パーソナルカラー診断とは？パーソナルカラーのビジネス活用法・事例を解説

近年、ファッションや美容の世界で注目を集める「パーソナルカラー診断」。色は人の印象や気分に大きな影響を与えます。パーソナルカラー診断を通して自分に似合う色が分かれば、自分の魅力を最大限に引き出すスタイリングやメイクが可能です。

そこで、この記事では、自分に似合う色を見つける方法として注目されている「パーソナルカラー診断」について、ビジネスでの活用法や事例などについて解説します。

※当コンテンツは、パーソナルカラー診断を手軽に作れる診断作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています。

▼関連記事
プロ直伝！診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説

パーソナルカラー診断とは

パーソナルカラー診断とは、自分に似合う色を見つけるための手法です。パーソナルカラー診断では、ボディーカラーに合わせて、自分に似合う色やコントラスト、明るさなどを診断します。自分のパーソナルカラーが分かれば、色を選ぶ際の迷いがなくなり、より魅力的な印象を演出できるようになります。

本来、パーソナルカラー診断は、パーソナルカラー資格保有者が実施するものです。その診断にはドレープと呼ばれる色布を用いて分析を行い、個人に最適なカラーパレットを作成します。

しかし、近年では、簡易的な診断をオンライン上で受けられるようになりました。自分の写真をアップロードしたり質問に答えるだけで、ある程度のパーソナルカラーを知ることが可能です。

そもそもパーソナルカラーとは

そもそもパーソナルカラーとは、自分に似合う色を見つけるための審美感のことです。パーソナルカラーは、その人が生まれ持った身体の色（肌の色・髪の色・瞳の色など）と雰囲気が調和した色であり、そのカラーは人によって異なります。
※参照　ウィキペディア「パーソナルカラー」

パーソナルカラーは視覚心理学的な理論に基づいており、自分のパーソナルカラーを知ることは、肌や顔色を美しく見せたり、自分の魅力を引き出す効果が期待できます。

近年、パーソナルカラーは日本でも広く普及しました。ファッション業界や美容業界では、パーソナルカラーに合わせて服やコスメ、ヘアカラー、カラコンなどを提案することで、お客様の満足度を高めるサービスが提供されています。

また、個人でもパーソナルカラー診断で自分に似合う色を把握し、パーソナルカラーを活かしたファッションやメイクを楽しむ人が増えています。

パーソナルカラーの理論

パーソナルカラーの理論は、1920年代の色彩芸術理論がベースです。この理論のルーツには、アメリカのデザイナーであったロバート・ドアとスイスのヨハネス・イッテンの考え方が、大きく影響を与えています。

ここでは、それぞれの理論について、その概要を解説します。

ロバート・ドア・メソッド

ロバート・ドア・メソッドはパーソナルカラー理論の一つであり、自然界に存在する色を2つのグループ「ブルーベースカラー」「イエローベースカラー」に分類します。

このメソッドでは、同じグループに属する色同士は調和し合い、心地よい美観を感じさせ、心理的生理的に「快」の状態をもたらすものと考えています。その一方で、別のグループに属する色とは調和しないという考え方です。

ロバート・ドア・メソッドにおいては、パーソナルカラーもブルーベースカラーとイエローベースカラーに分けられます。自分のパーソナルカラーに合わせて色を選べば、顔色が明るくなったり、印象を良くする効果が期待できます。このように、「ロバート・ドア・メソッド」とは、自然界に存在する色の法則を利用して、自分に似合う色を見つける方法です。

ヨハネス・イッテン「色彩論」

ヨハネス・イッテンの色彩論では、パーソナルカラーを「4シーズン」すなわち春・夏・秋・冬の4つのグループに分類します。この分類法は、自然界の四季の中にすべての色彩の源があり、調和するという理論です。そのため、イッテンはパーソナルカラーを4つの季節に分類することで、人々が自然なイメージを持ちやすくなり、自分に似合う色を見つけやすくなると考えました。

色彩論では四季ごとに異なる色相やトーンがパーソナルカラーとして提示されるため、自己表現や魅力を高める選択肢が豊富になります。ヨハネス・イッテンの色彩論は、パーソナルカラーを直感的に理解しやすくし、個々の個性を活かす上で役立つ理論として広く受け入れられています。

パーソナルカラー診断が人気の理由

近年、女性を中心にパーソナルカラー診断が人気です。パーソナルカラー診断は、その人の魅力を最大限に引き出し、自分らしさを強調する手段として注目されています。

ここでは、パーソナルカラー診断がなぜ人気なのか、その理由について解説します。

女性の社会進出

パーソナルカラー診断が人気になっている理由のひとつは、女性の社会進出によるものです。近年、女性の社会参加が進み、働く女性が増えています。それに伴ない、仕事やプライベートで好印象を与えることが女性にとって重要な課題になり、TPOにふさわしい身だしなみやファッションが求められています。

