顧客の属性、購買履歴、興味関心事、性格、悩みなどを分析して最適化した情報を提供するパーソナライズサービス。個人のアクセス状況に応じて表示される広告や音楽配信のプレイリスト作成など、私たちの身近にも数多くのパーソナライズサービスが展開されています。そのような中、現在、パーソナライズサービスの重要コンテンツとして注目を浴びているのが「診断コンテンツ」です。診断コンテンツにはパーソナライズに利用する大きなメリットがあり、特にパーソナライズ商品販売においては、情報収集と分析の中心的存在となっています。そこで、この記事では診断コンテンツが幅広く活用される理由と、様々な業界での活用事例を紹介します。※当コンテンツは、診断作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています▼関連記事プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説パーソナライズに診断コンテンツを使うメリット現在、パーソナライズにおいて診断コンテンツはとても高い注目を浴びています。その理由は、診断コンテンツにはパーソナライズの重要プロセスである情報収集と分析において、他のコンテンツにはない大きなメリットがあるからです。ここでは、診断コンテンツが持つパーソナライズ上のメリットについて解説します。①貴重な個人情報を入手できるパーソナライズ分析のベースとなるのは、顧客の個人情報です。質の高い個人情報を入手できるほど精度の高い分析が可能になり、顧客満足度を高めることができます。しかし、現在は個人情報保護への関心が高まり、規制や自粛によって「属性」「購買・閲覧履歴」以外の情報を入手するのがとても難しい状況です。それに対して診断コンテンツは、通常では入手しにくい個人情報を顧客自ら入力してもらえるという大きな特徴があります。他のコンテンツではなかなか得られない、性格、好み、悩み、ライフスタイルなどの個人情報を入手することで、競合と差別化できるパーソナライズ分析が可能となります。②顧客との信頼関係を構築できるみなさんは「AIで診断しました」と言われると、分析の仕組みが分からなくても何となく信頼してしまうことがありませんか?実は、人間にはAIやコンピュータ分析などで診断された情報を、「公平に判断してくれている」と考えやすい特徴があります。そのため、診断コンテンツの診断結果は「専門家からのアドバイス」として、顧客に高い信頼感を抱かせる効果が期待できます。また、顧客は診断結果だけでなくサイト自体にも同様の感情を抱くため、顧客とのより強固な信頼関係を構築できる可能性が高まるでしょう。③購入決断を後押しする多くのケースにおいて顧客は商品の購入を検討する際、「本当に買っても良いのだろうか」と迷っています。なぜなら、人には失敗を回避したいという本能があり、自らの決断にどうしても不安を抱いてしまうからです。このようなケースにおいて、診断コンテンツは診断結果というアドバイスで、顧客の購入決断を後押しする効果があります。顧客は診断結果を客観的なアドバイスと受け止め、自分の「購入したい」という気持ちが間違っていないと確認できます。この心理的な後押しによって、パーソナライズサービスのコンバージョン率アップへとつなげることができるでしょう。業界別の診断コンテンツ活用事例診断コンテンツはパーソナライズ分析の主要コンテンツとして、非常に広範囲な業界で成果を上げています。そこで、ここでは様々な業界で活用された診断コンテンツの活用事例を紹介します。【ファッション】業界の活用事例▼ピクルス「パーソナルカラー診断」「パーソナルカラー診断」は診断コンテンツ開発のピクルスが提供する、自分の魅力をアップさせるパーソナルカラーを診断するコンテンツです。顧客は自分の顔や髪の色などを回答すると、自分のカラータイプや似合う色の傾向に関するアドバイスを診断してもらえます。自分に似合う色というのは、自分のイメージと周りから見た印象では違っているものです。 そのため、いざ洋服の色を選ぶときに「本当にこの色で良いのかな?」と迷うケースがよくあるのではないでしょうか。そんな悩みに対して、「パーソナルカラー診断」は自分にぴったりの色や似合う色を教えてくれるので、ファッション選びの良い参考になるでしょう。