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MBTIだけじゃない!おすすめ性格診断ランキング7選【診断のプロが辛口評価】
数ある性格診断の中から、どれを選べばいいか迷っていませんか?この記事では、診断コンテンツ制作のプロが人気の性格診断7選について徹底解説!それぞれの診断の特徴やメリット・デメリットに加え、辛口評価も包み隠さずお伝えします。自分にぴったりの性格診断を見つけて、自己理解を深めましょう!
更新日:2024/10/10 公開日:2024/10/02
あなたは本当の自分を知っていますか?自分の強みや弱み、どんな環境で力を発揮できるのか、どんな人と相性が良いのか。そんな疑問に答えてくれるのが「性格診断」です。
近年、性格診断はMBTIをはじめとして多種多様なものが登場し、とても人気が高まっています。しかし、種類が多すぎて「どれを選べば良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、30年以上の診断コンテンツ制作キャリアを持つ筆者(トライフィール)が、診断のプロとして厳選したおすすめの性格診断をランキング形式で紹介します。ぜひ、あなたにぴったりの性格診断を見つけてください。
※当コンテンツは、ネット集客で差をつける診断コンテンツの開発・運用に効果を発揮する診断作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています。
目次
性格診断とは?
性格診断とは、性格に関する質問に答えることで、自分の性格傾向や強み・弱みを分析し、客観的に理解するためのツールです。性格診断は、心理学に基づいた理論を用いて個人の特性をいくつかのタイプに分類し、それぞれのタイプの特徴や行動パターンなどを明らかにします。
多くの人が性格診断に興味を持つのは、自分自身を深く理解したいと考えているからです。現代は生活や仕事の価値観が多様化し、個人が数多くの選択肢を持っている時代です。だからこそ、より良い選択をするために、自分の長所や短所、価値観、行動パターンを知りたいというニーズが高まっています。
自己理解を深めることは、自分らしい生き方を見つける第一歩です。性格診断は、自分の可能性を広げ、より充実した人生を送るための強力なツールとなります。
おすすめの性格診断ランキング
ここでは、診断のプロが厳選したおすすめの性格診断を7つ、ランキング形式でご紹介します。それぞれの診断は異なる理論や目的に基づいており、ビジネスや自己成長の場面で有効的に活用できます。
それぞれの診断の特徴を解説しますので、自分に合った診断を見つけて、自己理解を深めましょう!
第7位 エゴグラム
第7位は、エゴグラムです。
エゴグラムとは、アメリカの精神科医エリック・バーンが提唱した交流分析の理論に基づいて、その弟子であるジョン・M・デュセイが考案した性格診断です。
※参考 心理カウンセラーの種『エゴグラムとは|5つの行動パターンがわかる性格診断テスト』
エゴグラムの概要
エゴグラムのベースとなる交流分析では、人の心の中に、以下5つの自我状態が存在すると考えられています。
・CP(Critical Parent:批判的な親)
規律や道徳、社会のルールを重視する、厳格で批判的な側面。
・NP(Nurturing Parent:養育的な親)
優しさや共感、世話好きな側面。
・A(Adult:大人)
現実的で論理的な思考、問題解決能力を司る側面。
・FC(Free Child:自由な子供)
好奇心旺盛で、感情豊かで自由奔放な側面。
・AC(Adapted Child:順応した子供)
周りの状況や期待に合わせて行動する、従順な側面。
エゴグラムでは、これらの5つの自我状態の強弱を測定し、その状態をグラフで視覚的に表現します。グラフの形から、自分の性格傾向や対人関係における特徴、ストレスへの対処法などを分析することが可能です。
エゴグラムの特徴
エゴグラムは、自己理解を深め、対人関係やメンタルヘルスの改善に役立つ様々な特徴を持っています。
①自分の強みや弱みを客観的に把握できる
エゴグラムは、5つの自我状態のバランスを視覚的に表現するため、自分の性格傾向や行動パターンを客観的に把握できます。例えば、A(Adult:大人)が高い人は論理的な思考や問題解決能力にすぐれている一方、感情表現が苦手という弱みが考えられます。このように、自分の強みと弱みを理解することで、自己成長のための具体的な目標を設定できます。
②コミュニケーション改善に役立つ
