近年、SNSで「〇〇診断」といったチャート型診断をよく見かけるようになりました。 みなさんも友達がシェアした診断結果を見て、自分もやってみたくなった経験があるのではないでしょうか。実は、これらの診断はただ面白いだけでなく、企業のマーケティング活動にも活用されています。なぜなら、チャート型診断は、ユーザーに楽しみながら自社の商品やサービスを知ってもらえる、とても効果的なコンテンツだからです。そこで今回は、SNSで拡散され、売上アップにも貢献するチャート型診断の作り方について、30年以上の診断コンテンツ制作キャリアを持つ筆者(トライフィール)が、基本構造から拡散のポイント、具体的な作成ステップまで、わかりやすくご紹介します。この記事を読めば、きっとあなたも、明日から魅力的なチャート型診断を作れるようになりますよ。※当コンテンツは、ネット集客で差をつける診断コンテンツの開発・運用に効果を発揮する診断作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています。SNSで拡散されるチャート型診断 WebサイトやSNSで目にする診断コンテンツ。数ある診断コンテンツの中でも、最も多く見られるのが「チャート型診断」です。チャート型診断とは、設問に答えていくことで設問が分岐し、最終的に自分のタイプや結果がわかる診断のこと。例えば、「あなたの性格タイプは?」「あなたにぴったりの旅行先は?」「前世は〇〇だった!?」など、テーマは多岐に渡ります。ここでは、チャート型診断とは何か、SNSでなぜ人気なのか、そして拡散されやすい理由について解説します。チャート型診断とは? チャート型診断とは、いくつかの設問に答えると、最終的に自分のタイプや結果がわかる診断コンテンツです。チャート型診断の大きな特徴は、設問の回答によって、次に進む質問が分岐していく点にあります。例えば、「好きな食べ物は?」という質問に対し、「甘いもの」と答えると、次の質問は「チョコレートは好き?」になり、「辛いもの」と答えると「キムチは好き?」といったように、質問内容が変わっていきます。このように、回答に応じて質問が分岐するため、最終的にたどり着く結果も多種多様になります。チャート型診断のメリットは、比較的少ない質問数で、数多くの診断結果を導き出せることです。そのため、ユーザーは飽きることなく、多様な診断結果を楽しめます。また、診断結果のバリエーションが多いため、友人との比較が盛り上がりやすいのも特徴です。その結果、SNSでのシェア率が高まる傾向があります。チャート型診断がSNSで人気の理由 チャート型診断が多くの人気を集めている理由は、主に以下の3つが挙げられます。人気の理由①設問数が少ないので気軽に参加できるチャート型診断は、一般的に設問数が少なめです。そのため、ユーザーはちょっとした隙間時間で診断に参加できます。電車での移動中や休憩時間など、ちょっとした空き時間にサクッと診断できる手軽さが、人気を後押ししています。人気の理由②少ない設問数でも結果にメリハリをつけやすいチャート型診断は、分岐する質問形式を採用しているため、少ない設問数でも結果にメリハリをつけられます。「はい」か「いいえ」のようなシンプルな回答でも、最終的には全く異なる結果にたどり着くため、ユーザーは診断結果に驚きや面白さを感じやすくなります。人気の理由③ 制作しやすいチャート型診断は、他の診断コンテンツと比べて、比較的制作しやすいという特徴があります。シンプルなロジック構造で作成できるため、専門的な知識やスキルがなくても、取り組みやすい点が魅力です。また近年では、診断コンテンツを作成できるツールやサービスが充実しており、誰でも簡単にチャート型診断を作れるようになっています。チャート型診断が拡散されやすい理由 チャート型診断が、他の診断コンテンツと比べてSNSで拡散されやすいのは、回答による違いを明確にしやすいというロジックの特徴が挙げられます。チャート型診断では分岐する質問形式が用いられるため、小さな選択の違いから、最終的には診断結果に大きな差を生み出せます。そのため、「こんな結果になるなんて!」「まさかこのタイプだったとは…」といった、ユーザーの予想を裏切るような、思い切った診断結果を取り入れやすいのです。その際に重要な要素となるのが、「共感」と「気づき」です。