>>パーソナルカラー診断をやってみる>>パーソナライズ活用事例| 診断クラウド ヨミトル▼airCloset(エアクローゼット)「ファッションタイプ診断」「ファッションタイプ診断」は洋服のサブスクサービスを展開するairClosetが提供する、ファッションの好みを診断するコンテンツです。画面上に表示されたコーディネートやファッションの好みに回答すると、好みのファッションテイスト傾向が診断されます。顧客は自分の好きなファッションテイストやアドバイスを診断されることで、「自分のことを理解してもらえる」という期待感を抱きます。また、スタイリストの顔写真表示やコーディネートへの要望受付によって、サイトへの親近感を更に高めることに成功しています。「airCloset(エアクローゼット)」URLhttps://www.air-closet.com/【美容・化粧品】業界の活用事例▼ピクルス「スキンケア診断」「スキンケア診断」はピクルスが提供する、肌タイプに合わせたおすすめのスキンケアを紹介する診断コンテンツです。顧客は肌の状態に関する設問に回答すると、自分の肌タイプと日々のスキンケアに関するアドバイスが診断されます。何となく肌の問題を感じている人が多いものの、具体的にどのようなケアをすればよいかはなかなか分からないものです。「スキンケア診断」では、肌のケアに必要な成分やアイテム、ケアの方法を紹介することで、顧客がスキンケアをすぐに実践できるという価値をつくりあげています。▼MEDULLA「ONLINE髪質診断」「ONLINE髪質診断」はパーソナライズヘアケア商品販売のMEDULLAが提供する、髪タイプに合わせたおすすめのスキンケアを紹介する診断コンテンツです。顧客は自分の髪に対する設問に回答すると、自分のヘアタイプやヘアコンディションのアドバイスを診断してもらえます。「ONLINE髪質診断」はヘアコンディションのアドバイスやオリジナル処方、成分レシピ、具体的な商品の紹介という流れをつくっています。顧客は髪の悩みを解決できるだけでなく、自分のために処方されたという「特別感」が得られることで、紹介された商品に高い価値を感じるしくみが構築されています。「MEDULLA(メデュラ)」URL https://medulla.co.jp/▼HOTARU PERSONALIZED「ONLINE肌診断」「ONLINE肌診断」はスキンケアアイテム販売のHOTARU PERSONALIZEDが提供する、スキンケアをパーソナライズするための診断コンテンツです。顧客は自分の肌状態や肌トラブルに回答すると、自分の肌専用のスキンケアが処方されます。診断されたスキンケア処方には使用されているエキスの紹介とともに、購入手続きをすぐに行える流れがつくられています。顧客がパーソナライズされたスキンケア処方に関心を持ったら時間をかけずに購入できるため、コンバージョン率のアップが期待できる構成になっているといえるでしょう。「HOTARU PERSONALIZED(ホタルパーソナライズド)」URL https://hotaru-personalized.com/【家具・インテリア・雑貨】業界の活用事例▼PERSONALIZE PILLOW(パーソナライズピロー)「オーダーメイド枕診断」「オーダーメイド枕診断」はオーダーメイド枕販売を展開するPERSONALIZE PILLOWが提供する、あなた好みの枕を診断するコンテンツです。あなたの体形や生活習慣、睡眠スタイルなどに回答すると、あなたの睡眠や枕適合度について診断されます。また、累計6万人以上の分析データをベースに、10万通りの中から素材の充填量を1g単位で算出した、あなたにピッタリ合った枕を提案します。顧客は睡眠分析の結果を見ることで、自分の睡眠にどんな問題があるかを理解できます。 また、現在使っている枕の問題点と理想の枕を解説されることで、顧客が「新しい枕に変えてみようかな?」と考えるスムーズな流れを構築できています。オーダーメイド枕診断はパーソナライズの基本を踏まえ、コンバージョン率アップにつながる効果的な診断と言えるでしょう。「PERSONALIZE PILLOW(パーソナライズピロー)」URL https://shindan.pillow.co.jp/personalize/▼コードミーワン「香り診断」「香り診断」はコードミーが提供する、データに基づいてあなた好みのアロマを診断するコンテンツです。