エゴグラムは、対人関係における自分の特徴を理解するのにも役立ちます。例えば、CP(Critical Parent:批判的な親)が高い人は、相手に対して批判的な態度を取ってしまう傾向があります。また、NP(Nurturing Parent:養育的な親)が高い人は相手に過干渉になったり、逆にAC(Adapted Child:順応した子供)が高い人は、自分の意見を言えずに我慢する傾向があります。このように、自分のコミュニケーションパターンを理解し、相手との関係性を良くする改善点を見つけることが可能です。
③メンタルヘルス向上に活用
エゴグラムは、ストレスの原因や対処法を理解するのにも役立ちます。例えば、CP(Critical Parent:批判的な親)やAC(Adapted Child:順応した子供)が高い人は、自分自身に厳しくなりすぎてストレスを溜めやすい傾向があります。一方、FC(Free Child:自由な子供)が高い人は、衝動的に行動してしまうことで、ストレスを感じる可能性があります。
このように、エゴグラムでは、自分のストレスパターンを理解し、その適切な対処法を見つけることが可能です。また、カウンセリングなどメンタルヘルスのサポートにも活用されています。
プロの辛口評価
エゴグラムは、自己理解や対人関係改善に役立つツールです。しかし、その内容を理解するには、「自我」という概念を理解する必要があります。「自我」とは「自分である」という意識の主体ですが、その概念を理解するのは容易ではありません。そのため、適切に診断結果を理解するには、プロによるサポートが必要となります。
また、エゴグラムの診断結果は、5つの自我状態の組み合わせによって無数に存在します。そのため、それぞれの結果が示す性格傾向や強み・弱みを理解するには、高度な専門知識と経験が必要です。
さらに、エゴグラムの診断結果は、回答時点での心理状態を反映したものです。そのため、エゴグラムの結果を「自分の本質」と捉えすぎてしまうと、固定観念に縛られてしまう危険性があります。あくまで現時点での自分の状態を理解するためのツールとして、適切に活用することが重要です。
第6位 ストレングスファインダー
第6位は、ストレングスファインダーです。ストレングスファインダーは、アメリカの世論調査・コンサルティング企業であるギャラップ社が開発した強み診断ツールです。
※参考 ギャラップ社
ストレングスファインダーの概要
ストレングスファインダーは個人の弱みや克服すべき課題ではなく、強みや資質に焦点を当てた診断テストです。ストレングスファインダーでは、思考、感情、行動の「特徴」から才能を分析し、全34種類の資質テーマから、個人が最も強みとして活かせる上位5つの資質を特定します。
これらの資質は、さらに以下の4つのカテゴリーに分類されます。
思考力 : 物事を深く考え、理解し、分析する才能。
影響力 : 周囲に影響を与え、行動を促す才能。
人間関係力 : 人と繋がり、信頼関係を築く才能。
実行力 : アイデアを実現し、物事を完遂させる才能。
ストレングスファインダーは、上記の項目に関する診断結果を参考に、自分の資質を活かせる仕事や役割を見つけたり、チーム内でそれぞれの強みを補完し合うことに活用されています。
ストレングスファインダーの特徴
ストレングスファインダーの主な特徴は、以下の通りです。
①自分の性格的な強みを客観的に把握
ストレングスファインダーは、弱みではなく強みに焦点を当てることで、個人が持つ資質や能力を客観的に把握できます。34種類の資質テーマから上位5つを特定し、自分がどのような分野で力を発揮できるのか、どのような役割が適しているのかを明確に理解できます。
②自分のキャリア開発や目標設定に活用
ストレングスファインダーの診断結果は、キャリア開発や目標設定にも役立ちます。自分の強みを活かせる仕事やキャリアパスを選択したり、現在の仕事において自分の強みを最大限に活かせる工夫ができます。また、強みに基づいた目標を設定すれば、モチベーションや達成意欲の向上につながります。
③チームビルディングや組織開発に活用
ストレングスファインダーは、個人だけでなく、チームや組織全体のパフォーマンス向上にも活用できます。チームメンバーの強みを活かした役割分担や協力体制を築き、より生産性が高く、創造的なチームを作り上げることが可能です。また、個人の強みを活かせる環境づくりにも活用できます。
プロの辛口評価
ストレングスファインダーは、資質に焦点を当てているツールです。しかし、強みの構成要素を考えた時、資質と性格、経験は、その区別があいまいになりやすいという課題があります。強みにはこれらの要素が複雑に絡み合っているため、診断結果を解釈する際には注意が必要です。
