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コンセプトの意味とは?マーケティングで重要な理由や設計ポイントを事例交えてわかりやすく解説

マーケティング活動の成功に欠かせないのがコンセプトです。しかし、コンセプト設計を「なんとなく」で行っている方も意外と多いのではないでしょうか。本記事ではコンセプトが重要な理由や作り方のポイント、成功事例を2つ解説します。

更新日:2024/10/25

2410_マーケター診断

コンセプトには、概念や発想などの意味があります。

マーケティング活動でも使われるシーンが多い「コンセプト」ですが、その意味や具体例を人に説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。実際にコンセプトという言葉を使っているものの、抽象的な捉え方をしている方は多いはずです。

マーケティングに関連した仕事をしているのであれば、コンセプトを正しく理解し、商品・サービスに活かしていきたいですよね。

そこで本記事では、マーケティング活動におけるコンセプトの概要や作り方のポイント、具体的な事例を解説します。

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コンセプトとは

コンセプト(英:concept)は、概念や発想などの意味を持ちます。わかりやすく言い換えると、物事の考え方のベース・方向性のことです。

コンセプトは、様々なビジネスシーンで用いられる言葉であり、例えば作品や広告などの制作物を企画する際などに用いられます。実際にクリエイティブな仕事をしている方であれば、会議で「コンセプトが〜」という言葉がでてきたシーンがあるのではないでしょうか。

とはいえ、「コンセプト」という言葉は非常に抽象的な表現ですので、いざ人に説明するとなったらうまく言葉にできない方もいるでしょう。

そこで次の章では、マーケティングの現場に絞って、より具体的にコンセプトとは何かについて解説します。

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マーケティング活動でよく使われるコンセプトとは

マーケティングでよく使われるコンセプトとは、商品やサービス、あるいは企業が目指す方向性を言語化したものです。さらにわかりやすく解説すると、「誰に」「何を」「どのような利益を与えるのか」「実現したいビジョン」などの情報を一言でまとめた概要です。

マーケティング活動でよく使われるコンセプト

例えば、男性向けの化粧品を販売している事業会社であれば、「肌が弱い男性にやさしいモテ肌を実現する」というコンセプトが作れます。

上記のようなコンセプトが定まっていると、商品・サービスやマーケティング戦略がブレなくなります。「肌に優しい成分で化粧品を作る」「モテたい男性にアプローチする」など、一貫した価値提供・発信活動を続けられるので、市場での立ち位置が明確になり、企業ブランディングにも繋がります。

このようにマーケティング活動で成功を収めるには、魅力的なコンセプト設計が欠かせません。作り方のポイントは後ほど解説しますので、まだコンセプトが明確に決まっていない方はぜひ参考にしてみてください。

コンセプトとテーマの意味はどのように違う?

コンセプトとテーマの意味は異なります。

テーマは主に芸術作品に使われることが多く、基本的にビジネスやマーケティングなどのシーンではあまり使いません。たとえば、「家族の食卓をテーマにした絵画」という使い方のイメージです。

ただしWebデザインやホームページなどの制作物に使われる場合もあります。

一方でコンセプトは、オフラインの店舗や商品・サービス、事業や会社など、ビジネス・マーケティングシーンを中心に使われる場合が多いです。実際に企業のホームページに記してあるサービス概要などを見てみると、テーマではなくコンセプトとなっているはずです。

テーマとコンセプトは意味や概要は似ているものの、使われるシーンはまったく異なります。場面に合わせて使い分けましょう。

マーケティング活動でコンセプト設計が重要な理由3つ

マーケティング活動でコンセプトの設計が重要な理由をまとめました。

1.商品やサービスの方向性がブレなくなる

魅力的な商品・サービスを設計するには、ブレない方向性が必要です。方向性がブレると、どのような価値をもたらしてくれるのかユーザー自身もわからず、購買活動に至りません。

それではマーケティング活動を成功させるのは難しいと言えるでしょう。

そこで重要となってくるのが商品・サービスの方向性を言語化したコンセプトです。コンセプトがあることで、それに適した商品・サービスを作れるようになりますし、ユーザーに提供する過程で方向性のブレが生じる心配も無くなります。