診断結果に「そうそう、私ってこうなんだよね!」といった共感や、「知らなかった!こんな一面があるんだ」といった新たな気づきを与えられれば、ユーザーは「この診断面白い!」と感じ、友だちにシェアしたくなります。さらに、「笑える」「ユニーク」な診断結果や、魅力的な「デザイン」なども、拡散をうながす上で重要な要素です。他の診断コンテンツとの差別化を図り、ユーザーに「シェアしたい!」と思わせるような工夫を凝らせれば、チャート型診断はSNS上で爆発的に拡散される可能性を秘めています。チャート型診断の基本構造 チャート型診断を効果的に作成するには、その基本構造を理解することが重要です。チャート型診断の構造は一見複雑そうに思えますが、実はシンプルな構造で成り立っています。基本的な構成要素を理解し、それぞれの要素を上手に組み合わせれば、ユーザーを惹きつける魅力的な診断コンテンツを作成できます。ここでは、チャート型診断の基本構造について、詳しく解説します。チャート構造とは? チャート型診断の最大の特徴は、その名の通り「チャート」構造を採用している点にあります。チャート構造とは、設問への回答によって、次に進む設問が分岐していく構造のことです。まるで道を進むように、ユーザーは自分の回答に応じて、異なるルートを進んでいきます。そして、最終的にたどり着いた場所が、診断結果となる仕組みです。チャート型診断はこの構造を用いているため、制作者が診断の全体像を直感的に把握しやすくなります。これにより、ユーザーの進むルートに応じて、適切な質問や分岐を設置できます。例えば、以下のような質問で診断が分岐していくとします。 このように、質問1の回答によって、質問2の内容を適切に変えられます。 また、チャート構造は、診断結果のバリエーションを増やす上でも効果的です。分岐を増やすほど、診断結果の種類も増えるため、ユーザーはより多様な結果を得られ、診断への興味関心を高められます。チャート型診断の構成要素 チャート型診断は、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。①設問設問とは、ユーザーに問いかける質問です。診断のテーマに沿って、ユーザーの興味関心を引くような設問を設定します。設問は、ユーザーが答えやすいように、具体的でわかりやすい内容にすることが重要です。また、選択する際に迷わないよう、選択肢同士が明確に異なるようにする必要もあります。②選択肢による分岐各設問に対して、複数の選択肢を用意します。ユーザーは、自分の状況や考え方に合った選択肢を選び、次の設問へと進んでいきます。そして、この選択肢によって、次に進む設問が分岐していく点が、チャート型診断の特徴です。分岐の仕方を工夫することで、診断結果のバリエーションを増やせます。③結果診断の最後に表示される診断結果です。結果には、ユーザーのタイプや特徴、診断結果に応じたアドバイスなどを記載します。結果は、ユーザーにとって興味深く、役に立つ内容であることが重要です。また、SNSでのシェアをうながすには、思わず友だちに話したくなるような、ユニークで印象的な結果にすることも大切です。SNSで拡散されるためのポイント チャート型診断は、比較的自由に制作しやすいコンテンツです。だからこそ、企画力や技術力の差が、診断の質や拡散力に表れやすいという一面もあります。 それでは、ユーザーに「面白い!」「ためになる!」と思わせる診断コンテンツを作るには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか? ここでは、チャート型診断を際立たせ、SNSで拡散させるためのポイントを解説します。①信憑性の確保 チャート型診断は、数ある診断コンテンツの中でも、最も多く利用されている診断形式です。その手軽さゆえに、簡単に作成できるという利点がある反面、信憑性の低いコンテンツが多いのも実情です。「なんとなく作った診断」「適当に結果を当てはめただけ」のような診断では「面白さ」は演出できても、信頼性を生み出すことはできません。実際、プロの視点から見ると、チャート型診断は信憑性を担保するのに、最もスキルを求められる診断形式でもあります。なぜなら、選択による分岐が明確なため、全体構造を緻密に計算し、整合性を取る必要があるからです。