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リード獲得に効果的な「診断コンテンツ」|業界別の活用事例を紹介
リード獲得において、診断コンテンツはとても魅力的なコンテンツです。エンタメ性による多くのリード獲得、信頼構築によるコンバージョン率アップ、個人情報活用によるホットリード獲得など、高い成果を上げている活用事例について、業界別にそのポイントを紹介します。
更新日:2024/04/29 公開日:2023/02/07
マーケティングにおいて、「リード」という言葉がよく使われることがあります。
リードとはもともと「手がかり」や「きっかけ」を意味し、マーケティングにおいては「購入には至っていない見込み客」を指しています。
リードは、新規顧客になる可能性が高いユーザーです。
そのため、どれだけ多くのリードを獲得できるかで、企業やブランドの将来的な売上可能性が決まってくるとも言えます。
リード獲得の手法には、SEO、広告、SNSなど様々な手法があります。
その中で、近年、注目を集めているのが「診断コンテンツ」です。
診断コンテンツは他のリード獲得手法とは異なる、独自の特徴を持っています。
その特徴を上手に活用すれば、費用対効果の高いリード獲得を実現できるでしょう。
この記事では、診断コンテンツが持つリード獲得の特徴とともに、様々な業界で活用されている事例を紹介します。
「リード獲得施策として診断コンテンツが気になっているけど、本当にリード獲得できる?」
「リード獲得単価は下げられる?」
「自分の業界でも使える?」
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
リード獲得に診断コンテンツを活用するメリット
みなさんは初めて会う人から、自分の悩みや隠している本音をズバリ指摘されると「この人は私のことを分かってくれる人かも…」と信頼感を抱きませんか?
人間には「自分のことを分かって欲しい」という潜在的な欲求があります。
そのため、自分では隠している内面を面識のない人から鋭く指摘されると、相手を特別な存在と考えてしまう傾向があります。
実は、この心理効果が働く相手は、人間だけではありません。
SNSやレコメンド(おすすめ)、広告などのコンテンツにも同様の効果が働く場合があります。
そして、数あるコンテンツの中で、最もこの心理効果を発揮するものの一つが「診断コンテンツ」です。
診断コンテンツは、設問からユーザーの個人情報を取得し、その情報に基づいてパーソナライズした診断結果を提示します。
そのため、当然のことではありますが、ユーザーに示されるのはユーザーの内面を表した診断結果です。
ユーザーは自分の内面を明らかにしてもらうことで、無意識に診断コンテンツやその運営サイトに信頼感を抱くようになります。
その信頼感の高さが、他のコンテンツよりも優れたメリットを生み出します。
リード獲得数のアップ
現在、世の中には様々なコンテンツがあふれていて、ユーザーは自分の興味を引くコンテンツでなければ、関心を示そうとはしません。
ユーザーの興味を引く方法はいくつかありますが、その中でも効果的なのが「知りたい」という知的好奇心を刺激する方法です。
特に「自分の内面」は万人にとっての関心事で、「自分の内面が分かる」コンテンツは多くの人の注目を集めます。
診断コンテンツはユーザーの内面を分析し、パーソナライズされた情報を提供するコンテンツです。
広告のように一方通行の情報ではないため、ユーザーにとって非常に価値の高い情報を提供できます。
ユーザーは診断結果などから「この情報は必要かも!」と考えるため、そこから会員登録などへのリード獲得へとスムーズにつなげることができるでしょう。
リード獲得単価の低コスト化
多くの人は自分が何かに悩んでいるとき、自分一人で結論を出すのを避ける傾向があります。
例えば、占いやカウンセラー、家族や友人などに悩みを相談するのも、「誰かに自分の決断を後押ししてもらいたい」という心理効果が働くためです。
またこの心理効果には、決断を後押ししてくれた人を強く信頼するという二次的な作用があります。
みなさんも、背中を後押ししてくれた人に信頼感を抱いたことがあるのではないでしょうか。
実は「診断コンテンツ」には、同様の信頼感をユーザーに抱かせる効果が期待できます。
そもそも、診断を受けてみようと考えるユーザーは、何かしらの課題や疑問を持っていることも多いです。
その課題や疑問に対して、診断コンテンツは診断結果によってユーザーへのアドバイスを行います。
そのため、ユーザーは診断コンテンツやその診断を提供しているサイトに対して、無意識のうちに信頼感を抱くようになります。
このような信頼感は情報を一方通行で提供するコンテンツでは、なかなか構築することができません。
診断コンテンツを通して獲得したリードは、他のコンテンツ経由よりも高い信頼感を抱いています。
その信頼感がコンバージョン率のアップとつながるため、リード獲得単価の低コスト化を実現することができます。
ホットリードの獲得
診断コンテンツの大きな特徴の一つに、ホットリードを獲得しやすいという特徴があります。
近年、世界的な個人情報意識の高まりを受け、cookieなどの個人情報取得を規制する動きが強まっています。
そのため、多くのサイトでは「閲覧情報」と「購入情報」以外の情報を入手することが難しくなっているのが現状です。
ですが、診断コンテンツであれば、ユーザー自ら進んで自社の商品やサービスに関連した個人情報を入力してもらえます。
その個人情報を上手に活用すれば、ユーザーのニーズやタイミングに合わせたアプローチが可能です。
単なるリードの獲得ではなく関連の個人情報をあわせ持つことで、多くのホットリード(購買まで近いと思われる見込み客)を獲得できるようになるでしょう。
診断コンテンツの業界別活用事例
診断コンテンツはリード獲得において、とても大きなメリットを持っています。
しかし、診断コンテンツに関心はあるものの、以下のような疑問を持たれてはいませんでしょうか?
