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CVR(コンバージョン率)とは?計算方法や改善のコツを詳しく解説

更新日:2024/04/12

2410_マーケター診断

CVRという単語は聞いたことがあるけれども、どのような指標なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?CVRはウェブサイト・アプリの成果を測定する重要な指標です。CVRを向上させれば、売上拡大などの成果に大きく貢献します。

今回はCVRについて基本情報・計算方法・改善のコツなどを詳しく解説します。CVRについて理解し、自社のマーケティング成果を最大化させたい方は参考にしてください。

※本記事は、CVR改善に効果的な診断作成ツール「ヨミトル」を提供する「ピクルス」が監修しています。

CVR(コンバージョン率)とは

CVR(コンバージョン率)は、「Conversion Rate」の略で、ウェブサイト・アプリのユーザーが求めるアクションを起こす確率を示します。企業がユーザーに対して求めるアクションはさまざまですが、例えば以下の項目が挙げられます。

・商品・サービスの購入
・問い合わせ
・資料請求
・会員登録

CVRを理解して販売方法を最適化できれば、売上拡大などビジネスの成功に直結します。

CVRの向上には、コンテンツの最適化・UX(ユーザー体験)の改善・戦略的なCTAの配置など幅広い施策が必要です。CVRを高めると、ウェブサイトの効果的な運営・検索エンジンによる評価向上に繋がり、マーケティング成果を最大化できます。

CVRが重要な理由

CVRが重要な理由は、主に以下の2つが上げられます。

・ウェブサイトの目標達成度を測る指標となる
・SEOでの評価が高くなる

まず第一に、CVRはウェブサイトの成果を評価するために不可欠な指標です。CVRは先述の通り、ユーザーに求めるアクションが実行された割合を示します。CVRを把握すれば目標達成度合いを常に把握でき、迅速に改善アクションを起こせる点がメリットです。例えば、ウェブサイトの目的が商品購入の場合、CVRの数値が低ければ「商品購入を促すための導線を工夫する」といった具体的な改善策を打ち出せます。

さらに、CVRの最適化はSEO戦略においても重要です。CVRが高いウェブサイトは検索エンジンからプラスの評価を受けやすく、検索結果で上位表示されやすくなります。
CVRを向上させることはウェブサイトの成功とSEOにおいて不可欠な要素です。CVRの向上にはユーザーニーズを理解し、UXを最適化することが鍵となります。

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CVRの計算方法

CVR(コンバージョン率)は以下の計算式で算出できます。

CVR = (コンバージョン数÷ウェブサイトの訪問者数)×100

CVRの計算には、特定の期間(通常は1ヶ月など)におけるコンバージョン数とウェブサイトの訪問者数を把握する必要があります。
コンバージョン数は、設定した目標に到達したユーザー数。
訪問者数はウェブサイト・アプリを訪れた総人数です。

CVRはパーセンテージで表現され、値が高ければ高いほどウェブサイト・アプリで求める成果が出ていることを意味します。

CVRの目安・平均

CVRの目安・平均は、業界・ビジネスによって異なります。WordStreamの調査によれば、業界ごとの平均CVRは以下表のように報告されています。

業界ごとの平均CVR
参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry|WordStream

CVRの目安を設定する際には、競合他社・同業界のベンチマークを考慮に入れるのが重要です。また、CVRの改善にはA/Bテスト・コンバージョン最適化の戦略を実施することが鍵となります。A/Bテストとは、マーケティングで使用される実験手法で、2つの異なるバージョン(AとB)を比較し、統計的に有意なほうを決める一つの戦略です。ランディングページや広告キャンペーンを利用する際によく用いられます。

