現代のビジネス環境は変化が激しく、営業組織全体で効率化とパフォーマンス向上を図る必要性が高まっています。このような背景から、営業目標に応じた育成や業務改善が可能なセールス・イネーブルメント・ツールが注目されるようになりました。今回の記事では、7つのセールス・イネーブルメント・ツールを厳選し、それぞれの選定基準と効果的な活用方法を解説します。営業品質の向上、商談の効率化、コンテンツ管理の最適化、チームマネジメントの効率化など、さまざまな問題を解決できるツールを紹介します。営業メンバー10名の総工数を520時間から280時間へ削減。人件費で約48万円の削減が見込めるヨミトルforセールスの詳細はこちら※当コンテンツは、セールスイネーブルメントに強みを持つ診断作成ツール「ヨミトルforセールス」を提供するピクルスが監修しています。▼関連記事顧客獲得を効率化する診断コンテンツとは?【リード獲得、商談化、成約】セールス・イネーブルメント・ツールとは セールス・イネーブルメントとは、売上目標の達成や競争力の強化を目指し、営業担当者の育成を行う手法です。顧客ニーズのヒアリングや提案力向上など、目標に応じた育成プログラムや業務改善を計画的に実施します。 またセールス・イネーブルメント・ツールは、営業担当者のスキルアップやパフォーマンス管理を支援し、個々の経験に依存せずに、一貫した高い営業品質を実現することを目的としています。加えて、生産性を高めるための社内情報やノウハウの蓄積、管理などもセールス・イネーブルメント・ツールを利用する大きな目的の一つです。 セールス・イネーブルメント・ツールの特徴をまとめたものが次の表です。 セールス・イネーブルメント・ツールを活用することで、営業組織の脱属人化が期待できます。この他に、売り上げを作る仕組みの確立や、人材育成も可能です。セールス・イネーブルメント・ツールの種類と選び方 セールス・イネーブルメント・ツールの選定にあたっては、自社の課題や目標にあったツールを選択することが重要です。 以下のセールス・イネーブルメント・ツールの種類の特徴を理解し、自社の目的にあったツールを選択することをおすすめします。種類特徴コンテンツの一元管理営業資料やプレゼンスライドなどを集約し、簡単にアクセス・共有可能にすることで、情報の再利用性を高め、資料作成時間を短縮。マネジメントの効率化営業プロセスの透明化や成績評価を容易にし、営業チームの育成に役立つ。個々の能力向上に加え、組織全体の営業力も強化される。商談工数の削減や内容の改善顧客とのコミュニケーションを効率化し、成約率を高める。商談の自動記録や分析により、準備やフォローアップの効率が向上する。セールス・イネーブルメント・ツール(コンテンツの一元管理) 以下では、セールス・イネーブルメント・ツールの中でも、コンテンツの一元管理を目的としたツールである、Sales Doc、GRiX、DocTrackの3種類を紹介します。 これらのツールの特徴である、営業資料の配布、閲覧追跡、分析機能により、営業プロセスの効率化を図り、顧客のニーズに合わせた営業活動が可能になります。Sales Doc Sales Docは、営業担当者が顧客に提供した資料や動画の閲覧状況をリアルタイムで把握し、分析できるセールス・イネーブルメント・ツールです。資料の閲覧状況を分析することで、顧客の関心やニーズを的確に理解し、その情報をもとにした効率的な営業活動を行うことが可能になります。また、商談現場の成功事例を動画で記録し、それらをチーム内で共有することで、営業スキルの向上とナレッジの共有も可能です。さらに、Sales Docでは、顧客に送った資料や動画が閲覧された際にリアルタイムで通知が届きます。そのため、顧客の興味が高まっているタイミングで適切なアプローチを行い、新規商談の機会を創出しやすくなります。この他に、自動でアポイント打診を可能にするポップアップ表示の機能もあります。資料を閲覧している顧客に対して自動的にアポイントの提案ができ、興味を示している顧客と効率よく商談を設定することも可能です。これにより、営業プロセスの効率化を図るとともに、確度の高い商談の増加に繋がります。また、チーム内でのナレッジ共有機能により、組織全体の営業力をより高いレベルに引き上げることも可能です。GRiX GRiXは、営業の成約率を向上させるためのツールです。