また、強みに重点を置いているため、弱みや改善点への言及が少ないという点も挙げられます。自己成長のためには、強みだけでなく弱みの理解も重要です。ストレングスファインダーの結果を過信して弱みを軽視してしまうと、バランス良く成長できない可能性があります。
さらに、診断を受けるための費用が、他の性格診断よりも高額になりやすいことにも、注意が必要です。
第5位 DiSC理論
第5位は、DiSC理論です。DiSC理論は、アメリカの心理学者ウィリアム・M・マーストン博士が提唱したコミュニケーション理論であり、人の行動特性を4つのタイプに分類します。
※参考 The Personakity Lab『DiSC性格診断テスト』
DiSC理論の概要
DiSC理論は、人の行動特性を、以下の4つのタイプに分類します。
・D(Dominance:主導型)
結果重視で、決断力があり、挑戦的なタイプ。
・I(Influence:感化型)
人とのつながりを重視し、楽観的で、表現力豊かなタイプ。
・S(Steadiness:安定型)
協調性を重視し、穏やかで、サポート力のあるタイプ。
・C(Conscientiousness:慎重型)
正確性を重視し、分析的で、計画的なタイプ。
DiSC理論では、これらの4つのタイプのうち自分がどのタイプに最も当てはまるのか、そして他のタイプとのバランスはどうなっているのかを分析します。
DiSC理論の診断結果で分かるのは、自分のコミュニケーションスタイル、意思決定の傾向、ストレスへの対処法などです。これらの診断結果から自分と相手のタイプの違いを理解することで、より効果的なコミュニケーションを図り、良好な人間関係を築くためのヒントを得られます。
DiSC理論の特徴
DiSC理論の主な特徴は、以下の通りです。
①自分の強み・弱みを把握できる
DiSC理論は、4つのタイプのうち、自分がどのタイプに当てはまるのかを分析します。この分析結果により、自分の強みと弱みを客観的に把握することが可能です。例えば、主導型の人はリーダーシップや決断力がある一方、協調性に欠けてしまう傾向があります。このように、自分の特性を理解して、自己成長のための具体的な目標を設定できます。
②コミュニケーションにおける特徴を理解できる
DiSC理論は、コミュニケーションにおける自分の特徴を理解するのにも役立ちます。例えば、感化型の人は、相手に熱意を伝えるのが得意ですが、話が脱線しやすい傾向があります。このような自分や相手のコミュニケーションスタイルを理解すれば、相手との関係性をより良くするための改善点を見つけることが可能です。
③チームビルディングに活用できる
DiSC理論は、チームビルディングにも活用できます。チームメンバーそれぞれのタイプを理解できれば、それぞれの強みを活かした役割分担や協力体制を築けます。また、リーダーは、メンバーのタイプに合わせたコミュニケーションや指導により、チーム全体のモチベーションやパフォーマンスを向上に繋げることが可能です。
プロの辛口評価
DiSC理論は、そのシンプルさと汎用性から広く活用されていますが、いくつかの懸念点も考えられます。
最も懸念されるのは、診断のタイプ分類数が少ないという点です。DiSC理論では、人の行動特性を4つのタイプに分類しますが、実際の人間はもっと複雑で多様な側面を持っています。そのため、4つのタイプだけでは特性の違いを十分に表現できない場合があり、診断結果が単純化してしまう可能性が懸念されます。
また、診断の主軸となっているのが、行動特性というのも懸念点です。個人の行動特性は、置かれた環境や状況によって大きく影響を受けます。そのため、行動特性の分析だけで、自己の内面的な性格や価値観を深く理解することは難しいでしょう。
これらの点を踏まえると、DiSC理論はコミュニケーションスタイルや行動傾向を理解するためのツールとして活用することが重要です。自己の内面を深く探求したい場合は、他の性格診断と組み合わせて活用したり、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
第4位 16personalities
第4位は、16personalitiesです。16personalitiesは、NERIS Analytics Limitedが開発した、インターネット上で無料で受けられる人気の性格診断テストです。
※参考 NERIS Analytics Limited『16Personalities: 無料性格診断テスト』
16personalitiesの概要