しかし、多様なシチュエーションで自分に似合う色を見つけるのは、なかなか難しい課題です。そこで、注目されたのが、パーソナルカラー診断です。パーソナルカラー診断によって自分の肌や瞳、髪の色に合った色が分かれば、シチュエーションに合わせたカラーで相手に好印象を与えられるようになります。

似合う色の認識

自分に似合う色を用いることは、ファッションやメイクにおいてとても重要です。しかし、自分に似合う色を感覚だけで判断するのは、大きな不安を伴います。

このような場合にパーソナルカラー診断を用いれば、自分に似合う色が分かるため、自信を持ってファッションやメイクを選べます。また、自分に似合わない服やコスメなどの、無駄な買い物も減らせます。

自己表現の手段

色は自分の個性やその時々の気分を表現する手段の一つです。パーソナルカラー診断によって自分に似合う色を知ることは、日常のファッションやメイクによる自己表現の幅を広げます。

また、パーソナルカラーの理解は、新しい色に挑戦するきっかけにもなります。これまで自分に似合うか不安で敬遠していた色や、気になっていた色にも、自信を持ってチャレンジできるようになるでしょう。

パーソナルカラー診断の事例

現在、パーソナルカラー診断は多くのサイトで活用されています。ここでは、それらの中から、代表的な事例を紹介します。

【自分に似合う色を見つける】パーソナルカラー診断

https://shindancloud.com/create/personalcolor/

自分に似合う色を見つける「パーソナルカラー診断」は、診断作成ツール「ヨミトル」を展開する株式会社ピクルスが公開している、診断コンテンツです。

ユーザーは自分の唇、顔、肌、瞳の色について回答すると、自分に似合う色の傾向やベースカラーが診断されます。

自分に似合う色を身につけると、美肌効果や小顔効果を手に入れられ、自分の魅力を一層アップできます。「パーソナルカラー診断」は、ファッションやメイク選びの参考になる利用価値の高い診断です。

【1分で出来る】パーソナルカラー診断

https://pierrotshop.jp/f/personalcolor_diagnosis

「Pierrot（ピエロ）」は、30代女を中心に幅広い年齢層に支持されているアパレルECサイトです。Pierrotは服選びの参考として、サイト上に「【1分で出来る】パーソナルカラー診断」を公開しています。

ユーザーは自分の唇や肌色に関する質問に回答すると、自分のカラータイプやイメージキーワードが診断されます。

さらに、おすすめのカラーやコーデポイント、最新アイテムまで紹介することで、診断から商品販売までのスムーズな流れをつくりあげています。

【韓国コスメ】パーソナルカラー診断

https://www.etudehouse.com/jp/ja/campaign/personal_color/

「ETUDE（エチュード）」は、韓国コスメの販売を手掛けるECサイトです。ETUDEは「自分に合う色がわからない」「コスメを買ったけど、使いこなせない」というユーザーの悩みをサポートするために、サイト上に「パーソナルカラー診断」を公開しています。

ユーザーは7つの質問に回答すると、自分のカラータイプやおすすめカラーが紹介されます。

診断結果の後には、お手頃価格のおすすめのコスメアイテムを紹介することで、ユーザーの「新しい色に挑戦してみよう」という気持ちを後押ししています。

パーソナルカラー診断のビジネス活用

パーソナルカラー診断は個人の魅力を引き出すだけでなく、様々なビジネスで有効活用できます。ここでは、パーソナルカラー診断をビジネスに活用している、代表的な業界について解説します。

ファッション業界

ファッション業界において、パーソナルカラー診断はとても重要な役割を果たしています。

例えば、アパレル販売の現場では、パーソナルカラー診断を活用して顧客に最適な色合いやアイテムを提案することが一般的です。個人のパーソナルカラーに合わせて似合う色を選ぶことで、顧客がより魅力的に見える商品の販売につなげています。

また、ファッションアドバイスの分野では、専門家がパーソナルカラー診断を通じて、顧客に似合うアイテムやコーディネートを提案しています。専門家はパーソナルカラー理論に基づいたアドバイスを行なうことで、顧客の納得感や満足度を向上させることが可能です。