そのため、診断の企画や内容をしっかりと考え、論理的な整合性を持ったロジックを構築することが、とても重要になります。SNSでのシェアにつなげるには「この診断は信頼できる」「本当に自分のことを言い当てている」と感じてもらうことが重要です。②設問数と結果パターンの最適化 SNSでチャート型診断を拡散させるには、まず多くの人に利用してもらうことが大切です。そのためには、ユーザーが最後まで診断を完了し、結果をシェアしたくなるような工夫が求められます。そこで重要なポイントとなるのが、設問数と結果パターンの最適化です。診断コンテンツの設問数は、少なすぎると診断結果が単純になりがちで、ユーザーの満足度が低くなってしまいます。逆に、設問数が多すぎると、ユーザーが途中で飽きてしまい、診断からの離脱率が高くなってしまいます。一般的には、SNSでの認知拡大を図るタイプの診断では、設問数が5問を超えると離脱率が高くなりやすいと言われています。そのため、できるだけ多くのユーザーに最後まで診断を完了してもらうには、設問数を5~8問程度に収めるのがおすすめです。また、診断結果パターン数も重要な要素です。診断結果パターンが少ないと、ユーザーは「みんな同じような結果になる」と感じ、診断結果をシェアする意欲が減退してしまいます。結果パターンを多めに用意できれば、ユーザーは「自分だけの結果」を得られたと感じ、SNSでのシェアにつながりやすくなります。そのため、結果パターンは、最低でも8パターンは用意するようにしましょう。設問数と結果パターンを最適化できれば、ユーザーの満足度を高め、拡散されやすいチャート型診断を作成できます。③拡散されやすい特徴 チャート型診断をSNSで拡散させるには、ユーザーに「シェアしたい!」と思わせるような工夫が必要です。そのために、最も意識すべきポイントは「共感」と「気づき」です。診断結果を見たユーザーが、「そうそう、私ってこうなんだよね!」と共感したり、「知らなかった!こんな一面があるんだ」と新たな気づきを得ることで、SNSへのシェア意欲が高まります。理想的なバランスとしては、「共感」7割、「気づき」3割程度です。さらに、プラスアルファの要素として、「笑える」「ユニーク」な結果や、魅力的な「デザイン」を取り入れることも重要です。特に、診断に用いるイラストや画像、アニメーションなどは、SNSシェアに大きな影響を与えます。例えば、株式会社ピクルスが提供する「16タイプマーケター診断」は、マーケティングに携わる人の特性を16タイプに分類する診断コンテンツです。 この診断自体はチャート型診断ではありませんが、「マーケター」という特定の職業に特化したユニークな企画は、ユーザーに支持された診断例として、とても参考になります。 また、診断結果にも魅力的なデザインのキャラクターを用いたことで人気を集め、67,000人を超えるユーザーに利用され、SNSで広く拡散されました。 このように、共感、気づき、そしてプラスアルファの要素を組み合わせれば、拡散されやすいチャート型診断を作成できます。ナルシスト診断作成ステップ|完全ガイド いよいよ、実際にチャート型診断を作成するステップに入ります。ここでは、例として「ナルシスト診断」を題材に、SNSで拡散されるチャート型診断の作り方を具体的に解説します。診断作成は、大きく以下の5つのステップに分けて解説します。企画ロジックとチャート作成ツール選定ライティングデザイン各ステップでどのような点に注意すれば良いのか、 具体的な方法やポイントをわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。1. 企画 診断作成の最初のステップは、企画です。魅力的な診断コンテンツを作るためには、まず「目的」を明確にすることが重要です。「なぜこの診断を作るのか? 」「診断を通してユーザーにどんな行動を取ってほしいのか?」この重要命題に対して、目的が明確になれば診断の方向性が定まり、より効果的なコンテンツを作成できます。次に意識するのは「ターゲット」です。診断を届けたいペルソナ像を具体的に設定することで、ターゲット層の興味関心を惹きつける設問や診断結果を設計し、拡散へとつなげられます。この記事では、チャート型診断の作成事例として、男性用化粧品の販売を目的とした「ナルシスト診断」を想定して解説を進めていきます。診断の目的は、男性用化粧品の認知拡大。