16personalitiesは、MBTI理論をベースにした無料のオンライン性格診断テストです。MBTIと同様に、人の性格を16のタイプに分類しますが、より現代的な解釈や親しみやすい表現を用いているのが特徴です。
16personalitiesでは、以下の5つの指標に基づいて性格を分析します。
・内向(Introversion)/外向(Extraversion)
エネルギーの方向性が、自分自身に向いているか、他人や外界に向いているか。
・感覚(Sensing)/直観(Intuitive)
情報収集の方法が、具体的な情報に基づいているか、抽象的な概念に基づいているか。
・思考(Thinking)/感情(Feeling)
意思決定の基準が、論理や客観的な分析か、個人的な価値観や感情か。
・判断(Judging)/知覚(Perceiving)
外界への接し方が、計画的で秩序を重視するか、柔軟で変化に対応しやすいか。
・自己主張(Assertive)/慎重(Turbulent)
目標達成へのアプローチが、自信に満ちて断定的か、慎重で自己批判的か。
これらの指標の組み合わせによって、16種類の性格タイプが導き出されます。各タイプには、「建築家」や「冒険家」といったユニークな名称が付けられており、診断結果を読むだけでも楽しめます。
診断結果からは、自分の性格傾向だけでなく、興味関心やキャリアパス、人間関係における特徴など、様々な情報を得られます。
16personalitiesの特徴
16personalitiesは、手軽に利用できる無料のオンライン診断でありながら、自己理解を深め、成長を促すための様々な特徴を備えています。
①無料で手軽に診断できる
16personalitiesは、インターネット上で無料で診断を受けられます。その際、複雑な登録手続きや費用は一切不要で、誰でも気軽に利用できるのが大きな魅力です。また、診断時間も比較的短く、ちょっとした空き時間に自分の性格タイプが分かります。
②診断結果が詳細で役立つ
16personalitiesは、診断結果がとても詳細で、自己理解を深めるのに役立ちます。自分の性格タイプの特徴だけでなく、強みや弱み、人間関係における傾向、キャリアパス、さらにはストレスへの対処法や成長のためのヒントまで、多岐にわたる情報が提供されています。
③コミュニティがある
16personalitiesは世界中のユーザーが利用しており、オンラインフォーラムやソーシャルメディアグループなどを通じて、他のユーザーと情報交換したり、交流できます。同じタイプの人とつながることで、自己肯定感を高めたり、新たな視点を得られます。また、異なるタイプの人との交流を通じて、多様性を理解し、コミュニケーション能力を高めることも可能です。
プロの辛口評価
16personalitiesは手軽に利用できる人気の診断ですが、MBTIと混同されやすいという問題点が挙げられます。16personalitiesはMBTI理論をベースにしているものの、厳密には異なる診断ツールです。しかし、名称やタイプ分類が似ているため、混同してしまう人が多いのが現状です。
また、16タイプと言いつつも、実質的には32タイプとも考えられるという点も懸念されます。これは、自己主張/慎重という指標があるためです。この指標が性格や行動にどのような影響を与えるのか、分かりにくいという意見もあります。
さらに、各指標を二分法で分類しているため、微妙な違いを理解しづらいという点も挙げられます。例えば、内向と外向の差が小さいときは、回答時の精神状態によって診断結果が正確に反映されない可能性があります。診断結果を理解する際は、この点に注意が必要です。
第3位 ビッグファイブ理論
第3位は、ビッグファイブ理論です。ビッグファイブ理論は、性格心理学において最も広く受け入れられている理論の一つであり、人間の性格特性を5つの要素で捉えます。
※参考 BIG5-BASIC『ビッグファイブ性格診断 BIG5-BASIC』
ビッグファイブ理論の概要
ビッグファイブ理論は、性格心理学における主要な理論の一つであり、人間の性格を以下の5つの要素で説明します。
・開放性(Openness)
新しい経験やアイデアに対する受容性。好奇心旺盛で、創造的な傾向があるか、慣れ親しんだものを好み、保守的な傾向があるかを示します。
・誠実性(Conscientiousness)
目標達成に向けた計画性や責任感。規律正しく、勤勉な傾向があるか、柔軟で、行き当たりばったりな傾向があるかを示します。
・外向性(Extraversion)
社交性や活動性。活発で、人との交流を楽しむ傾向があるか、内向的で、一人で過ごすことを好む傾向があるかを示します。
