメリットになる可能性もあります。
LEAN BODYはその問題を診断コンテンツのレコメンドで解消し、初心者が迷うことなくレッスンを始められるというメリットをつくりあげています。
【ファッション】業界の活用事例
自分に似合う色で魅力をアップさせる「パーソナルカラー診断」
※この診断は、診断クラウド「ヨミトル」で作成されました
「パーソナルカラー診断」は、株式会社ピクルスが提供する自分に似合う色を診断するコンテンツです。この診断コンテンツは、ファッションへの関心が高い女性層をターゲットに、購入率の向上を目指しています。
【導入の目的】
この診断コンテンツの導入目的は、ファッションへの関心が高いユーザーに「自分に似合う色」という価値ある情報を提供することで、商品への理解を促進することです。特に、商品の選択に悩んでいるユーザーに対して、パーソナルカラー診断を通じて最適な商品を提案し、購入意欲を高めることを目指しています。
【工夫ポイント1. 具体的な似合う色を紹介】
この診断では、自分に似合う色の傾向を解説するとともに、具体的なベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを紹介しています。これらの情報が提供されることで、ユーザーはファッションアイテム選びの参考にすることが可能です。
【工夫ポイント2. 診断結果でのCV貢献】
診断結果では、テキストのカスタマイズだけでなく、製品情報やリンク先を貼り付けることが可能です。これにより、診断を受けたユーザーがそのまま製品情報にアクセスし、購入につながる仕組みが整っています。
「パーソナルカラー診断」の導入により、ターゲット層に対して的確な商品提案が可能となり、購入率の向上に貢献します。また、診断コンテンツが、商品選択の悩みを解消することで、ECサイトでのコンバージョン率向上につながります。
【食品・飲料】業界の活用事例
①30秒で多様なニーズを分析する「30秒プロテイン診断」
わずか30秒で自分のニーズに適したプロテインを診断してくれるのが、株式会社明治のプロテインブランド「SAVAS」の「30秒プロテイン診断」です。
ある調査によると、プロテイン食品の国内市場は2021年は2200億円を突破したとみられ、10年前の558億円と比較して約4倍に拡大しています。
明治は多様化するユーザーニーズに合わせて数多くのプロテインを販売していますが、商品数の多さに「どれを選んでいいかわからない」と悩むユーザーがいるのも事実です。
そこで導入されたのが、たくさんの商品のなかから簡単にユーザーへのおすすめを提案できる「30秒プロテイン診断」です。
【導入の目的】
「30秒プロテイン診断」はたった3つの質問に回答するだけで、自分のニーズに適した「SAVAS」商品を提案されます。
ユーザーは診断によっておすすめ商品が分かることで、接客スタッフに頼らなくても商品を購入できるようになるでしょう。また、商品を選択しやすいというメリットをユーザーに提供したことは、競合商品との大きな差別化ポイントとなっています。
【工夫ポイント1.シンプルな診断設計】
診断コンテンツで重要なポイントは、利用するユーザーにストレスを与えないことです。
「30秒プロテイン診断」ではそのポイントを考慮した上で、シンプルで見やすい診断画面が作られています。
また質問は3問と少ないため、関心を持ったユーザーが診断結果までたどり着く確率を高め、商品の購入へとつなげています。
【工夫ポイント2.診断結果ページから商品ページへのリンク】
「30秒プロテイン診断」では診断結果と商品ページがリンクでつながっています。ユーザーが商品を探す手間を減らすことで、診断結果で高まった購買意欲を落とさない工夫がされています。
またリンク先の商品ページでは、「Amazon」「楽天市場」「LOHACO」の販売ページに繋がるリンクも設置し、無駄な回遊を減らして商品の購入につなげています。
②診断でお菓子の好みを把握する「りっすのおやつカウンター」
株式会社スナックミーは100種以上あるおやつの中からおすすめのおやつを送る定期便サービスを提供しています。
顧客の好みは食品にとって非常に重要な情報ですが、それを調べることは簡単ではありません。
そこでスナックミーは診断コンテンツを活用し、高い精度で顧客の好みを予想するアルゴリズムを作成しています。
【導入の目的】
・アレルギー成分や嫌いな食べ物をヒアリングし、パーソナライズした提案をする
・診断コンテンツからスムーズに申し込みへと進め、高いコンバージョン率を実現する
・診断コンテンツを通じて親近感を高め、サブスクリプションの解約率を減らす
【工夫ポイント1.シンプルな診断設計】
サブスクリプションによるおやつの定期便は、スイーツ好きのユーザーには非常に魅力的なサービスです。しかし、送られてきた商品の中に「アレルギーで食べれない」「好みではない」おやつが含まれていると、サブスクリプションが解約される可能性が高まります。