ターゲットは、化粧に関心はあるものの、購入までには踏み切れない10~20代男性とします。近年、男性の美容意識が高まっているとはいえ、まだまだ化粧品に抵抗がある男性も多いのではないでしょうか?そこで、「ナルシスト」という切り口で、男性の化粧をユニークに取り扱い、ターゲット層の興味関心を惹きつけ、認知拡大を図ります。みなさんの中には、ナルシストと聞くと、ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、心理学的には、ナルシストは「自己肯定感」や「自信」につながる要素とも言われています。そこで、診断を通してナルシストがもたらす心理効果を訴求し、ユーザーに「共感」と「気づき」を与え、男性化粧品への抵抗感を減らすことを狙います。目指すのは、ユーザーに「ちょっとナルシストになってみようかな」「ナルシストって意外と良いかも」と思わせるような診断コンテンツです。2. ロジックとチャート作成 企画が決まったら、次は診断のロジックとチャートを作成します。ナルシスト診断では、ユーザーがどれだけ「ナルシスト」の要素に該当するかでナルシスト度を判定します。そのため、まずは「ナルシストとは何か?」を定義する必要があります。本来であれば、心理学に基づいた専門的な定義を用いるのが適切ですが、今回はより手軽に診断を作成するために、AI(ChatGPT)を活用します。それでは、AIで「ナルシストの定義とは何か?」と質問してみましょう。 これらの要素をチャート上で判定することで、診断結果を設計します。 次は、診断結果のパターン数を設定します。今回は、SNSでの拡散を意識して、8パターンの結果を設定します。 診断結果をもとにナルシスト度のレベル分けを行い、レベルの高い順に以下の名称をつけます。 設問数については、可能な限り診断からの離脱を防ぐために、5問とします。 ここまでの内容をチャート表にすると、以下のようになります。 チャート表は、診断の流れを視覚的に把握するために作成します。設問と選択肢、そして各選択肢に対応する次の設問や結果をチャートにして図解すれば、診断の全体像を把握しやすくなります。 例えば、最初の設問(Q1-1)に「YES」と答えた場合はQ2-1、「いいえ」と答えた場合はQ2-2へと進みます。 このように、各設問への回答に応じて分岐することで、最終的なナルシスト度を判定します。3. ツール選定 診断のロジックとチャートが完成したら、次は診断作成に使用するツールを選びます。実は、使用する診断作成ツールによって、作成に制限が発生する可能性があります。例えば、一部のツールでは設問数や結果パターン数に上限があったり、対応していないロジックパターンがあります。そのため、診断作成ツールを選ぶ際には、作成した基本ロジックを反映できるかを必ず確認しましょう。ただし、チャート型診断は基本構造がシンプルなため、比較的ツールによる制限は少ないと言えます。ここでは、代表的な診断ツールをいくつかご紹介します。□「診断メーカー」 無料で利用できる診断作成ツールです。手軽にチャート型診断を作成したい場合に適しています。□「Judge」 価格優先で診断ツールを選びたい場合におすすめです。相応の機能は搭載していますが、ロジックや設問数、結果パターン数に制限がかかる場合があります。 □「Lステップ」 LINEで診断を配信したい場合には、おすすめの診断ツールです。□「ヨミトル」 豊富な機能と高いカスタマイズ性を備えた、ビジネス利用にも最適な診断作成ツールです。 今回の「ナルシスト診断」では、「ヨミトル」を使用して診断を作成していきます。4. ライティング 診断ツールを選んだら、いよいよ診断コンテンツの内容を作成します。 ライティングで作成するのは、主に「設問文」と「診断結果パターン」の2つです。①設問文設問文を作成する際には、ユーザーが具体的にイメージしやすい状況設定を心がけることが大切です。例えば、「あなたは、自分の外見やスタイルに自信を持っていますか?」といった抽象的な質問では、ユーザーに「面白い」という印象を与えにくくなります。そこで、より具体的なシチュエーションを盛り込み、「街中のウィンドウに自分が映ったとき、髪型や服装をチェックしてしまう」とイメージしやすい文章にすると、ユーザーが診断を楽しめるようになります。