・協調性(Agreeableness)
他者への配慮や共感性。思いやりがあり、協力的であるか、自己主張が強く、競争的な傾向があるかを示します。
・神経症傾向(Neuroticism)
不安やストレスの感じやすさ。感情が安定しており、落ち着いているか、心配性で、ストレスを感じやすい傾向があるかを示します。
これらの5つの要素はそれぞれ独立しており、これらの指標を用いることで個人の性格を多角的に評価できます。
ビッグファイブ理論の特徴
ビッグファイブ理論は、他の性格診断と比較して、際立った以下のような特徴を持っています。
①科学的根拠に基づいた理論
ビッグファイブ理論は、長年の研究とデータ分析によって裏付けられた、信頼性の高い理論です。数多くの心理学的研究でその有効性が確認されており、学術的な基盤がしっかりとしているため、診断結果の解釈にも一定の客観性を有しています。
②5つの要素は文化や年齢を超えて適用可能
ビッグファイブ理論の5つの要素は、文化や年齢、性別などの違いを超えて、人間の性格を普遍的に説明できるものとして広く認められています。これは、ビッグファイブ理論が、様々な集団に対して適用可能であり、多様な人々の性格を理解するための共通の枠組みとなります。
③様々な分野に応用可能
ビッグファイブ理論は、自己理解を深めるだけでなく、様々な分野に応用が可能です。キャリア選択、人間関係、メンタルヘルスなど、多くの分野で活用でき、診断コンテンツのベース理論として用いられることも多々あります。
プロの辛口評価
ビッグファイブ理論は、その包括性と科学的根拠から高い評価を得ています。しかし、この理論を活用する場合は、いくつかの注意点があります。
まず、ビッグファイブ理論は性格要素が多いため、微妙な違いを認識しづらいという点です。例えば、4つの要素が同じタイプで、1つだけが異なっていた場合、このわずかな違いが実際の性格や行動にどのように表れるかを理解するのは簡単ではありません。
また、日本人のように、中間回答が多い場合は、その差を認識しづらいという点も挙げられます。ビッグファイブ理論は、各要素において両極端な特性を定義していますが、実際には多くの人がその中間に位置します。そのため、わずかな回答の違いで、タイプが変わってしまうケースも想定されます。
しかし、これらの課題がありながらも、ビッグファイブ理論は診断コンテンツを制作する際の汎用性が最も高い理論です。そのため、企業の採用活動や人材育成、マーケティングなど、様々な場面で活用できます。
第2位 エニアグラム
第2位は、エニアグラムです。エニアグラムは、古代から伝わる智慧を起源とし、現代心理学の要素を取り入れて体系化された性格論です。
※参考 日本エニアグラム学会『90問回答式チェック』
エニアグラムの概要
エニアグラムは、古代から伝わる智慧をベースに、現代心理学を取り入れて体系化された性格論・類型論です。人間の性格を9つのタイプに分類し、それぞれのタイプが持つ根本的な動機や行動パターン、思考パターンなどを分析します。
エニアグラムの9つのタイプは、以下の通りです。
タイプ1『改革する人』:正義感が強く、理想を追求するタイプ。
タイプ2『助ける人』:人の役に立ちたい、愛されたいと願うタイプ。
タイプ3『達成する人』:成功を追い求め、効率的に行動するタイプ。
タイプ4『個性を求める人』:特別な存在でありたい、理解されたいと願うタイプ。
タイプ5『調べる人』:知識を蓄え、理解を深めたいと願うタイプ。
タイプ6『忠実な人』:安全を求め、責任感の強いタイプ。
タイプ7『熱中する人』:楽しさを追求し、多様な経験をしたいと願うタイプ。
タイプ8『挑戦する人』:力強く、自己主張が強いタイプ。
タイプ9『平和を求める人』:調和を大切にし、穏やかなタイプ。
エニアグラムは、単なる性格診断にとどまらず、それぞれのタイプが持つ根本的な動機や恐れ、成長のための課題などを深く掘り下げています。エニアグラムを通して自己理解と他者理解を深めれば、人間関係の改善や自己成長、リーダーシップ開発など、様々な場面で役立ちます。
エニアグラムの特徴
エニアグラムは、自己理解と他者理解を深め、人間関係や自己成長を促すためのユニークな特徴を数多く持っています。
①多様性を持つ9つのタイプ
エニアグラムでは、人間の性格を9つのタイプに分類し、それぞれのタイプが持つ根本的な動機や価値観、思考パターン、行動パターンなどを詳細に解説します。これにより、自分と異なるタイプの人々の考え方や感じ方を理解でき、人間の多様性を理解できます。