顧客はストレス課題や好きな香り、香りでイメージする色などの設問に回答すると、あなたに適したアロマリストが診断されます。診断結果では香りをできるだけイメージしやすいように、画像やアロマ処方の解説などが用いられています。パーソナライズされた商品の解説と商品申し込みが同一のページに表示されているため、顧客がすぐに注文できる構成で、コンバージョン率のアップにもつなげています。「コードミーワン」URL https://codemeee.store/pages/codemeee-one▼ゆとりうむ「家事クリエイティブ診断」「家事クリエイティブ診断」はゆとりうむが提供する、家事の効率化で時間を生み出すテクニックを紹介する診断コンテンツです。顧客は家事の取り組み方に関する設問に回答すると、「あなたの家事タイプ」やタイプに合わせたオススメの時産テクニックが診断されます。時産テクニックの詳細をクリックすると提携企業の家事情報ページへと移動し、家事に関する詳しい情報が得られる仕組みになっています。「家事クリエイティブ診断」は顧客に家事スタイルという価値ある情報を提供しながら、提携企業商品のメリット紹介へとつなげるスムーズな流れを、上手くつくりあげています。ゆとりうむ「家事クリエイティブ診断」URL https://yutorium.jp/shindan/【食品】業界の活用事例▼snaq.me「りっすのおやつカウンター」「りっすのおやつカウンター」は、お菓子サブスクリプションサービスのsnaq.meが提供する、自分好みのお菓子を選ぶ診断です。顧客は表示されたお菓子への関心や苦手な食べ物を回答すると、キャラクターのりっすからおすすめのお菓子が紹介されます。紹介されたお菓子の中から更に興味があるものをセレクトすることで、自分好みのお菓子セットがパーソナライズされます。また、好みのお菓子は後ほど変更できるので、飽きの来ないお菓子サブスクリプションサービスを楽しめる仕組みをつくりあげています。「snaq.me(スナックミー)」URL https://lp.snaq.me/▼YOUR MEAL「からだ状態と最適な食事診断」「からだ状態と最適な食事診断」は、ミールデリバリーサービスのYOUR MEALが提供する、からだに合った食事プランを診断するコンテンツです。顧客は自分の体型やライフスタイルに回答すると、おすすめの食事スタイルや栄養状態、おすすめ栄養素などが診断されます。顧客には診断結果に基づくメニューが紹介されるとともに、購入プランの説明や利用方法、FAQなどで購入時の不安を取り除く工夫がなされています。また、購入後もLINEでの食事相談や栄養セミナーの開催などでフォローすることで、顧客の健康を幅広くサポートする体制を整えています。「YOUR MEAL(ユアミール)」URL https://yourmeal.jp/【ダイエット・健康】業界の活用事例▼Suppleno「ライフケア分析」「ライフケア分析」は、サプリメントサブスクリプションサービスのSupplenoが提供する、生活習慣や健康を診断するコンテンツです。顧客が睡眠やワークスタイルなどの生活習慣に回答すると、健康指数や健康バランス、健康へのアドバイスなどが診断されます。顧客は自分の健康状態を知るとともに、自分の目指すライフスタイルに適した専用のサプリメントが紹介されます。サプリメントは成分などの詳しい解説や利用者の声を掲載し、顧客の不安を取り除く工夫によってスムーズな購入につながるように構成されています。「Suppleno(サプリノ)」URL https://suppleno.com/▼FUJIMI「FUJIMI MIRROR」「FUJIMI MIRROR」は、パーソナライズビューティケアブランドのFUJIMIが提供する、美容の悩みを診断するコンテンツです。顧客は美容についての悩みやライフスタイルを回答すると、パーソナライズされた専用のサプリメントセットが診断されます。「FUJIMI MIRROR」はパーソナライズサプリメントや目指す美しさに必要な成分の解説をすることで、自分専用につくられたという「特別感」を上手に演出しています。