上記のポイントを踏まえて、以下の5問を作成しました。Q1:「街中のウィンドウに自分が映ったとき、髪型や服装をチェックしてしまう」Q2:「ランチに出かけるときは、SNS映えを意識したお店を選ぶ」Q3:「自分のことを批判する人は、結局、羨んでいるだけだと思っている」Q4:「大きな失敗をしたときでも、人前では余裕があるように振舞う」Q5:「自分にはやっぱり、高価なブランド品が似合うと思う」設問で具体的なイメージを提示できると、ユーザーの共感を引きやすくなります。また、文章はできるだけ複雑な表現を避け、シンプルで直感的に理解できる言葉を選びましょう。さらに、「ナルシスト」要素とロジックの整合性を保つことで、診断全体の信頼性を高めます。設問を作成したら、チャート表の構造に合わせて、診断作成ツールに入力します。「ヨミトル」では[種別から作成]→[分岐フロー型]→[カード型]→[作成する]を選択します。 そうすると「基本設定画面」が表示されますので、診断名に「ナルシスト診断」と入力して[保存]します。 「設問ページ」画面を開き、設問とチャートを作成します。②結果パターン結果パターンを作成する際にも、いくつかのポイントがあります。まず、結果パターンは診断のロジックに基づいて作成する必要があります。ナルシスト診断であれば、ナルシスト要素に該当した数に応じて、8つの結果パターンに分類します。各結果パターンには、ユーザーがSNSでシェアしたくなるような、魅力的なキャッチフレーズやネーミングを付けましょう。例えば、『輝く自信の頂点へ!あなたは「パーフェクトナルシスト」』のように、インパクトのあるネーミングにすれば、ユーザーの興味関心を惹きつけ、シェアを促進できます。また、結果パターンには、ユーザーの性格や行動の特徴を、ユーモアを交えて解説しましょう。ナルシスト診断であれば、『あなたは、まるで太陽のようにキラキラと輝く、自信に満ち溢れた「パーフェクトナルシスト」。』のように、ポジティブな側面を強調することで、ユーザーに良い印象を与えます。さらに、ナルシストであるがゆえに陥りやすい注意点や、人間関係を良好に保つためのアドバイスなどを加えれば、より深い「気づき」を与えられます。解説のポイントは、プラスの側面→マイナスの側面→プラスの提案の流れで記述することが重要です。これにより、ユーザーはナルシストのポジティブな側面だけでなく、ネガティブな側面にも目を向けられ、自己成長をうながせます。例えば、「パーフェクトナルシスト」の診断結果は、以下のようになります。□パーフェクトナルシストのポジティブな特徴あなたは、まるで太陽のようにキラキラと輝く、自信に満ち溢れた「パーフェクトナルシスト」。自分の魅力を最大限に引き出し、周囲を魅了するオーラをまとっています。常に目標を高く掲げ、そこに向かって突き進む姿は、まさに「天上天下唯我独尊」。ちょっとやそっとのことではへこたれない、強いメンタルも持ち合わせています。□パーフェクトナルシストの問題点パーフェクトナルシストはその輝きゆえに、たまに周りが見えなくなることも…? 自分の意見ばかり主張していると、気がつけば周りに誰もいなくなるかもしれません。また、完璧を求めるあまり、新しいチャレンジをためらう危険性もあるので、注意が必要です。□パーフェクトナルシストへのプラスの提案あなたがさらに輝きを増して、大きな成功を掴むには、周りの人を巻き込んでいくことが大切です。周りの意見にも耳を傾け、「ギブアンドテイク」の精神を忘れないようにしましょう。また、時には「完璧」よりも「楽しむ」ことを意識すれば、もっと自由に、大きく羽ばたけるはず! 周りの人と力を合わせて、不可能を可能にする本物のパーフェクトナルシストを目指しましょう。このように、ユーザーが「面白い!」「ためになる!」と思ってもらえるような、魅力的な設問文と結果パターンを作成しましょう。5. デザイン 診断コンテンツの内容が完成したら、次はデザインです。ユーザーに「診断結果をシェアしたい!」と思わせるためには、視覚的に魅力的なデザインにすることが重要です。特に、SNSでの拡散を目的とする場合は、スマートフォンでの表示を意識したデザインにしましょう。診断結果は、スマートフォンで見た時に、一目で内容が理解できるようなレイアウトにすることが大切です。