つまり、ユーザーに一貫した価値提供ができるようになるわけです。その結果、商品・サービスの満足度の向上に繋がり、数多くの競合が存在する市場の中で、自社だけのポジションを築くことができます。

一方、マーケティング活動でコンセプトが定まっていないと、本来提供するべき価値から徐々にブレてしまい、以前とはまったく異なる商品・サービスが仕上がってしまいます。

例えるなら、「シンプル」がコンセプトのアパレルブランドで、派手さがウリの服を販売するようなイメージです。もちろん別ブランドで、新しいコンセプトの服を展開するなら良いですが、同じブランドの中でコンセプトがブレるような商品を販売しても顧客離れの原因に繋がるだけです。

そのようなリスクを防ぐためにも、マーケティング活動の初期段階で商品・サービスのコンセプトをしっかり決めておきましょう。

商品やサービスの方向性がブレなくなる

2.コンセプトが共感を呼び、商品・サービスの購入に繋がる

昨今のユーザーはコンセプトに共感するかどうかで、商品やサービスを購入するか判断しています。

例えば、最近のユーザーの消費動向を見ると「理想のキャリアを叶えるプログラミングスクール」や「天国の気分が味わえるドライヘッドスパ」など、コンセプトがしっかり設計されている商品・サービスが流行っている傾向にあります。

昨今SDGsを取り入れている企業が支持されているのも、共感を獲得している影響によるものです。

つまり現代のユーザーは、「自身の気持ちを思いやってくれているか」「価値観が一致しているか」などの共感を重要視して、購買の意思決定を行っているわけです。

商品・サービスの販売において、コンセプトによる共感は今後ますます重要になっていくと考えられます。マーケティング活動を成功させるためにも、共感を呼ぶコンセプトを作りましょう。

共感を呼び、商品・サービスの購入に繋がる

3.商品やサービス、企業のブランディングに繋がる

コンセプトに対してユーザーから共感を獲得できれば、インターネットやSNSで話題になり口コミ・シェアが発生します。

共感による口コミ・シェアからユーザーのフォロワーへとコンセプトが広まり、認知が拡大することで商品やサービス、企業のブランディングに繋がるわけです。一時的な話題だったとしても、ユーザーの頭の中にブランドイメージが浸透するようになります。

確立されたブランドとして、いつか商品・サービスを利用する際の選ぶ理由となります。ユーザーの頭の中にイメージを浸透させるためにも、コンセプトは重要です。

商品やサービス、企業のブランディングに繋がる

魅力的なコンセプトを作る上で明確にすべきポイント3選

コンセプトを作る上で明確にするべきポイントを3つまとめました。

1. ターゲット情報

コンセプトを作る上で欠かせないのが、ターゲット情報です。

「どのようなニーズや価値観があるのか」「誰に対して商品を販売するのか」などのターゲット情報をもとに、魅力的なコンセプトを作ります。

今回は「マウスウォッシュ」を販売商品と想定して、それぞれの項目にターゲット情報を当てはめてみました。

ターゲット情報

以上のようにターゲット情報を明確にすると、コンセプトに盛り込むべき要素が見えてきます。例えば、「定年になるまで仕事で結果を出し続けたい」という価値観です。

上記の価値観をコンセプト用にコンパクトにまとめると、「頑張るパパ」「結果を出し続けるビジネスマン」などと言語化できます。

2. ベネフィット

続いてベネフィットを明確にします。

ベネフィットとは、商品・サービスを利用した先にある未来のことです。

コンセプトにベネフィットを付け加えると、ユーザーの購買意欲を刺激し、商品・サービスの購入に繋がりやすくなります。商品を使った後のイメージが想像できるからです。

前述で例に挙げた「頑張るパパ」に、ベネフィットを付け加えてみると以下のようになります。

「仕事を頑張るパパにわずか10秒で清潔感を与え、人前で堂々と話せるようになるマウスウォッシュ」

このようにターゲット情報とベネフィットを組み合わせるだけで、魅力的なコンセプトが完成します。

魅力的なコンセプトが完成

3. 競合のコンセプト

競合の商品・サービスとコンセプトが被らないように、しっかりリサーチしておきましょう。
コンセプトが被っていると、場合によってはユーザーから良くない目で見られたり、市場の中で埋もれてしまったりなど、マーケティング活動で様々なリスクがあります。