また、診断画面から購入手続きをすると、「割引」「プレゼント」「返金保証」「送料無料」という特典によって購買意欲を高め、コンバージョン率アップにつなげています。「FUJIMI(フジミ)」URL https://fujimi.me/【ペット】業界の活用事例▼WON「ワンソナライズ診断」「ワンソナライズ診断」は愛犬用トリーツを販売するWONが提供する、愛犬にピッタリのおやつを提案する診断コンテンツです。顧客は愛犬の生活状況や体型などの設問に回答すると、愛犬の生活や運動状態に応じたおすすめトリーツと避けた方が良いトリーツが診断されます。顧客はアドバイスを参考にしながらトリーツを選択し、愛犬用のワンソナライズキットを完成させます。ワンソナライズキットの購入に際しては、クーポンや要望メモなどによって顧客の購入を後押しする工夫が施されています。「WON(ワン)」URL https://won.dog/>>パーソナライズで購入に繋げる診断コンテンツをつくるなら「ヨミトル」ここまでパーソナライズに活用されている、様々な診断コンテンツ事例を紹介しました。診断コンテンツは情報入手やパーソナライズ分析に、とても効果の高いコンテンツです。その一方で、診断コンテンツをパーソナライズサービスに取り入れるには、以下のような課題があります。自社の専門知識を診断コンテンツに落とし込む方法が分からない顧客が楽しんで診断できる演出方法が分からない顧客の回答データを上手に活用する方法が分からないこのような悩みをお持ちの方におすすめしたいのが、診断クラウド「ヨミトル」です。「ヨミトル」は診断の作成からデータ活用までできる、パーソナライズサービスに高い効果を発揮する診断クラウドサービスです。ここでは、「ヨミトル」を診断コンテンツ作成に利用するメリットについて紹介します。自社スタッフだけでも作成できるこれまで診断コンテンツを作成するには、パーソナライズのロジックをプラグラムにする制作過程が必要でした。これには自社ビジネスとプログラミング両方の専門知識が必要で、自社スタッフで作成するのはとても難しいのが実情です。しかし、診断クラウド「ヨミトル」は簡単な選択で診断ロジックを作成できるため、プログラミングに詳しくないスタッフでも診断コンテンツを作成できます。また、作成済み診断からひな型を流用すれば、より効率的に制作できるようになります。「ヨミトル」であれば診断コンテンツ作成だけでなく、修正や公開まで社内スタッフだけで行えるため、低コストの診断コンテンツ運用ができるでしょう。診断スペシャリストに相談ができる診断コンテンツを初めて作成するとき、多くの企業が「パーソナライズ分析と診断コンテンツをどう組み合わせれば良いのか?」という悩みに直面します。診断コンテンツの企画には独自のノウハウが求められるため、自社の専門知識をどうやって診断に組み合わせるのか分からないケースが多々あります。このような自社スタッフだけでは時間や労力がかかりすぎる業務については、やはり診断コンテンツのスペシャリストに相談した方が効率的です。「ヨミトル」を展開している株式会社ピクルスは診断コンテンツを10年以上制作し、大手企業から中小企業まで数々のプロモーションを成功させてきた実績があります。また、「ヨミトル」にはニーズに合わせた複数のプランがあり、オプションで企画のコンサルやレクチャーを受けることも可能です。診断コンテンツの目的に応じた企画やWebデザインのアドバイスなど、診断コンテンツに対する疑問がありましたら、ぜひ、ご相談ください。まとめここまで、パーソナライズに活用される診断コンテンツの事例を紹介しました。このように診断コンテンツはパーソナライズとの相性が良く、数多くの企業が自社のパーソナライズサービスに導入しています。今後のマーケティングにおいて、パーソナライズの注目度はますます高まっていきます。だからこそ自社独自の診断コンテンツは、高い効果を上げるパーソナライズサービスには欠かせない存在となっていきます。診断コンテンツを活用してパーソナライズサービスを展開したいとお考えであれば、ぜひ、診断クラウドサービス「ヨミトル」のご利用をご検討ください。診断コンテンツの作り方については『プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説』で解説していますので、併せてお読みください。