・文字は大きめで読みやすい・色使いは、見やすく、かつ診断テーマに合ったもの・余白を適切に使い、スッキリとした印象になどに気をつけて、レイアウトを作成しましょう。また、診断結果をより魅力的に見せるために、キャラクターやイラストを効果的に活用しましょう。例えば、ナルシスト診断であれば、各レベルのナルシスト度を表すキャラクターを作成するのも良いでしょう。「プレーン」は、少し地味で自信なさげなキャラクター、「パーフェクトナルシスト」は、キラキラと輝き、自信に満ち溢れたキャラクター、といったように、レベルごとに異なるキャラクターを設定すれば、診断結果を視覚的に表現できます。▼「パーフェクトナルシスト」のキャラクター例 さらに、ユーザーが診断結果をSNSでシェアした際に、より多くの人の目に止まるように、画像のデザインにもこだわりましょう。 ・診断名やキャッチフレーズを大きく表示する ・キャラクターやイラストを効果的に配置する ・背景画像や色使いにもこだわる これらの点を意識することで、ユーザーの目を惹きつけ、シェア意欲を高める効果を期待できます。チャート型診断を拡散させるテクニック 魅力的なチャート型診断を作成したら、次はそれをどのように拡散させていくかを考えましょう。 診断コンテンツをただ公開するだけでは、なかなかユーザーの目に触れる機会は多くありません。そのため、SNSなどを通してより多くの人に診断を認知・拡散させるには、いくつかのテクニックを活用する必要があります。 ここでは、チャート型診断を拡散させるための具体的なテクニックを紹介します。キャンペーンとの連動 せっかく作った診断コンテンツも認知されなければ、そのマーケティング効果を発揮できません。そのため、SNSで拡散させるには、まず診断コンテンツの存在を認知してもらう必要があります。そこで効果的なのが、「SNSキャンペーンとの連動」です。SNSキャンペーンで診断結果のSNSシェアを参加条件にすれば、ユーザーの参加意欲を高め、拡散をうながせます。例えば、以下のようなキャンペーンが考えられます。・診断結果をシェアしてくれた人の中から、抽選でギフト券をプレゼント・診断に参加してくれた全員に、クーポンコードをプレゼント・診断結果にハッシュタグをつけて投稿してくれた人の中から、豪華賞品をプレゼントこの際、プレゼントの内容は、ターゲット層の興味関心を惹きつけるもの、そして診断テーマに関連するものが良いでしょう。例として、「ナルシスト診断」であれば、美容グッズやファッションアイテムなどが効果的です。▼参考事例 株式会社メルカリ『異世界職業診断キャンペーン』 ※このキャンペーンは、SNSキャンペーンツール「キャンつく」で実施されました SNSキャンペーンと連動させることで、短期間で診断コンテンツの認知度を拡大し、SNSでの拡散を加速させられます。 ▼参考『成果を最大化する診断キャンペーンサービス』 ▼関連記事 今注目の診断キャンペーンとは!?特徴やメリット、実施の4ステップを解説【事例あり】SEO対策 キャンペーンとの連動は、短期間で集中的に診断コンテンツを拡散させる効果的な方法です。しかし、長期にわたって安定的に拡散を図りたいのであれば、SEO対策が重要になります。SEO対策とは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索エンジンの検索結果で、自社のWebサイトやコンテンツを上位に表示させるための施策です。診断コンテンツの場合、ユーザーがGoogleで「ナルシスト診断」などのキーワードで検索した際に、上位に表示されるように対策を行うと、より多くのユーザーに診断コンテンツを見つけてもらい、アクセス数を増やせます。SEO対策には、様々な要素がありますが、診断コンテンツにおいて特に重要なのは以下の点です。ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを調査し、診断タイトルやコンテンツ内に適切に含める ユーザーにとって有益で質の高い診断コンテンツを作成するユーザーがストレスなくページを閲覧できるように、画像圧縮などのページ読み込み対策を行うスマートフォンでの表示に対応したWebサイト設計を行うこれらの対策を行うことで、検索エンジンのランキングで上位表示されやすくなり、より多くのユーザーに診断コンテンツを届けられます。