また、それぞれのタイプが持つ強みや弱みを理解すれば、より良い人間関係を築くことも可能です。
②自己成長の方向性
エニアグラムは、9つのタイプ間の関係性や、それぞれのタイプが成長していくプロセスについても示しています。例えば、ストレスを感じたときに、それぞれのタイプがどのように行動すれば、自分の成長を促せるかなどの方向性を見出せます。
また、他のタイプとの関係性を知ることで、人間関係における課題や、協力し合う上での重要ポイントなども理解することが可能です。
③深い自己理解と他者理解
エニアグラムは、表面的な性格や行動だけでなく、その根底にある動機や恐れ、欲求といった心の動きに焦点を当てています。これにより、自分自身や他者の性格や価値観を、より深く理解・共感できます。
また、自分の行動パターンや思考パターンの背景にある動機を理解すれば、無意識のうちに繰り返してしまう行動や、人間関係における問題の原因を特定し、改善することも可能です。
プロの辛口評価
私個人の感想ですが、エニアグラムは最も好きな性格診断です。その理由は、エニアグラムが、人間の複雑な内面を多角的に捉え、自己理解と他者理解を深めるための豊かな洞察を提供してくれるからです。しかし、エニアグラムにも注意すべき点があります。
まず、エニアグラムは基本理論の理解が難しいという点が挙げられます。エニアグラムは、古代の智慧や哲学、現代心理学など、多様な要素が組み合わさって体系化された理論であり、その背景にある概念や思想を理解するには、ある程度の学習が必要です。
さらに、エニアグラムは、自己の内面を探求し、成長を促すことを目的としています。そのため、診断結果を自分の成長につなげるには、客観的に自己分析や内省する能力などが求められます。診断結果を表面的に受け止めるだけでは、その真価を理解することは難しいでしょう。
第1位 MBTI
栄えある第1位は、MBTIです。MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、スイスの心理学者カール・ユングの類型論をベースに開発された性格診断テストです。世界中で広く利用されており、自己理解やコミュニケーション、キャリア開発など、様々な場面で活用されています。
※参考 一般社団法人日本MBTI協会
MBTIの概要
MBTIは、以下の4つの指標の組み合わせによって、人間の性格を16種類に分類します。
・内向性(Introversion)/外向性(Extraversion)
・感覚(Sensing)/直観(Intuition)
・思考(Thinking)/感情(Feeling)
・判断(Judging)/知覚(Perceiving)
これらの4つの指標の組み合わせにより、例えば「ISTJ」(内向型-感覚型-思考型-判断型)や「ENFP」(外向型-直観型-感情型-知覚型)といった16種類の性格タイプが生まれます。
MBTIは、自己理解を深め、自分の強みや弱み、コミュニケーションスタイル、ストレスへの対処法などを知るために活用されています。また、キャリア選択やチームビルディング、人間関係の改善など、様々な場面で役立つ情報を得ることが可能です。
MBTIの特徴
MBTIは、その汎用性と分かりやすさから、世界中で広く利用され、高い人気を誇っています。その特徴をいくつか紹介します。
①世界中で広く利用されている
MBTIは、ビジネスシーンや教育現場、自己啓発など、様々な分野で活用されており、世界中で数百万人が診断を受けています。その知名度の高さから、共通言語としてコミュニケーションや人間関係の理解に役立つことも多く、企業の採用活動やチームビルディングなどにも利用されています。
②16タイプで多様な性格を網羅している
MBTIは、4つの指標の組み合わせにより、16種類の性格タイプに分類されます。それぞれのタイプには、特徴的な思考パターンや行動パターン、価値観などが設定されており、多様な人間の性格を幅広くカバーしています。そのため、自分自身や周囲の人々の性格を理解し、違いを尊重するための効果的なツールです。
③診断結果がシンプルで分かりやすく、覚えやすい
MBTIの診断結果は、4つのアルファベット(例:ISTJ、ENFP)で表されるため、とてもシンプルで覚えやすいのが特徴です。それぞれのアルファベットが何を意味するのかを理解すれば、自分のタイプだけでなく、他のタイプの特徴も簡単に把握できます。このシンプルさが、広く普及している理由の一つと言えるでしょう。
プロの辛口評価
MBTIは、その知名度の高さから、特に若年層を中心に、自己理解やコミュニケーションのツールとして広く受け入れられています。この知名度の高さは、自己理解を進めるうえで、とても効果的に働きます。
