コンバージョンとは、Webマーケティング施策を通じて、ユーザーが自社で設定した最終目標(商品の購入や資料請求など)を達成することです。このコンバージョン数を上げたいと考えているマーケターは多いのではないのでしょうか。今回の記事では、教育業界でBtoCマーケティングを3年以上担当してきた筆者が、これまでマーケターとしてコンバージョンを上げるために実践してきたことと実際に活用してきて便利だったツールを中心にご紹介します。また、コンバージョンを上げてきた成功事例は業界問わず多くのマーケターの方々に参考にしていただけるはずです。ぜひ自社のコンバージョンアップに課題を感じている方は最後までご確認ください。※本記事はコンバージョンアップに効果的な診断コンテンツ作成ツール「ヨミトル」が監修しています。コンバージョンを上げるポイント コンバージョンを上げる主な方法は次の通りです。そもそものアクセス数を増やすアクセスからコンバージョンする確率(以下、CVR)を上げるアクセス数が少ないとCVRを上げるのは難しくなります。一方、アクセス数が多くてもCVRが少なければ売上の向上を見込めません。よって、まずは自社のホームページなどへの流入数、コンバージョン数、CVRを確認する必要があります。それぞれの数値を確認し、取り組むべきポイントが明確になったら具体的な施策へと移りましょう。具体的な施策については以下で解説します。アクセス数を増やす 現状を確認した上で、アクセス数を増やす必要性があることが分かった場合に取り組むことのできる施策は主に下記の3つがあります。広告出稿SEO対策SNSの活用広告出稿 予算がある程度確保でき、短期間でアクセス数を増やしたい場合には広告出稿がおすすめです。ターゲット層の年齢層や居住地域などに合わせて出稿ができるターゲティング広告や特定のキーワードに合わせて出稿ができるWeb広告を活用してみてください。また、広告のデザインやコピーライティングによってCVRが変わってくるので、広告出稿をする際は、CVRも随時確認してPDCAを回すことをおすすめします。SEO対策 次に、予算の確保が難しい場合はSEO対策でアクセス数を増やす方法があります。SEO対策はすぐには効果が出ませんが、長い目で見るとアクセス数の安定的な獲得に期待できます。SEOは定期的にアップデートされるため、Googleコアアルゴリズムアップデートの確認も忘れないようにしてください。SNS活用 アクセス数を増やす方法として、SNSの活用があります。直近数年でSNSの活用を始めたという企業も多いと思います。特に最近は、Googleで検索するのではなくInstagramなどのSNSで検索を行い、情報収集する人も増えてきたため、SNSの活用は必須のものとなっています。 下記の調査からも、Instagram、X(Twitter)、LINEなどのSNSが購買に寄与していることがわかります。 参照元:株式会社ナイル『ユーザーの検索行動に関するアンケート調査』 InstagramリールやTikTokのショート動画は特に拡散性が高く、多くの人に自社を知ってもらう機会を作れます。直近ではTikTokの投稿にリンクが追加できるようになるなど機能アップデートもありました。ターゲット層にもよりますが、SNSを活用したアクセス数アップもぜひ選択肢に入れてみてください。CVRを上げる CVRを上げる方法としては主に下記の2つが考えられます。サイト改善専用LPの制作CVRが低い要因として、ホームページなどのサイトが見にくいといった理由が考えられます。サイトの離脱率などを確認し、サイトに問題があると分かった場合は改善しましょう。現在使っているサイトが情報過多になっていないか、スマホでも見やすいか、CTA((Call To Action)と言われる購入ボタンが適切な場所に設定されているかなどを確認してみてください。また、CVRを上げるために、キャンペーンなどに合わせて専用のLP(Landing Page)を作る方法もあります。ターゲット層やセールなどのキャンペーンなどに合わせてLPを作ることで、必要な情報だけを届けることができ、CVRアップが期待できます。ターゲットに合わせてLPを作り、それを広告で活用することで広告経由のCVを上げることもできるでしょう。コンバージョンを上げるために活用したい便利なツール コンバージョンを上げるために活用したい便利ツールは次の通りです。Google AnalyticsInstapageshort.ioiterableヨミトルコンバージョンを上げる、あるいはCVRを上げるためには現状確認も大事であることが分かっていただけたかと思います。そもそも十分なアクセスはあるのか、どこで離脱している人が多いのか、新たにLPを作るにはどうすればいいのかなどの問いを効率的に解決するには、便利な分析ツールの活用がおすすめです。コンバージョンの向上に活用できます。予算や目的に合わせて活用してみてください。Google AnalyticsGoogle AnalyticsはGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。サイトへのアクセス数やユーザー属性などの確認ができます。また、前年比や前月比などデータも確認することができるので、比較して、必要な改善を行うことができます。Google Analyticsを使用しているマーケターは多く、Google検索で使い方の解説をした記事や動画もたくさんあるので初心者の方でも安心して使っていただけるかと思います。Instapage LPの作成を検討されている際はInstapage(インスタページ)がおすすめです。Instapageではノーコードでも作れるため、社内エンジニアの手を借りる余裕がない方や、外部にLPの発注をする予算がない方でも、気軽にLPを作成できます。 プランにもよりますが、LPごとにアクセス数やLPのどこにクリックが集中したかが確認できるヒートマップなどの確認が可能です。感覚的に使用できるツールなので、LPの反応が良くなかった場合の修正や改善なども迅速に対応できます。