診断コンテンツの作成方法から活用方法まで、診断のすべてがわかるメディア
診断コンテンツとは?メリット・デメリットをマーケティング目線で解説
「診断コンテンツ」がマーケティング上で大変有益な施策であることをご存知でしょうか?
更新日:2024/04/29 公開日:2022/07/11
「●●診断」といえば、日本のTwitterのトレンドにも定期的に上がってくるようなエンターテインメント向けのイメージがあるかもしれません。しかし、近年ではマーケティング領域での活用が進んでおり、業種・業態関わらず多くの企業が診断コンテンツを活用することで成果を上げています。
SNSとの相性が良く、口コミを多く発生させるなどのメリットがある一方、制作費が高額などのデメリットがあるのもまた事実です。
そこでこの記事では、「診断コンテンツ」の機能やメリット・デメリットをマーケティング目線で解説します。デメリットを解消するための最新クラウド型診断コンテンツについても紹介しますので、診断コンテンツをご検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
診断コンテンツとは?
まずは簡単に、診断コンテンツについてご紹介します。
診断コンテンツとは、「ユーザーが複数の質問に答え、その結果を分析し、特定(もしくは不特定)の結果を出すコンテンツ」です。
ユーザーは診断コンテンツに参加し、結果が気に入ればSNSにシェアをし、他のユーザーとのコミュニケーションに活用しています。ピクルス別記事より:「診断コンテンツの基本を知ろう。事例から見る活用方法。」
ユーザー目線では、Web上で質問に答えると、その回答内容から、自身に最適化された結果が出てくるコンテンツです。診断コンテンツには性格診断や適職診断、オススメ商品診断など、様々な種類があります。
次章で、診断コンテンツの種類を詳しく見ていきましょう。
診断コンテンツの種類
ピクルスが開発しているクラウド型診断コンテンツ「ヨミトル」では、診断コンテンツの種類を以下のように整理しています。
どの種類を採用するかは、自社商品の性質や使用しているSNSとの相性、ターゲットの年齢層などと併せて検討するとよいでしょう。
もしどれがいいか分からない方は、汎用性があり、多くの企業が活用している「性格診断:16タイプ型」「オススメ商品提案」がおすすめです。精度の高いパーソナライズができるので、Webマーケティングを力強く支えます。
診断コンテンツのできること・メリットは?「パーソナライズ」の威力に注目
ここからは、診断コンテンツのできることやメリットについて、マーケティング目線でご紹介します。
SNSとの相性が良く、口コミを多く発生させられる
診断コンテンツは、人の「探求欲求」と「表現欲求」を刺激します。
この「探求欲求」と「表現欲求」はSNSと相性が良く、診断結果がシェア・拡散されやすくなります。
例えば、マーケターの方が「マーケターのタイプ診断」というコンテンツを見つけたら、「自分は何タイプなんだろう…?」と思わず診断してみたくなりませんか。この「(結果を)知りたい」が「探求欲求」です。
そして「あなたは『選ばれし勇者型マーケター』です」と診断されると、周りの人にちょっとだけ自慢したくなりますよね。コメントが欲しいわけでもないけれど、TwitterやFacebookにシェアしてみる……なんてご経験がある方もいるのではないでしょうか。この「(結果を)言いたい」が「表現欲求」です。
そして、あなたがシェアした「私は選ばれし勇者型マーケターです」というSNSの投稿をみて、友人・フォロワーの「探求欲求」が刺激されて診断をして、またシェアされて……というサイクルを生み出せます。
例に挙げた「マーケター診断」は、実はピクルスが「16タイプ マーケター診断」として実際に活用している診断コンテンツです。広告費はかけずサイト内に常設しているだけですが、リリースから随分時間がたった今でも、定期的にSNSでシェアされています。
SNSの拡散力は効果が高く、うまくシェアされれば少ない広告費で認知拡大や集客が可能です。
商品の良さを覚えてもらえる
診断コンテンツによって提案された商品は、ユーザーの印象に強く残ります。
質問に回答している間は、その診断テーマについてゆっくり考える時間ができるためです。
スマホを持つことが当たり前になった現代では、次々と新しい情報が押し寄せます。SNSではリアルタイムで世の中のトレンド情報がタイムラインに流れてきますし、ブラウザ上で何か特定の情報を調べていても、目についた気になる広告をクリックして気付いたら別の情報を調べていることもしばしばありますよね。
ですから、1つのテーマについてじっくり考える時間は意外と貴重で、複数の質問に回答することでテーマへの興味は高まっていき、そこから得られる診断結果や提案される商品・サービスはとても印象深いものとなります。
例えば、株式会社スタディストが実施する「職場のボトルネック診断」では、普段はあまり考えない「職場の非効率を生む原因」についてゆっくり考えさせられます。診断結果では「こんなことありませんか?」と問題を顕在化し、原因をしっかり伝えています。
このようにユーザーにゆっくり考える時間を提供し、問題意識を顕在化させることで、商品の良いところを覚えてもらいやすくなるのです。
最適解を提案し、効果的に行動を促せる
これこそが診断コンテンツ最大の魅力です。数分の診断でユーザーの悩みやニーズを分析し、最適解を提案して効果的に行動を促します。
たとえば保険会社のサイトには膨大な数のプランがありますよね。