「気になってはいるけど、自社やクライアントのマーケティングにも使えるのかな?」
「エンタメ性が強いイメージだけど、活用できる業界は限られるのでは?」
実は、診断コンテンツはBtoCの個人ユーザー向けに限らず、BtoBや採用、教育・研修などとても広範囲な業界で活用されています。
ここでは様々な業界での活用事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【恋愛・婚活】業界の人気事例
結婚情報サービス事業を展開する株式会社オーネットは、「O-net スーペリア」という45歳以上の男女を対象にした「人生のパートナー探し」サービスを展開しています。
この「O-net スーペリア」のリード獲得策として、「男性版!45歳以上の恋愛偏差値診断」という診断コンテンツを導入しました。
「男性版!45歳以上の恋愛偏差値診断」は、普段のコミュニケーションや恋愛への接し方を質問し、その回答結果から現在の「恋愛偏差値」と「恋愛に対してどういったタイプ」なのかを診断するコンテンツです。
この診断コンテンツは、株式会社ピクルスが提供する診断クラウドサービス「ヨミトル」を用いて制作されました。
「ヨミトル」は使いやすい直感的なUI(ユーザインターフェース)によって、プログラミングなどの知識がなくても、診断コンテンツを作成できるクラウドサービスです。
「O-net スーペリア」は不足していた男性ユーザーのリードを獲得するため、「男性版!45歳以上の恋愛偏差値診断」を自社内で企画・制作し、自社サイトに公開しました。
その結果、広告経由で流入した多くのユーザーから資料請求があり、獲得単価(CPA)が想定以上に改善されました。
また支社へ来社し契約する方も多く、CPAの改善、契約率のアップなど、コンバージョン率のアップを実現しています。
【Web・通信】業界の人気事例
株式会社ピクルスは、マーケターや運用担当者におすすめのSNSキャンペーン手法を診断する、「SNSキャンペーン企画診断」を公開しています。
この診断は株式会社ピクルスのSNSキャンペーンツール「キャンつく」のリード獲得を目的として制作されました。
「SNSキャンペーン企画診断」はマーケターや運用担当者が抱えるマーケティング課題を質問し、それぞれの状況を踏まえて「成果につながるキャンペーン手法」を提案します。
株式会社ピクルスはこの診断を通してメールアドレスなどのリード情報を獲得し、リードへのアプローチを実現しています。
またリードに適したSNSキャンペーンを把握しているため、ホットリードの獲得率が高くスムーズな商談へとつなげています。
【人材・採用】業界の人気事例
新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を運営する株式会社i-plugは、採用に関するWebマガジン「人事ZINE」を展開しています。
その「人事ZINE」において、人事・採用担当者向けに「あなたの強みが分かる 採用・時事タイプ診断」を導入しました。
「採用・人事タイプ診断」は、採用・人事に必要な4つのスキルから、仕事スタイルを客観的にアドバイスする診断です。
株式会社i-plugは「採用・人事タイプ診断」を通して、採用・人事担当者のリード獲得を目指しました。
通常、採用・人事担当者へアプローチする方法は限られていて、リード獲得がなかなか難しいとされている職種の一つです。
そこで「採用・人事タイプ」という限られたユーザー向けの情報を提供することで、効率良くリードを獲得する仕組みを作り上げています。
「採用・人事タイプ診断」では、ユーザーから情報取得画面でメールアドレスを取得しています。
このメールアドレスというリード情報を活用することで、採用・人事担当者への効率良いアプローチが可能となりました。
この「採用・人事タイプ診断」も、診断クラウドサービス「ヨミトル」を利用して制作されています。
そのため、診断コンテンツが低コスト短期間で開発され、リード獲得の低コスト化につながっています。
【教育】業界の人気事例
「家庭教師のトライ」で有名な株式会社TRGネットワークは、子どもの長所を分析して効率の良い勉強方法がわかる「トライ式性格診断」をリード獲得に活用しています。
多くの場合、子供の教育において購入決裁者となるのは、本人ではなく保護者です。
そのため「トライ式性格診断」は子供の性格を診断しつつも、診断結果は保護者が理解しやすくなるように工夫されています。
「家庭教師のトライ」が展開しているサービスは、単なる塾ではなく「個別学習指導サービス」です。