short.ioshort.ioはリンクのクリック数を確認できるリンク短縮サービスです。リンク短縮サービスではbitlyが有名ですが、short.ioは、クリック数などの分析データを遡って見られる期間や作成可能なドメイン数など、有料プランの内容がbitlyよりも充実しています。 またshort.ioにはA/Bテストが行える機能もついているため、2種類のLPでA/Bテストをしてみたい時にもとても便利です。iterable メールマーケティングツールはたくさんありますが、個人的にこれまで使ってきたメールマーケティングツールで使いやすかったのがiterableです。初心者でも迷うことなく使える、分かりやすいUXで、メール以外にもアプリのプッシュ通知やSMSなどにも活用できます。 リード獲得からサービス購入までにつなげる期間、リードの育成を目的にメールマーケティングを行う企業は多く、その多くがツールを活用しています。その際はぜひiterableのようなメール開封率、メール内のCTAクリック率、ヒートマップなどが見れて、A/Bテストもできるツールの活用を検討してみてください。ヨミトル CVRの改善にあたり、ぜひ活用していただきたいのが診断コンテンツ。診断コンテンツはSNSとの相性がとてもいいため、SNSによるアクセス数アップを目標にしている企業には特におすすめです。ヨミトルであれば診断コンテンツをノーコードで作成できます。診断クラウド「ヨミトル」は、ノーコード・ひな形で作成ができるため、コーディングの知識が必要ありません。 引用元:株式会社メルカリ『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』 また、LPを活用したり、メールマーケティングでグループ化したりすることで、ある程度のターゲットに合わせた商品提案はできますが、診断コンテンツの大きな特徴は、ターゲットの悩みや好みに合わせたベストな商品レコメンデーションができる点です。 また、診断コンテンツを通じて収集したデータは、Google Analyticsのような一般的なアクセス解析ツールよりも、具体的な顧客の嗜好や傾向が確認できます。レポート画面で、アクセスやシェア状況も確認できるので、データを一括管理して、マーケティング活動に活用することができます。 引用元:株式会社メルカリ『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』 ヨミトルを使った成功事例は、この後にも紹介します。コンバージョンが上がった事例 ここからは、実際にコンバージョンが上がったBtoCの事例2つと、BtoBの事例を1つご紹介します。EC流入率の改善 よーじやグループは、自社のフェイシャルケアブランド「su-ha(すーは)」のマーケティング活動にヨミトルで作成した診断コンテンツ『あなたにおすすめ!素肌の呼吸のととのえかた。』を活用し、自社のECサイトへの流入率が通常のLPの3倍になりました。診断コンテンツを通して、パーソナライズされた提案を行い、選択に迷って離脱してしまうユーザーを減らしています。結果、ECサイトへの流入率がアップしました。このヨミトルの診断コンテンツは実店舗でも活用され、診断を通して適切な商品を提案することで店舗スタッフの負担も低減されたとのことです。▼本事例の詳細はこちらhttps://shindancloud.com/createlist/99YzyOxMLINE友達登録率の改善 株式会社フィッツコーポレーションはヨミトルで作成した『ミニモアパフューム診断』を活用し、LINE友達登録率10%以上を達成しました。LP内では「LINE友達登録で自分にぴったりな香水が分かる香水診断(無料)が受けられる」とアピール。これにより、診断コンテンツへの流入を向上させました。 また、香水診断を3問だけのシンプルな設計にして診断の途中離脱も防ぎ、LINE友だち登録者数を増やしながら、香水に興味のあるユーザーとのエンゲージを高めることに成功しました。 ▼本事例の詳細はこちらhttps://shindancloud.com/createlist/minimoreperfume_shindanリード獲得数の増加 システム開発などを行うエフアンドエムネット株式会社は『管理部門性格タイプ診断』をヨミトルで作成したところ、運営メディアのメルマガ登録者数が2倍に増加しました。また、診断コンテンツをX広告(旧:Twitter広告)に出稿することでメルマガ登録者数の最大化に成功。 さらに、シェアボタンの設置により、サービスや企業の認知獲得にもつながりました。 ▼本事例の詳細はこちら https://shindancloud.com/works/fandmnet_interview/専門家のまとめ|今後の展望 マーケターにとって重要な指標になってくるコンバージョン数とCVR。今回はマーケターとして3年以上働く中で私がコンバージョンを上げるために使用してきた便利なツールも一緒に紹介しました。すぐにコンバージョン数を上げるのは簡単ではありません。様々な要因が絡んでアクセス数が増加したり、CVRが上がったりします。ぜひ予算や目的に合わせて、今回紹介したポイントやツールを参考に、コンバージョンアップに取り組んでみてください。コンバージョンを上げる方法としてこれまで主流とされてきたSEO対策やWeb広告の活用に加えて、今後はSNSを活用する企業はまだまだ増えることと思います。アクセス数獲得を目指すのであればTikTokのショート動画を活用、CVRアップを目指すのであればエンゲージメントを高めやすいInstagramのストーリーや診断コンテンツの活用など、目的に合わせてSNSやコンテンツ内容を使い分けていく企業が増えていくことでしょう。今回の記事を通して、診断コンテンツを活用してコンバージョンアップを目指すことに興味を持ってくださった方はぜひ「診断コンテンツ作成ツール5選 成果を出すために効果的なツールとは?」もご確認ください。