コンバージョン最適化の具体的な改善策は、次の章でご紹介します。

CVRが低くなっている原因

CVRが低くなる原因として、主に以下の6つが挙げられます。

・CTAの内容が魅力に欠ける
・CTAの設置箇所が不適切
・LPの品質が低い
・エントリーフォームが不親切
・読み込み速度が遅い
・ターゲット設定ができていない

CVRの向上には、上記の原因に対して適切な改善策を打ち出すことが大切です。

CTAの内容が魅力に欠ける

CTA(Call to Action)ボタンやリンクの内容が魅力に欠ける場合、ユーザーアクションを促しにくくなります。CTAの文章は明確で説得力のある文言が記載されるべきで、ユーザーに価値・利点を伝え、アクションを起こす動機に繋がるものでなければなりません。SEO戦略においては、適切なキーワードをCTAに組み込むのも重要です。

CTAの設置箇所が不適切

CTAの設置箇所が適切でない場合ユーザーが気づかず、興味を持たれない可能性が高まります。CTAはコンテンツの中で目立つ位置に配置し、情報を読む際に自然な流れで目に入るようにするのが大切です。ヘッダー・サイドバー・記事の途中など、ユーザーの目に留まりやすい箇所にCTAを設置しましょう。

LPの品質が低い

LPの品質が低いと、CVRは下降します。例えば、LPに設置されているリンクに不備があり、リンク先のページにアクセスできない場合、ユーザーは不信感を抱いて離脱してしまいます。また、LPに記載されている情報がユーザーのニーズを満たしていない場合も、離脱数が多くなるでしょう。

LPは分かりやすく、魅力的なデザイン・コンテンツを備え、ユーザーが求める情報を提供する必要があります。また、近年はスマホでインターネット上のコンテンツを見るケースが増えています。スマホでも適切に画面が表示されるようにLPを対応させるのも重要です。

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エントリーフォームが不親切

エントリーフォームが使いづらい・煩雑な場合、ユーザーはアクションの実行に抵抗を感じやすくなります。エントリーフォームが占める範囲を最小限に抑え、明瞭で分かりやすいアクションを提示しましょう。
また、エントリーフォームの記載項目が多すぎるとユーザーが煩わしさを感じてしまい、離脱率が上昇してしまいます。フォームの入力項目を氏名・メールアドレスだけなど最小限にすれば、CVRを向上させられます。

読み込み速度が遅い

ウェブサイト・LPの読み込み速度が遅い場合、ユーザーは待ち疲れてアクションを起こす前にページを離れる可能性が高まります。読み込み速度を速くするためには、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の導入など適切な手法を採用しましょう。読み込み速度の向上は、ユーザーエクスペリエンス向上・SEOの評価に貢献します。

ターゲット設定ができていない

ターゲット設定が不十分な場合、CVRが低下しやすくなります。ウェブサイト・LPに購入確率の高いユーザーがアクセスしてくれる割合が減るためです。
明確なターゲットを設定し、ターゲットが反応しやすいキーワードの選定・コンテンツ・広告の作成を行いましょう。ターゲットを絞って広告を配信し、ユーザーが求める情報を提供することでCVRを向上させられます。

ターゲット設定に必須の「ペルソナ」作成については、下記で解説しています。
マーケティングにペルソナを活用する効果とは?よく聞く3大疑問にズバッと回答

CVRを改善する際のコツ

CVRを改善する際のコツとして、以下の7つが挙げられます。

・コンテンツの質向上
・ツールの導入
・LPの最適化(LPO)
・エントリーフォームの最適化(EFO)
・ターゲットの明確化
・A/Bテストの実施
・確度の高いユーザーに焦点を絞る

CVRを改善する際は、上記のポイントを意識してください。

コンテンツの質向上

CVR改善には、コンテンツの質向上が大切です。コンテンツの質向上には、主に以下の3点を意識しましょう。

・ユーザーニーズを理解
・最新の情報を記載
・分かりやすい表現を用いる

コンテンツの質を向上させるためには、まず何が求められているのかを理解するのが重要です。ユーザーが「どのような情報を求めているのか」「どのような問題を解決しようとしているのか」を把握し、対応した価値ある情報を提供しましょう。