その一方で、MBTIは関連情報が氾濫しているため、その本質的な理解が後回しにされているという点が懸念されます。インターネット上の情報には正しい解釈に基づかないものもあり、それを鵜呑みにしてしまうと、誤った認識を持つ可能性があります。
また、知名度が高いゆえに、自分のタイプを固定化してしまうことも懸念すべき点です。MBTIは、個人の性格を16のタイプに分類しますが、実際の人間心理は、状況によって変化するものです。そのため、自分や周りの人を特定の性格特性に当てはめてしまう危険性があります。
MBTIは、その特性を理解した上で、適切に活用することが重要です。診断結果を適切に理解することが、自分自身の理解や成長につながっていくでしょう。
性格診断を選ぶポイント
それぞれの性格診断には異なる特徴やメリット・デメリットがあります。そのため、あなたにとって最適な診断は、そのシチュエーションによって変わってきます。
ここでは、数ある性格診断の中から、あなたにぴったりの診断を選ぶためのポイントを解説します。
利用目的の明確化
性格診断を選ぶ上で最も重要なのは、「どのような目的で診断を使うのか」を明確にすることです。目的があいまいなまま診断を受けても、結果をどう活かせば良いのか分からなくなってしまう可能性があります。
「自己理解を深めたい」
「キャリア選択に役立てたい」
「人間関係を改善したい」
「チームビルディングに活用したい」
このように、自分の目的をできるだけ具体的にしましょう。
診断特徴の把握
性格診断を選ぶ際には、それぞれの診断が持つ特徴をしっかりと把握し、自分の利用目的に合致しているかを検討することが重要です。
例えば、MBTIや16personalitiesは、比較的分かりやすい分類で性格タイプを理解できるため、自己理解の入門として最適です。一方、エニアグラムやビッグファイブ理論は、より深く複雑な性格分析が可能ですが、その分、診断結果の解釈にはある程度の知識や経験が必要となります。
また、診断結果をどのように活用したいかによっても、選ぶべき診断は異なります。キャリア選択に役立てたいのであれば、強みや適性、興味関心などを分析できるストレングスファインダーやDiSC理論が適しています。一方、人間関係の改善を目的とするならば、コミュニケーションスタイルや対人関係における特徴を分析できるエゴグラムが役立つでしょう。
さらに、診断結果が具体的なアクションにつながるかも重要なポイントです。診断結果を受け取っただけで満足するのではなく、その結果を基に、自己成長や目標達成のための具体的な行動計画を立てられる診断を選びましょう。
これらのポイントを踏まえて、それぞれの診断結果を比較検討することで、より自分の目的にフィットした性格診断を選択できるようになります。
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※参考 株式会社メルカリ様 『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』
まとめ
今後、個人の生き方や働き方は、ますます多様化していきます。そんな時代だからこそ、自分自身を深く理解し、自分らしい生き方や働き方を見つけたいというニーズは、ますます高まっていくはずです。
性格診断は、そんな時代のニーズに応える、強力なツールです。今回ご紹介したように、性格診断には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴やメリットを持っています。あなたの目的に合った診断を選び、自己理解を深め、より良い人生を送りましょう。
また、性格診断をベースにした診断コンテンツは、マーケティングや採用活動、人材育成など、様々なビジネスシーンで活用できます。診断コンテンツを通して、顧客や従業員とのエンゲージメントを高め、新たなビジネスチャンスをつかむことも可能です。
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ライター:トライフィール
心理学マーケター
任天堂の大ヒットDSソフト「レイトン教授と不思議な町」の監修を務めた心理学者「多湖 輝」氏のもとで診断を開発。心理学、脳科学、行動分析などをベースに大手メーカー、大手出版社での開発実績をもつ。SNS発信とブログ運営で身につけた文章術を用いて「人間心理×ビジネス」の在り方を次の世代へと紡ぐ。 ・SNS https://x.com/trifeel1 ・HP https://trifeel.co.jp/