そこで「りっすのおやつカウンター」では「好みのおやつ」「嫌いな食材」「避けたいアレルギー成分」をヒアリングし、ユーザーの満足度が高まる内容にパーソナライズしています。
【工夫ポイント2.ヒアリングを自動化して解約率を下げる】
「りっすのおやつカウンター」では、注文前に「必ず」診断コンテンツを受けるように設計されています。
すべてのユーザーに診断コンテンツを利用してもらうことで、必ず取得しようとしているのが「食品に関する」個人情報です。この個人情報取得を徹底することで、解約率を下げる仕組みづくりを行っています。
【Web・通信】業界の活用事例
①ユーザーに合ったSaaS活用事例を紹介「おすすめのコミュニティタイプ診断」
※この診断は、診断クラウド「ヨミトル」で作成されました
「おすすめのコミュニティタイプ診断」は、コミューン株式会社が提供するSaaSツールの導入を支援するための診断コンテンツです。この診断コンテンツは、マーケティングやカスタマーサクセス業務を担当する方々をターゲットに、コミュニティの活用事例や施策を提示し、参加率の向上を目指しています。
【導入の目的】
この診断コンテンツの導入目的は、リード獲得や資料ダウンロードにつなげるための新たな施策として、ユーザーにコミュニティ運用の具体的なイメージを持ってもらうことです。特に、社内やパートナー企業とのコミュニケーション担当者に対して、コミュニティの有効性を感じてもらうことを狙っています。
【工夫ポイント1. ユーザー課題の可視化と納得感の提供】
この診断では、ユーザーが自覚していない課題を明確に提示し、その解決策としてのサービスを提案することで、納得感を提供しています。このアプローチにより、ユーザーはSaaSへの興味を深め、資料ダウンロードなどのアクションに移りやすくなります。
【工夫ポイント2. セールスアプローチの高速化】
ユーザーに適したコミュニティタイプや課題を明確にすることで、担当者の課題意識を高めることが可能です。また、診断結果に基づく具体的な事例を提示することで、ユーザーに導入後のイメージを鮮明に持ってもらい、スムーズな商談へとつなげています。
「おすすめのコミュニティタイプ診断」の導入によって、ユーザーが自分に合ったコミュニティの活用方法を理解し、参加率の向上を図っています。さらに、診断結果を活用した効率的なセールスアプローチにより、リード獲得や具体的商談などの成果を上げています。
②あなたにピッタリのプランが分かる「インターネットプラン診断」
今や生活に欠かせないインターネットですが、たくさんのプランがあって選ぶのが大変ではありませんか?
そんなユーザーの悩みを解決するのが、ソフトバンク株式会社提供の「インターネットプラン診断」です。
「インターネットプラン診断」はユーザーにピッタリのプランを診断することで、顧客獲得へと誘導する診断コンテンツです。
【導入の目的】
・診断コンテンツを通じて、既存・見込み顧客を最適なプランに導く
・最適プランを提案し、自社のインターネット回線サービスの申し込みに誘導する
・診断結果をシェアしてもらうことで、認知拡大を図る
【工夫ポイント1.キャッチコピーで手軽さをアピール】
「インターネットプラン診断」は「1分でわかる!」というキャッチコピーによって、手軽に受けられる診断であることをアピールしています。
診断にかかる時間を明確にしておけば、忙しいユーザーでも安心して利用できます。
その結果、多数の人から利用されたり、診断ページからの離脱率が下がるなどの効果が期待できるでしょう。
【工夫ポイント2.クロスセル用のプランを同時提案】
人には決断することに不安を感じるという特徴があります。もし自分に最適なプランが分かったとしても、何か背中を後押しする要素がないと行動にふみきれない人も多くいます。
そこで「インターネットプラン診断」ではそのような見込み顧客を逃さないために、診断結果のページにセット申し込みで割引対象となるクロスセル用のプランが提案されるようになっています。
見込み顧客を逃すことなく、顧客単価のアップにもつなげるというとても考えられた工夫ポイントと言えるでしょう。
【エンターテインメント】業界の活用事例
性格タイプに合うゲームをおすすめ「インディーゲーム診断」
「インディーゲーム」とは、少人数・低予算で開発されたゲームのことです。
「独創的」「芸術性が高い」などの特徴により、一部のユーザーから高い支持を得ています。
そんなインディーゲームの業界全体を盛り上げるために、株式会社Black Beard Design Studioがリリースしたのが「インディーゲーム診断」です。
この診断コンテンツでは質問に答えると、自分の性格タイプと性格にあった「インディーゲーム」が診断されます。
【導入の目的】
インディーゲームを知らない人にインディーゲームを紹介し、プレイする新規ユーザーを獲得する。