このようにファッション業界において、パーソナルカラー診断は、顧客満足度向上やマーケティング戦略強化に大きく貢献するツールとして活用されています。

美容業界

化粧品分野では、顧客に最適なファンデーションやリップカラーなどのメイクアイテムを提案するツールとして、パーソナルカラー診断を活用しています。顧客のパーソナルカラーに合わせた化粧品をおすすめすることで、顧客の納得感を高めて購買へとつなげています。また、パーソナルカラーに基づいたメイクのカウンセリングは、顧客との信頼関係を築く効果的な手法です。

加えて、エステサロンでは、パーソナルカラー診断を顧客に最適な施術を提案するツールとして活用しています。例えば、パーソナルカラーに合わせて血色感を出すようなフェイシャルマッサージを行うことで、エステ後のメイクでも魅力をアップさせて顧客の満足度向上を図れます。

さらに、ヘアサロンにおいては、ヘアカラーの提案ツールとして活用されています。顧客の顧客の魅力をアップさせるヘアカラーを提供することで、顧客満足度の向上や信頼関係の構築に役立っています。

恋愛・結婚業界

恋愛・結婚業界においても、パーソナルカラー診断は効果的な販促手法です。

まず、結婚相談所では、プロフィール写真を作成する際に、パーソナルカラー診断を活用しています。婚活において、プロフィール写真はとても重要なPRツールです。プロフィール写真の出来によって、お見合いの申し込み数が大きく変化する場合もあります。そこで、結婚相談所では、より魅力的なプロフィール写真を作成するために、パーソナルカラー診断に基づいて、似合う服装やメイクのアドバイスを行なっています。

また、マッチングアプリにおいても、自分のパーソナルカラーを知ることで、プロフィール欄を工夫することが可能です。自分に似合う服装やメイクで撮影した写真や、パーソナルカラー診断の結果を自己紹介文に記載すれば、自分の印象を差別化できます。

人材派遣業界

人材派遣業界では、就職活動サポートにパーソナルカラー診断が活用されています。

就職活動を行う若者や求職者は、自己分析や自己ブランディングをより具体的に行いたいと考える方が増えています。そこで、自分の個性や強みを理解するために利用されているのが、パーソナルカラー診断です。人材派遣会社では求職者のパーソナルカラーを診断し、その色に合わせた面接服やメイクを提案することで、求職者の自信や印象を高めています。

この他にも、パーソナルカラー診断の資格保有者は、その資格を活用できる仕事や職場をあっせんすることが可能です。パーソナルカラー診断資格は企業へのアピールポイントになるため、資格取得を推奨するケースもあります。

パーソナルカラー診断のメリット

パーソナルカラー診断は、個人の魅力を引き出すだけでなく、ビジネスにおいても様々なメリットがあります。ここでは、代表的なパーソナルカラー診断のメリットについて解説します。

SNSからの集客

パーソナルカラー診断は、とても人気が高いコンテンツです。そのためプロモーションにパーソナルカラー診断を活用すれば、多くの人に認知拡大できます。

特に、若年層の女性はファッションやメイクに関心が高く、自分に似合う色を知りたいと考えている人が多数います。そのため、この層をターゲットとしたビジネスでは、パーソナルカラー診断はとても効果的な販促手法です。

また、若年層の女性はSNS利用率が高いため、診断結果のSNSシェアも期待できます。診断結果がSNS上でシェアされることで、広告やPRでないユーザー発信の情報が拡散され、自然な形での認知獲得プロモーションが可能です。

さらに、パーソナルカラー診断とSNSキャンペーンを連携すれば、より大きな集客効果を期待できます。SNSシェアにプレゼント当選などのメリットを付け加えることで、診断結果の拡散をスムーズに誘導できます。

※参考　株式会社ファンケル「“肌と恋のすっぴん力チェック” マイルドクレンジングオイル 診断＆SNSキャンペーン」

診断コンテンツとSNSキャンペーンを組み合わせて、認知拡大に成功した事例です。

診断コンテンツを活用した「診断キャンペーン」については、下記の記事で解説しています。
今注目の診断キャンペーンとは！？特徴やメリット、実施の4ステップを解説【事例あり】

コンバージョン率の向上

パーソナルカラー診断を利用したおすすめ商品の提案は、コンバージョン率のアップにつながります。例えば、パーソナルカラーに合ったファッションやコスメ商品のおすすめは、単なるおすすめよりも顧客の納得感が高まります。また、自分に最適化された商品の提案によって、自分に似合う商品を見つけやすくなるため、購買意欲も高まります。