営業資料を「いつ」「誰が」「どの程度」閲覧しているのか把握できるため、営業担当者は顧客の検討状況に応じて適切にアプローチすることが可能になります。GRiXを使用することで「送付した資料の反応が分からない」「電話での応答が得られない」「検討状況が不明でフォローに悩む」など、営業活動で直面する問題を解決できます。顧客に送った資料や動画の閲覧分析を行い、顧客の興味やニーズに基づいた最適な次のステップをAIが提案します。さらに、データ分析と営業活動への活用が容易に行える点も、特徴としてあげられます。顧客が資料を閲覧する際の各種アクションをリアルタイムで確認でき、データ分析を簡単に行えます。そのため、営業資料の改善、追客の効率化に役立ちます。営業資料をアップロードして資料URLを発行し、顧客に送付するだけで簡単に始められる点もGRiXの特徴です。GRiX単体での利用だけでなく、MAやSFAツールとの自動連携も可能です。この他に、GRiXには資料の目次作成、ROI(投資収益率)作成、歩留まり分析、商談スコアリングなど、営業活動を加速させる多様な機能が備わっています。GRiXを活用することで営業活動のDXを推進し、データに基づいた営業活動が行えるようになるでしょう。DocTrack DocTrackは営業資料の閲覧管理と分析が可能なツールです。PDFファイルをアップロードするだけでWebコンテンツとして活用できます。既存の営業資料のPDFを活用できるため、DocTrackのために資料を作成する必要はありません。資料を顧客に送付した後は、どの顧客が、いつ、どのページを、どれくらいの時間、閲覧したかを追跡できます。顧客の購買意欲や興味のある内容を一目で把握できるため、より効果的なフォローアップが可能になります。さらに、DocTrackは既存のCRMやMAツールとの連携が可能なため、営業活動の効率化だけでなく顧客管理やデータ分析の業務にも役立ちます。全機能が無料で利用を始められる点も特徴です。中小企業やスタートアップ企業でもコストを気にすることなく営業プロセスの改善と効率化を図れる点は、大きなメリットだと言えるでしょう。セールス・イネーブルメント・ツール(マネジメントの効率化) マネジメントの効率化に特化したツールは、営業組織における管理業務の負担を軽減し、営業チームのパフォーマンスをデータに基づいて分析・向上させることを目的としています。 以下では、営業メンバーの能力測定から、個別の育成プログラムの提示、ナレッジ共有まで、幅広い機能を有する、Enablement Appを紹介します。Enablement App Enablement Appは、営業組織のパフォーマンス向上と営業成果の最大化を目指すデータドリブン型のセールス・イネーブルメント・ツールです。営業品質のバラツキを解消し、全員が高い成果を出せるようにすることを目的としています。新たな営業アプローチの確立、新人の早期立ち上がり、営業生産性の向上など、営業組織が直面する多様な課題への対応が可能です。Enablement Appの大きな特徴として、データを基にした営業メンバーの能力測定と、測定結果に基づいた個別のイネーブルメントプログラムを提示できる点が挙げられます。例えば、営業メンバーのスキル、知識、行動パターンを評価したうえで、育成プログラムを提供できます。この他に、営業成果と育成の相関データから、育成の投資対効果を可視化できます。どの育成プログラムが実際に営業成果に貢献しているかを明確に把握できるため、より効果的な育成サイクルや仕組みの構築が可能になります。さらに、営業チーム内でのナレッジ共有も可能です。営業のベストプラクティスや成功事例をアプリ内で共有することで、チーム全体のスキルアップを図ります。成功事例の共有を通じて、営業チームは顧客に対してより一貫性のある、高品質なアプローチを提供できるようになるでしょう。セールス・イネーブルメント・ツール(商談工数の削減、内容の改善) 商談の時間削減、受注率の向上は、企業にとって重要な課題となっており、これらを解決するためのセールス・イネーブルメント・ツールの需要が高まっています。 以下では、商談工数の削減と受注率の向上を実現するためのツール、ACES Meet、amptalk、ヨミトル for セールスの特徴と機能を紹介します。