提供する情報の信頼性を確認するのも重要です。情報源を明記し、可能な限り最新の情報を提供すれば、ユーザーに対する信頼性を高められ、コンバージョンに繋がりやすくなります。

また、情報を伝える表現方法にも工夫が必要です。難解な専門用語を避け、分かりやすい言葉で情報を伝えれば、より多くのユーザーに情報を理解してもらいやすくなります。ビジュアル要素(画像や動画など)を活用して情報を視覚的に伝えるのも有効です。

コンテンツ作成でCVR向上を狙う場合は、「診断コンテンツ」の利用がおすすめです。診断コンテンツはユーザーが複数の質問に回答し、回答内容から診断結果を表示させるコンテンツです。

診断コンテンツは、設問に回答する過程で商品・サービスに対する理解を深められるため、ユーザーの興味・関心を高めてCVR向上に繋げられます。例えば、B to B企業の場合、以下の「Instagramキャンペーン企画診断」を導入したことで、リード獲得数などの成果が大きく向上しています。

キャンつく|導入結果の例

B to C企業の場合は、以下の「ファッション×香り診断」で自分に合う服装と香りを診断結果として表示するコンテンツが具体例として挙げられます。診断結果でECサイトへの遷移ボタンを設置し、CVRの向上に繋げています。

ファッション×香り診断

既存コンテンツではなかなかCVRが向上しない場合は、診断コンテンツの利用がおすすめです。

参考:リード獲得に効果的な「診断コンテンツ」|業界別の活用事例を紹介

ツールの導入

CVRの改善には、データ分析やA/Bテストを行うためのツールの導入が役立ちます。分析ツールを使用してトラフィックの動向を追跡し、ユーザーの行動を理解しましょう。

また、A/Bテストツールを活用して異なるバリエーションの・CTAを比較しましょう。コンバージョンに繋がりやすいCTAを特定できます。

LPの最適化(LPO)

ランディングページ(LP)の最適化はCVR向上の重要なステップです。LPのデザイン・コンテンツ・CTAの配置を最適化し、ユーザーに魅力的な情報を提供しましょう。

特に、LPで提供する情報は明確で説得力のあるものを意識し、ユーザーに価値・利益を伝えることが重要です。また、スマホでも利用しやすいLPを提供し、読み込み速度を最適化することも忘れずに行いましょう。

LPOについては、下記の動画が実践的で参考になります。

エントリーフォームの最適化(EFO)

エントリーフォームの最適化も、CVRの改善に有効です。

まず、エントリーフォームに入力する情報は最小限に抑えましょう。ユーザーに多くの情報を入力させると手間がハードルとなり、結果的にCVRを下げる可能性があります。氏名・メールアドレスなど必要な情報だけ入力してもらい、ユーザーの負担を軽減しましょう。

また、フォームのデザインも重要な要素です。入力箇所が直感的で分かりやすいデザインにすれば、ユーザーはスムーズに情報を入力できます。また、入力ミスなどのエラーメッセージを表示させる場合は、ユーザーが何を修正すべきか理解しやすい文章を意識してください。

ターゲットの明確化

CVRを改善するためには、ターゲットを明確に定義することが重要です。正確なターゲットを設定し、ニーズ・好みを理解することで、効果的なコンテンツ・CTAを提供できます。

キーワードの選定からコンテンツ戦略まで、ターゲットに焦点を当てましょう。ターゲットの理解はSEOの成功にも不可欠であり、CVRの向上に役立ちます。

A/Bテストの実施

A/BテストはCVRの改善に欠かせない施策です。異なるコンテンツサイトデザインを比較し、どのバージョンが最も効果的かを特定できます。

A/Bテストはランディングページのレイアウト・CTAの文言・色の選択・エントリーフォームのデザインなど、さまざまな要素に適用できます。A/Bテストの分析データに基づき最適化を行うことで、CVRを向上させてビジネスの成果を増大させましょう。