さらに、パーソナルカラー診断を通じて獲得した見込み客を、実際の店舗に誘導することも可能です。診断利用者にパーソナルカラーに合わせたサンプル配布などのキャンペーンを行なえば、店舗への来店動機を高められます。実際に、ある診断コンテンツでは、実店舗との連動キャンペーンを実施して、診断参加ユーザーの1割以上が実際に店舗を訪れた成功事例もあります。

※参考　株式会社アルビオン「“27種類のハーバリウムからあなたの肌を表します。”」

診断コンテンツとサンプル配布を組み合わせて、店舗誘導に成功した事例です。

商品レコメンドによる単価アップ

パーソナルカラー診断を活用すれば、顧客にトータルファッションのコーディネイトを提案できます。パーソナルカラー診断では、個人の肌や瞳、髪などトータルで似合うカラーを診断することが可能です。そのため、パーソナルカラーを用いれば、それに合わせたトップス、ボトムス、コスメ、小物など、幅広い商品のコーディネートを提案できます。

これにより、顧客は単品ではなく、トータルコーディネートでの商品を検討するようになり、単価アップにつながります。また、購入した商品でのトータルコーディネートが自分に似合うと感じれば、顧客満足度が向上し、リピート利用へとつながるでしょう。

※参考　株式会社ピクルス｜ヨミトル「パーソナルカラー診断」

商品購入検討層にパーソナルカラーを診断することで購入率アップ！

パーソナルカラー診断をつくるならヨミトル

パーソナルカラー診断は、幅広いビジネスで活用できる利用価値の高いコンテンツです。しかし、診断コンテンツを社内だけで作成するには、時間やコストがかかるケースが多くあります。そこでおすすめなのが、診断クラウドの「ヨミトル」です。

「ヨミトル」は幅広い診断の作成や運用を行うクラウドサービスとして、多くの企業で活用されています。ここでは、「ヨミトル」をパーソナルカラー診断の作成に利用するメリットについて、解説します。

診断ツールを簡単作成

「ヨミトル」は、簡単に診断ツールを作成することができる診断クラウドです。診断の制作経験やノウハウがなくても、AIのサポートやひな形の利用により、企画から作成、修正までを一括で行えます。加えて、診断制作実績15年のピクルスがサポートしてくれるため、作成の経験がない場合でも安心して利用可能です。

「ヨミトル」には、さまざまなひな形が用意されており、パーソナルカラー診断のひな形も利用可能です。その他にも16タイプ性格診断などのひな形も用意されているため、自社のニーズに合わせた診断ツールをスムーズに制作できます。

※参考　16タイプのマーケター診断

また、「ヨミトル」の操作インターフェースはシンプルで使いやすく、初めての方でも迷うことなく制作が可能です。AIによる作成サポート機能も備えており、質問や結果の設定にも適切なアドバイスが得られることで、診断の品質向上も期待できます。

リーズナブルな制作費

通常、診断コンテンツ制作を外部に依頼すると、企画内容によっては300～500万円ほどの制作費が必要です。
この制作費は気軽に着手できる金額とは言えず、診断導入を決定するのはなかなか難しいでしょう。

しかし、診断クラウドサービスの「ヨミトル」は、目的に合わせて、8つの料金プランをご用意しています。「ヨミトル」は初期費用20万円・月額費用5万円（年間利用）と、外部に制作依頼するよりも50％〜80％のコスト削減が可能です。​

「ヨミトル」を上手に活用すればスポットで診断コンテンツをテストし、ユーザーの反応をを分析した上で本格展開を検討できます。

取得データで顧客理解

「ヨミトル」は、デフォルトで情報取得用フォームを内蔵しており、効果的な顧客情報の取得が可能です。リード情報は一括管理できるため、リードの属性や行動履歴などを簡単に参照できます。

また、「ヨミトル」のレポート画面では、アクセスやシェア状況などの詳細情報を確認できます。顧客の診断コンテンツ利用状況を視覚的に把握することで、診断コンテンツの効果や情報拡散状況を把握でき、マーケティング戦略へのフィードバックも可能です。

※参考　株式会社メルカリ様　『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』

まとめ

ここまで、パーソナルカラー診断について解説しました。パーソナルカラー診断は女性を中心にニーズが高いコンテンツで、ファッションやメイクに関心が高い層に強くアピールします。

また、パーソナルカラー診断をビジネスに活用すれば、顧客満足度や購買意欲の向上だけでなく、ブランド価値や競争力の強化にもつながります。業界や市場の特性に合わせて、新たなビジネス価値を引き出せるでしょう。

パーソナルカラー診断を活用して、顧客との深い関係性を築き、新たなビジネスチャンスを創出していきましょう。

▼関連記事
プロ直伝！診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説