そのため「トライ式性格診断」によって診断される「性格別!効果的な学習のしかた」は、個別学習指導サービスとの親和性がとても高くなっています。
購入決裁者である保護者には「子供の性格」→「性格別学習法」→「個別学習指導」とスムーズに情報が提供されます。
この一貫性がある情報に信頼感を持ってもらい、申し込みへとつなげるのが「トライ式性格診断」の特徴です。
このように診断内容から自社の商品やサービス申し込みまでをスムーズにすると、高いコンバージョン率を達成できるようになるでしょう。
【食品・飲料】業界の人気事例
サッポロビール株式会社が実施する「ビア充診断」は、自分好みのビールの楽しみ方がわかる診断コンテンツです。
この診断コンテンツは会員登録のリード獲得に活用されていて、同時に詳細なアンケートデータも取得しています。
「ビア充診断」はウェブサイトの会員登録者というリード獲得を目的として、SNSキャンペーンと連動させることでその効果を高めています。
「ビア充診断」が会員登録へとつなげるために用意しているのが、「アンケートに答えて相性のいいビア充を見る」という追加コンテンツです。
追加コンテンツのイラストをチラ見せすることで、ユーザーを会員登録へ上手く誘導しています。
「ビア充診断」はより多くのリードを獲得するために、プレゼントキャンペーンを連動させることで、SNSでの情報拡大を図っています。
プレゼントへの応募、SNSでのシェアなどの相乗効果が働けば、診断コンテンツは大きな認知拡大につながる可能性を持っていると言えるでしょう。
また、「ビア充診断」の会員登録時には、詳細なアンケートに「必須」で答えるように設計されています。
アンケートでは好きなお酒の種類などを取得し、この情報をもとにメールマガジンのセグメントを最適化することで、開封率やコンバージョン率の向上を図っています。
診断との組み合わせで効果を最大化できる「SNSキャンペーン」や「プレゼントキャンペーン」については、下記を読んでみてくださいね。
キャンペーンの必要性
SNSキャンペーンで成果を出す!3つのプレゼント選定方法とは。
【美容・ヘルスケア】業界の人気事例
人は自分がコンプレックスを抱えている問題について、他人には話したくないという心理が働くものです。
そこで育毛サロンWELLKINでは、リード獲得のために「薄毛危険度診断」を実施しました。
ユーザーは人を介することがないため、気軽に自分の薄毛について情報を得ることができます。
「薄毛危険度診断」はユーザーの生活習慣や頭皮の状態などに関して質問し、「薄毛の危険度」と「一言コメント」を診断します。
ユーザーは点数と一言コメントによる結果から髪の状態を正しく知ることができ、紹介商材である育毛サロンへの関心が高まる仕組みです。
また「薄毛危険度診断」では全員に当たるクーポンが用意されています。
このクーポンは今当選したかのような特別な演出となっていて、ユーザーがお得感を抱く工夫がされています。
ユーザーに対して適切な「危機感」と「お得感」を提示することで、リード獲得からコンバージョンへとうまくつなげている例と言えるでしょう。
【不動産】業界の人気事例
次世代同居の家づくりを提案する株式会社 Lakkeは、二世帯住宅のイロハを伝える「⼆世帯タイプ診断」を提供しています。
「二世帯タイプ診断」は多くのユーザーに利用してもらうため、「遊び心のあるデザイン」と「視覚的に分かりやすい選択肢」を用いています。
これらのUI(ユーザー・インターフェース)を工夫することで、診断への関心を高め、回答する負荷を軽減することで診断中の離脱を防止しています。
「二世帯タイプ診断」はこれらの工夫によって、導入から診断結果までのスムーズな流れを作り、より多くのリード獲得を実現している診断コンテンツと言えるでしょう。
また、診断結果においては、生活スタイルのタイプを動物をモチーフにして紹介しています。
動物に例えることでタイプを覚えやすく、家族との会話のきっかけや、SNSシェア情報の拡散を期待できる作りとなっています。
診断コンテンツを制作するなら「ヨミトル」
ここまでリード獲得における、診断コンテンツの業界別活用事例を紹介しました。
診断コンテンツはリードやホットリード獲得にとても効果的なコンテンツです。
しかし診断コンテンツの開発は知識や経験が不足している方にとって、一から制作するのはハードルが高いことも事実です。
そのため、診断コンテンツを試してみたいけれど、「何をどうすれば良いのか分からない」と考えてしまい、なかなか手を出せない方もいるのではないでしょうか。
そのような方におすすめしたいのが、診断クラウドサービス「ヨミトル」です。