確度の高いユーザーに焦点を絞る

CVRの改善には、確度の高いユーザーに焦点を当てることが不可欠です。自社が求めるアクションを起こす可能性が高いユーザーを明確化し、最適なコンテンツとCTAを設置しましょう。

確度の高いユーザーに焦点を当てれば、効果的なキーワード選定・広告ターゲティングの精密化・パーソナライズされたコンテンツの提供ができます。結果としてユーザーに価値ある情報を提供でき、CVRの向上に繋がります。

CVR改善の成功事例

CVR改善の成功事例として、以下2つの事例を紹介します。

・エネとくNAVI
・大和アセットマネジメント

エネとくNAVI

エネとくNAVIは、株式会社ユビニティーが運営する企業の省エネを支援するサービスです。

エネとくNAVIのブランドサイトが長期間に渡って見直しされていなかったため、ユーザーに見せたい情報を伝えられていないなど数多くの課題がありました。具体的には以下の改善策を行っています。

・マーケティング分析
・サービス、コンテンツの整理
・サービス名称/ロゴの変更
・ページデザインのシンプル化
・サイトのCMS化

競合・アクセス分析を行い、サービスの訴求方針を変更して「作る・使う・管理するで、企業の省エネを最大化。」というサブタイトルを作成しています。ユーザーが欲しい情報に辿り着けるようコンテンツを整理し、不要な情報を削ることで見やすくシンプルなサイトデザインにしました。

上記のように、ユーザー目線に立ってサイトの改善を行うことで、CVR向上に繋げています。

参考:株式会社ユビニティー 事例 | 作る・使う・管理するで、企業の省エネを最大化。BtoBサービス「エネトク」サイトリニューアル|株式会社ピクルス

大和アセットマネジメント

大和アセットマネジメントは、投資信託商品を提供する企業です。
大和アセットマネジメントでは、ユーザーに「iFreeレバレッジNASDAQ100」の理解を促進する目的でクイズ形式のコンテンツを作成しました。

クイズ形式のコンテンツを疑似体験できる動画はこちら

クイズを楽しみながら覚えられるため、「iFreeレバレッジNASDAQ100」に関する知識を初心者でも理解しやすい点が特徴です。また、回答結果から自社LPに移遷する流れも設計しているため、スムーズにアクセスを促しCVR向上を図っています。

参考:大和アセットマネジメント 事例|iFreeレバレッジNASDAQ100理解度チェックQUIZ |株式会社ピクルス

まとめ

CVRは、ウェブサイト・アプリの成果を測る重要な指標です。CVRを向上させれば、ユーザー獲得・売上拡大などの成果向上に繋がります。

CTAの内容が魅力に欠けるなどCVRが低下する要因を特定し、適切な改善策を打ち出すことがCVR改善の重要なポイントです。CVRを定期的に測定して改善し、マーケティング成果を最大化させましょう。

なお、CVRが既存のマーケティング施策で改善しない場合、「診断コンテンツ」の利用が有効です。診断コンテンツとはユーザーが複数の設問に回答し、回答内容に応じた診断結果を表示できるコンテンツです。診断コンテンツを利用すれば、質問に回答する中で自然と商品・サービスに関する知識を深められるため、購買行動を促進しCVR向上に繋げられます。

診断コンテンツの作成は、制作会社に依頼すると多額の費用がかかるものの、作成ツール「ヨミトル」を活用すれば、低コストでコンテンツを作成可能です。CVRを向上させたい企業は、診断コンテンツと「ヨミトル」の利用をぜひ検討してください。

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想定される診断タイプ

パーソナライズ

ライター:藤田 春樹(ふじた はるき)

WEBライター

マーケティング分野を中心に複数のメディアでWEBライティングやメディア運営に携わる。SEOコンサルティング会社での勤務経験を活かし、検索上位化を目指したコンテンツ作成に強みがある。

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