【工夫ポイント1.近未来的なページデザイン】
診断画面全体が幾何学的な模様でデザインされ、ユーザーに近未来的なイメージを創り出しています。
それにより、ユーザーはインディーゲームに対しても、「新しい」「スマート」「スタイリッシュ」というイメージを持つようになります。
【工夫ポイント2.性格タイプに合わせたゲームをレコメンド】
「インディーゲーム診断」ではユーザーの性格タイプを分析するとともに、性格タイプに合わせたインディーゲームをおすすめしています。
ユーザーは自分の性格に向いているゲームを紹介されるため、「ちょっと試してみようかな?」というプレイ意欲を持ちやすくなります。
【工夫ポイント3.他社のインディーゲームも紹介】
「インディーゲーム診断」ではリリース元である株式会社Black Beard Design Studioのゲームだけでなく、他社のゲームも紹介しています。これは「インディーゲーム」の楽しさをより多くの人に広めていこうという考えがベースとなっているためです。
自社コンテンツという小さな枠にとらわれず、インディーゲームの楽しさを広めていくことで、業界全体の盛り上がりにつながるという工夫が施されています。
【不動産】業界の活用事例
①同居家族のスタイルにあった二世帯住宅のイロハを伝える「⼆世帯タイプ診断」
国土交通省が実施した「住生活総合調査」によると、2011年に起こった東日本大震災以降、「親、子などとの同居・隣居・近居」の割合は、過去5年間と比べ倍増しているようです。
そんな人気の高まりを見せる二世帯住宅ですが、建築費などのメリットがある反面、プライバシー確保などデリケートなデメリットも発生してしまいます。
そこで、株式会社 Lakkeは二世帯住宅のイロハを伝える「⼆世帯タイプ診断」を提供することで、ユーザーのスタイルに合わせた二世帯住宅の情報を提供しています。
【導入の目的】
・診断を通して、様々なタイプの二世帯住宅があることをアナウンスする
・ユーザーの生活スタイルから最適の二世帯住宅を提案し、未来の生活をイメージさせる
・二世帯住宅への興味関心を高め、個別相談会などへの予約につなげる
【工夫ポイント1.遊び心のあるデザイン】
「⼆世帯タイプ診断」は背景が大胆に動く診断開始ページや、ボタンのなめらかな動きなど、遊び心のあるデザインが施されています。
ユーザーは親しみやすいデザインに興味をひかれ、思わず診断してみたくなるでしょう。
それにより、より多くの人に診断を楽しんでもらい、ユーザーとの心理的な関係性を築くことができる仕組みになっています。
【工夫ポイント2.視覚的にわかりやすい選択肢】
診断で用いられる選択肢には、補足情報としてイラストが添えられています。
ユーザーは家族構成などの複雑な情報も図解イラストによって視覚的に理解でき、回答する負荷が非常に少なくなっています。
【工夫ポイント3.動物モチーフの診断結果】
診断結果では、ユーザーの生活スタイルを動物に例えて診断しています。
生活スタイルを動物に例えることで、タイプを覚えやすく同居予定の家族との会話のきっかけにもなるでしょう。また、同じ動物タイプからの一言コメントや相性の良い動物タイプも紹介されていて、SNSでシェアしたくなるような遊び心も感じます。
②おすすめの住まい探し条件を提示する「こだわり診断」
「こだわり診断」は、アットホーム株式会社が提供するお部屋探しアプリ「アットホームであった!」内に導入された診断コンテンツです。この診断コンテンツは、ユーザーのライフスタイルや住まいへのこだわりに応じたおすすめの住まい条件を提示し、アプリ内でのユーザー体験を向上させることを目指しています。
【導入の目的】
この診断コンテンツの導入目的は、住まいの選び方がわからないユーザーや、こだわりが多すぎて選択に迷うユーザーをサポートし、アプリの活用を促進することです。診断を通じて、ユーザーに最適な住まいの条件を提案し、納得感を持って部屋探しができるように支援します。
【工夫ポイント1. 診断の進捗が一目でわかるフロー図】
「こだわり診断」では、診断中に画面上部に進捗状況がわかるフロー図が常に表示されています。質問が多い診断コンテンツでは、ユーザーが途中で離脱してしまうリスクがありますが、この診断ではフロー図表示によって進行状況を明確にしています。これにより、ユーザーは安心して診断を進めることが可能です。
【工夫ポイント2. 診断結果をもとにした丁寧なアドバイス】
診断が終了すると、ユーザーにぴったりの住まいの条件が表示されます。この結果に基づき、なぜその条件がユーザーに適しているのかを丁寧に解説し、初めて部屋探しをするユーザーでも納得感を持って条件を選ぶことが可能です。
「こだわり診断」の導入により、アプリ内でのユーザー体験が大幅に向上し、住まい探しにおける迷いや不安を解消できました。また、診断コンテンツを通じて、アプリの利用頻度が増加し、ユーザーのエンゲージメント向上にも寄与しています。