「ヨミトル」は診断の作成からデータ活用を簡単に始められる診断クラウドサービスです。
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プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説
ここでは、「ヨミトル」を診断コンテンツ作成に利用するメリットについて紹介します。
企画についての相談ができる
診断コンテンツを初めて作成するとき、多くの方が悩むのが「何から始めればよいか分からない」ことです。
診断コンテンツの制作は経験が少ない人には不安に感じる点もあり、自社だけでスタートするのはなかなか難しい面があります。
そのような場合に大切なのは、診断コンテンツについて相談できるパートナーを持つことです。
「ヨミトル」を提供している株式会社ピクルスは診断コンテンツを10年以上制作し、大手企業から中小企業まで数々のプロモーションを成功させてきた実績があります。
診断コンテンツに関する様々な不安や疑問も、ピクルスをパートナーとすれば気軽に相談できます。
「ヨミトル」には複数のプランがあり、オプションサービスを契約すれば診断コンテンツ企画のコンサルやレクチャーを受けることが可能です。
ユーザーが目指すリード獲得の目的に応じて、企画やデザインなど幅広いアドバイスをうけることができるでしょう。
プログラミング作業が必要ない
通常、診断コンテンツの制作には、独自のロジックを組み込んだプログラムを開発しなければなりません。
これらのプログラミング作業には専門的な知識が要求されるため、社内または外注先の専門家に依頼する必要があります。
しかし、診断クラウドサービス「ヨミトル」を利用すれば、プログラミングの専門家に依頼することなく、診断コンテンツを制作することが可能です。
「ヨミトル」は以下のようにロジック種別と設問の形式を選ぶだけで、診断コンテンツをつくることができます。
また、作成済み診断からひな型を流用すれば、より簡単に作成することも可能です。
作成後は自社サイトにコードを記載するだけで、診断コンテンツを設置できます。
工数についても「ロジックやひな型を使える」「感覚的で分かりやすい操作方法」という特徴があり、「診断制作が初めてでも簡単!」とご好評いただいています。
実際にヨミトルをご利用いただいたお客様の声は、こちらでご紹介しています。
複数のプランで費用と実施期間を選べる
診断コンテンツの開発を制作会社に依頼すると、開発がオーダーメイドとなるため費用が300~500万円ほどかかると言われています。
この開発費用はリードの獲得目標数にもよりますが、企業にとって決して安価な投資とは言えません。
開発コストが増えると求められるコンバージョン数もアップし、診断コンテンツ導入がかなり大掛かりなプロジェクトになってしまう可能性もあります。
しかし、診断クラウドサービスの「ヨミトル」であれば、プランによっては年間100万円以下の開発および運用コストに抑えることも可能です。
また、利用期間についても選ぶことができ、リード獲得の目標数や期間に応じた複数のプランが用意されています。
自社の目的に応じて適切なプランを選べるのが、診断クラウドサービス「ヨミトル」の大きな特徴です。
まとめ
ここまで、リード獲得に診断コンテンツを用いる活用事例を紹介しました。
このように診断コンテンツはリード獲得に効果的なコンテンツであり、様々な業界で活用することが可能です。
リード獲得の費用対効果を高めたい、効率良くホットリードを獲得したい企業にとっては、
競合との差別化を図る重要なコンテンツとなる可能性を秘めていると言えます。
「リード獲得に診断コンテンツを取り入れたい」
「コンバージョン率アップにつながる診断コンテンツを作成してみたい」
このようにお考えであれば、ぜひ、診断クラウドサービス「ヨミトル」のご利用をご検討ください。
また、「診断コンテンツの作り方を知りたい」という方は、ぜひ『プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説』をご覧ください。
ライター:トライフィール
心理学マーケター
任天堂の大ヒットDSソフト「レイトン教授と不思議な町」の監修を務めた心理学者「多湖 輝」氏のもとで診断を開発。心理学、脳科学、行動分析などをベースに大手メーカー、大手出版社での開発実績をもつ。SNS発信とブログ運営で身につけた文章術を用いて「人間心理×ビジネス」の在り方を次の世代へと紡ぐ。 ・SNS https://x.com/trifeel1 ・HP https://trifeel.co.jp/