ユーザーはどのプランが自分向けか選びたいわけですが、たくさんある選択肢の中からどれがベストか選ぶのは大変ですし、専門知識が求められることもあります。そのため、従来は店舗に来店を促して、営業担当がヒアリングしたうえで提案していました。
この選択肢が多すぎて自分(自社)に最適な商品・サービスを選べない問題は、保険会社に限らず様々な業種・業態の会社で発生しています。
その問題を対面でのヒアリングなしにWeb上で解決できるのが診断コンテンツです。
商品・サービスに関連する質問への回答がヒアリングの役割を果たし、その回答内容に応じて自動で最適な商品・サービスを提案してくれます。ECサイト上の診断コンテンツであれば、その結果画面上から直接購入を促すことも可能です。
例えば、トリコ株式会社が実施する診断コンテンツ「たった3分の美容分析」では、肌の悩みや理想像を詳しくヒアリングし、「あなたの理想に近づくために、おすすめの栄養素を摂れる5種類のサプリメント」を提案します。
自分に最適化された提案は強い訴求力があり、効果的に行動を促せるでしょう。
診断コンテンツのデメリットは?ネックは●●
診断コンテンツにはメリットばかりでなく、もちろんデメリットもあります。
こちらも併せて確認しておきましょう。
制作費が高い
診断コンテンツの作成をフルオーダーで制作会社に外注すると、300万円以上かかることもあります。
診断の企画、質問作成、結果の文章作成、各種ページのデザインなど…公開に至るまでにやるべきことは沢山あります。
さらに、せっかく診断コンテンツを作ったとしても成果がでるかは分かりません。成果がでなかったとき、制作した診断コンテンツの質問内容や結果を修正するのに別途お金がかかることもありますし、別の診断コンテンツを作成しようにもコストは倍かかります。
潤沢なマーケティング予算がある企業ならまだしも、予算が限られた中小業にとっては大変重大なデメリットと言えます。
作成を内製化するのが難しい
診断コンテンツの企画や質問、ロジック、診断結果を自社でイチからすべて考えるのが難しいのもデメリットです。
もし企画から診断結果まですべて考えることができたとしても、社内にコーディングができるエンジニアを抱え、マーケティングにリソースを避ける状況でなければ内製化は実現できません。
マーケターだけで完結させられないというのも注意点ですね。
データの取得・分析が難しい
診断コンテンツの回答結果や離脱状況は、PDCAを回すための重要なデータです。
離脱されやすい質問を変更したり、結果を表示した後のコンバージョン率が低いときはライティングや診断結果を修正したりすることで、より高い効果を期待できるためです。
しかし、診断コンテンツを外注して制作してもらった場合、管理ツールまで提供してくれる会社でないと回答データを収集できません。そのため、せっかく多くのユーザーに利用されても、データが無いので改善できないケースがほとんどです。
そこでオススメしたいのが「クラウド型の診断コンテンツ」です。上記3つのデメリットを解決し、手軽、かつ効果的な診断コンテンツを作成できます。
クラウドで手軽に診断コンテンツを作ろう!
クラウド型の診断コンテンツは、ブラウザ上で作成・管理(メンテナンス)でき、データ収集まで可能なツールです。
クラウド型診断コンテンツのメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット1:低価格で診断コンテンツを作成・活用できる
クラウド型診断コンテンツはサブスクリプションで支払えるプランがあります。クラウドなので専用サーバーなども必要ありません。
月額10万円前後で作成・活用できるサービスもあるため、手軽に診断コンテンツをマーケティング施策へ応用できます。
メリット2:自社でつくれて、PDCAを回しやすい
クラウド型診断コンテンツはブラウザ上で作成できます。
さらにノーコードで作成できるため、エンジニアがいない会社でも作成・メンテナンスを内製化できるのも強みです。
「診断の雛形」が用意されていることもあり、専門知識がなくても安心です。
自社でいくらでも修正できるので、PDCAを回して効果を最大化できます。
メリット3:データが取得できる
クラウド型診断コンテンツはデータの取得も機能に含まれています。利用回数やSNSシェア数、離脱した質問まで分かり、データをもとにブラッシュアップが可能です。
また診断コンテンツを自社ドメインに設置できるツールもあり、診断結果から自社商品ページに離脱させずに誘導できます。自社サイト内で完結するため、診断コンテンツ使用前後のユーザーの行動をGoogleAnalyticsで分析できることも嬉しいポイントです。
制作コストなどが原因でハードル高く感じていた方は、ぜひクラウド型診断コンテンツを試してみてください。
まとめ:診断コンテンツを活用しよう!
診断コンテンツは簡単な質問で、ユーザーの悩みや理想をキャッチし、最適化した提案ができるツールです。商品を覚えてもらいやすく、SNSとの相性が良いことも注目したいメリットです。対面でのヒアリングをせずとも、精度の高い提案ができるため、今後マーケティング領域でさらに活用されていくことが予想されます。
ネックは制作費の高さ……。ですが、クラウド型診断コンテンツの登場により、これまで以上に手軽にはじめられるようになりました。
ピクルスでは、これまで診断コンテンツを作成したノウハウ・経験をもとに、クラウド型診断コンテンツ作成サービス「ヨミトル」を提供しています。クラウド型診断コンテンツの作り方が気になる人は、ぜひ『プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説』を参考にしてみてください。
想定される活用シーン