インターネットやSNSを活用して、徹底的に競合の商品・サービスのコンセプトをリサーチしましょう。

中小企業のコンセプト設計の成功事例

中小企業のコンセプトの事例を3社解説します。

BtoCの事例
・ポジウィルキャリア
・BLVCK PARIS

BtoBの事例
・キャンつく

それぞれのコンセプトの事例を解説します。

ポジウィルキャリア

ポジウィルキャリア

ポジウィルキャリアは、「ポジウィル株式会社」が提供するキャリアに特化したパーソナルトレーニングのサービスです。

「『自分にとって心から望む生き方は何か』について、一緒に探求して見出していこう」というコンセプトを掲げており、ユーザー一人ひとりにフォーカスしたキャリア支援サービスを行っています。

「キャリアのパーソナルトレーニングのサービス」から一切ブレのない、非常に魅力的なコンセプトの事例です。

BLVCK PARIS(ブラックパリ)

BLVCK PARIS

BLVCK PARIS(ブラックパリ)は、2017年に設立した海外の高級ライフスタイルアパレルブランドです。「オールブラック」というコンセプトを掲げており、提供する商品や店舗の内装はすべて黒で統一されています。

このようなコンセプトから生まれた商品は、ブラックカラーが好きなユーザーから多くの共感を獲得しており、アパレルという市場の中で独特なブランディングを築いています。一切ブレのないコンセプトの事例として、非常に参考になるでしょう。

キャンつく

「キャンつく」は、当メディアを運営する株式会社ピクルスが提供する、SNSキャンペーンツールです。

サービスサイトのTOPでは以下のように、「SNSキャンペーンをもっと手軽に簡単に」というコンセプトが端的に明示されています。

ピクルス代表のタナカミノルは、元々手動で行われていたSNSキャンペーンの膨大な工数を減らし、「手軽に簡単に」キャンペーンを行える企業を増やしたい、という想いからキャンつくを開発しました。

当時、類似のサービスは他に存在しませんでしたが、現在ではさまざまなキャンペーンツールがリリースされ、多くの企業がキャンペーンを実施できるようになりました。

タナカが開催した下記のウェビナーではそうしたコンセプトを改めて熱弁しており、参加者からは「代表の熱い想いに感動しました!」「これからもキャンつくがんばってください!」といった声も挙がっています。

このように、代表自らコンセプトを発信することで、顧客エンゲージメント向上の効果も期待できます。

SNSキャンペーンはプレゼント等で顧客エンゲージメントを高められるため、コンセプト設計後のSNSシェアを生むプロモーション施策としても最適です。

キャンペーンについては下記の記事が参考になります。
【2023年最新】SNSキャンペーン成功事例18選!手法や実施する4つのコツを解説

まとめ

本記事では、マーケティング活動におけるコンセプトが重要な理由や作り方のポイント、中小企業のコンセプト事例について解説しました。

コンセプトはマーケティング活動のベースとなる役割を担います。

商品・サービス、マーケティング戦略の方向性を定め、ブレることのない価値をユーザーに提供し、認知拡大やブランド力の向上などのメリットをもたらしてくれます。マーケティング活動で成功している企業は、必ず魅力的なコンセプトを掲げているはずです。

これまでなんとなくでコンセプトを決めていたマーケターや事業責任者の方は、ぜひこの機会に魅力のあるコンセプトを作ってみてください。

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ライター:中嶋 祥汰(なかじま しょうた)

コンテンツマーケター

2020年から、BtoBや小規模ビジネスのオウンドメディア運用代行、DX化支援などのマーケティング戦略から施策実行までを手掛ける。特にリラクゼーション業界のマーケティングに精通し、集客率1800%アップの実績も。

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