ACES Meet ACES Meetは、商談や会議の録画と文字起こしを自動で行うAI商談解析クラウドサービスです。商談の内容をAIが自動で書き起こし、内容を解析します。営業担当者は商談内容の記録や議事録作成の負担から解放され、より受注に直結する活動に集中できます。会議や商談の内容を素早く共有できるため、チーム全体の情報共有とスピーディーな意思決定が可能になります。また、ACES Meetは、商談後の作業時間の削減にも役立ちます。商談内容の自動文字起こしにより、議事録作成にかかる時間を55%削減。さらに、商談内容をSFAへ連携することも可能です。これにより、受失注の要因分析の精度向上につながるため、受注率も向上します。この他に、トップセールスの商談内容を定量的に分析し、トークの内容や話す速さ、表情などの分析もできます。トップセールスのスキルの組織全体への共有が行えるため、営業担当者のトレーニングも効率化できるでしょう。amptalk amptalkは、商談の自動書き起こしと解析を通じて、営業組織の生産性を向上させるツールです。電話やWeb商談の内容を記録し、そのデータを基に営業戦略の最適化やメンバー育成を促進します。Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど主要なビデオ会議ツールとの連携により、オンライン商談の自動記録・書き起こしが可能です。また、商談終了後はSalesforceやHubSpotに情報が自動的に入力されます。これにより、営業担当者は商談報告のためのSFAへの入力時間を削減でき、顧客との関係構築や新たな商談の準備に時間を充てられます。さらに、会話中のトピックを自動で解析し、営業メンバーのトークや提案内容の可視化も行えます。これにより、マネージャーはメンバー間のパフォーマンス比較や、成功する営業トークのパターンを把握しやすくなり、組織全体の営業力の底上げが期待できます。ヨミトル for セールス ヨミトル for セールスは、クラウド型の診断ツールを用いて商談プロセスを効率化し、営業力の底上げを目指すツールです。 商談前の顧客情報の収集や、顧客の課題やニーズの把握を効果的に行うことで、より質の高い提案が可能になります。ツールを用いて作成したヒアリング項目に基づく提案を行うことで、顧客理解の深化と営業品質の底上げに繋がります。 また、ヨミトル for セールスの特長の一つとして、CRMとのシームレスな連携機能が挙げられます。ツールに集めた顧客情報はCRMに即時連携され、商談時のヒアリング内容がリアルタイムで登録されます。これにより、営業活動の透明性が高まり、組織全体の営業効率が向上します。 「診断作りが大変なのでは?」という方も安心してください。15年の診断実績に基づいた伴走支援により、企画から公開後のフォローアップまで、全面的なサポートを提供します。お客様のニーズに応じた、不安解消のための各種サポートも充実。課題整理、業種別事例の紹介、画像作成、ヒアリングシナリオ作成、ツールの使い方レクチャーなど、幅広くサポートします。 さらに、ヨミトル for セールスの導入により、営業活動の効率化とコスト削減が可能です。具体的には、営業メンバー10名の総工数が520時間から280時間へと削減され、工数を53%削減、人件費で約48万円の削減が見込めます。(以下参照) ヨミトル for セールスを用いることで、企業は商談前の情報不足や事前準備不足といった問題を解決し、商談品質を向上させることができます。営業組織の属人化解消や営業力の底上げを図ることができるため、コスト削減と売上の向上を実現できます。まとめ 今回の記事では、セールス・イネーブルメント・ツールの選び方から活用方法までを解説し、実際のツールの紹介をしました。現代のビジネス環境において、商談の工数削減と受注率の向上は、営業活動を成功に導くための重要なポイントです。「ヨミトル for セールス」は、商談前の顧客情報の収集や、顧客の課題やニーズの把握を効率的に行い、営業プロセスの効率化と営業力の底上げを図ります。「ヨミトル for セールス」についての詳細は、以下のリンク先で詳しく説明しています。営業組織の属人化の解消や、営業力の底上げに課題を感じている方は、ぜひご検討ください。>>https://sales.shindancloud.com/