診断コンテンツをつくるなら「ヨミトル」
診断コンテンツの作り方がわかったところで、次に気になるのは「実際に自分で作れるのか?」という点ではないでしょうか。最近では、無料で診断作成ができるツールも登場しており、「無料で自作しよう」と考える方も増えています。
確かに、簡単な診断であれば、そうした無料ツールを使って作成することも可能です。しかし、「マーケティング上の成果を出す」ところまで考えると、そのようなツールでは制限事項が多く、なかなか難しいのが実情です。
一方で、成果を出せる診断コンテンツを自社だけで作るのも大変です。企画、プログラミング、ライティング、デザインと、すべての要素を適切にこなすには、相応のリソースとスキルが必要です。
制作会社に制作依頼することも一つの方法ですが、一般的には数百万円の費用がかかります。そのため、「診断コンテンツを作ろうとしたけれど、工数と費用の面であきらめてしまった」という話もよく耳にします。
手軽に診断コンテンツを作成
「手軽に、リーズナブルに、成果の出る診断コンテンツを作りたい」。そんな願いを叶えるのが、クラウド上で診断コンテンツを作成できるSaaS「ヨミトル」です。ヨミトルなら、診断コンテンツ作成における「企画」や「プログラミング」の問題を全てクリアできます。
診断コンテンツの企画については、10年以上にわたり診断コンテンツを制作し、大手企業から中小企業まで数々のプロモーションを成功に導いてきた株式会社ピクルスのサポートを受けられます。
また、ヨミトルには複数の契約プランがあり、オプションで企画コンサルを受けることも可能です。企画コンサルでは診断コンテンツの専門家が、お客様の目的に合わせてWebマーケティングの知見を活かしたアドバイスを提供します。
診断コンテンツのプログラムについても、ヨミトルならロジック種別と設問の形式を選ぶだけで簡単に作成できます。また、作成済みの診断をひな型として流用できますので、手軽に高品質な診断コンテンツを作ることが可能です。
さらに、作成した診断コンテンツは、自社サイトにコードを記載するだけで設置できます。
ますので、迅速に診断コンテンツを公開できます。
リーズナブルな制作費
通常、診断コンテンツの制作を外部会社に依頼すると、300万~500万円ほどの費用がかかりますが、ヨミトルならプランによっては年間100万円以下に抑えることが可能です。これにより、コスト面でのハードルを大幅に下げながら、マーケティング成果を追求できる診断コンテンツを制作できます。
さらに、ヨミトルは感覚的に操作できるわかりやすいUIを提供するとともに、マニュアルも完備しているため、スムーズに制作を進められると、多くのユーザーから好評を得ています。
作成後のPDCAも可能
診断コンテンツの成果を高めるには、作成した後のPDCA(計画・実行・評価・改善)をスピーディーに進めることが重要です。しかし、外部会社に制作依頼した場合は、作成後の修正や改善には都度依頼が必要となり、時間と費用がかさむ場合があります。
このようなケースでも、ヨミトルなら、自社でスムーズに診断コンテンツの修正や改善を行うことが可能です。
また、「ヨミトル」のレポート画面では、アクセスやシェア状況などの詳細情報を確認できます。顧客の診断コンテンツ利用状況を視覚的に把握することで、コンテンツの効果や情報拡散状況を把握でき、マーケティング戦略へのフィードバックも可能です。
※参考 株式会社メルカリ様 『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』
まとめ
ここまで、診断コンテンツで商品レコメンドを行う活用事例を紹介しました。
このように診断コンテンツは幅広い業界で利用されていて、とても高い注目を浴びています。
今後、顧客の購買行動において、商品レコメンドの重要性はますます高まる一方です。
だからこそ診断コンテンツを有効活用してオリジナルのレコメンドロジックを持つことは、競合との大きな差別化を図るポイントとなっていくでしょう。
「診断コンテンツを商品レコメンドに取り入れてみたい」
「オリジナルの診断コンテンツを作成してみたい」
このようにお考えであれば、ぜひ『プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説』をお読みください。
想定される活用シーン
ライター:トライフィール
心理学マーケター
任天堂の大ヒットDSソフト「レイトン教授と不思議な町」の監修を務めた心理学者「多湖 輝」氏のもとで診断を開発。心理学、脳科学、行動分析などをベースに大手メーカー、大手出版社での開発実績をもつ。SNS発信とブログ運営で身につけた文章術を用いて「人間心理×ビジネス」の在り方を次の世代へと紡ぐ。 ・SNS https://x.com/trifeel1 ・HP https://trifeel.co.jp/