友達を巻き込む仕掛け 人はなぜ、SNSで診断結果をシェアするのでしょうか?その理由の一つに、「ネット上の友達に面白い話題を提供したい」という心理があります。そのため、診断結果に友達とのやりとりから新しい価値を生み出す工夫があれば、さらに診断の情報拡散を促進できます。具体的な例としては、以下のようなものがあります。□相性を診断する2人以上の診断結果を組み合わせることで、相性診断を行います。例えば、「恋人との相性診断」「友達との相性診断」「職場での同僚との相性診断」などの要素を盛り込めば、シェアする際に「〇〇さんとの相性は△△でした!」というコメントがつき、友達の目に触れる機会を増やせます。□ランク上位を目指すナルシスト診断であれば「パーフェクトナルシストを目指せ!」のように、ランク上位を目指す企画を実施すると、友達を巻き込むことができます。診断結果をシェアする際に、「どちらが先に、パーフェクトナルシストになれるか?」のように、友達と競い合える要素を加えることで、診断への参加者を増やすことが可能です。さらに、診断結果に応じて、友達同士でアドバイスを交換したり、目標を共有したりするなどのコミュニケーションをうながせば、参加意欲を盛り上げられます。※参考 「得点を競うことで参加者を増やした診断キャンペーン」 株式会社アルビオン 「あなたも!#スキコニスト®に挑戦」キャンペーン」売上アップに貢献したチャート型診断の事例①某コスメ系企業様『スキンケア診断』お客様の商品選択をサポートするために、ECサイト上に診断コンテンツを設置した事例です。従来のサービスLPでは、商品点数が多いため、ユーザーが自分に合った商品を見つけにくいという課題を解決するために、ユーザーは簡単に利用できる『スキンケア診断』を導入しました。その結果、ECサイトへの流入率が、通常のサービスLPと比較して約3倍に増加しました。さらに、実店舗においても、診断結果を参考に商品を選ぶお客様が増加するなど、購買促進効果が確認されました。この診断は設問数が5問のため、おおむね以下のようなチャート形式と思われます。 設問ではユーザーの肌悩みをヒアリングし、課題に応じてチャートが分岐、結果ではおすすめ商品が提案されるという内容です。②某コスメ系企業様『香水診断』店舗来店者を公式LINEアカウントに誘導するために、広告と連動した診断キャンペーンを展開した事例です。従来の広告では、公式LINEアカウントのメリットを訴求しても、なかなか登録者数が増えないため、診断コンテンツでユーザーの興味関心を惹きつけ、LINE登録を促進する戦略を採用しました。その結果、このキャンペーンでは、小売店アプリ会員向けに配信した広告流入から、LINE友だち登録率10%以上を達成しています。この診断は設問数が3問のため、おおむね以下のようなチャート形式と思われます。 設問は「今の気分」を聞くようなライトなものとなっており、結果では気分に合った香水が提案されます。先ほどの『スキンケア』診断では、購入に近いユーザーのため本格的な課題のヒアリングを行っていましたが、こちらの『香水診断』はLINE登録というライトなコンバージョンが目的のため、設問も気軽にサクッとできる内容になっています。③某コスメ系企業様『メイク診断』コスメブランドのサイトに診断を設置することで、診断経由での新商品の購入率が、診断なしの状態と比べて2.8倍にアップした事例があります。診断の内容としては、肌悩みや「なりたい肌」についての設問に答えると、おすすめのメイクアップアイテムが提案される構成です。これらは診断クラウド「ヨミトル」の事例で、一般公開はされていないものですが、ヨミトルの診断ご相談MTGでは具体的な企業名や診断の設置箇所といった詳細を教えてもらえます。気になる方はヨミトルのお問い合わせフォームより、問い合わせてみてください。また、下記記事ではコスメ業界向けの「スキンケア診断」を例に、ヨミトルで実際にテンプレとAIを活用した診断作成を行う様子も解説しています。>>誰でも30分で診断が作れる!テンプレ×AIによる診断コンテンツの作り方診断コンテンツをつくるならヨミトル チャート型診断は、WebサイトやSNSでのマーケティングにおいて、ユーザーエンゲージメントを高めるための有効なツールとして活用されています。しかし、診断コンテンツを社内で一から作成しようとすると、診断コンテンツの専門知識が必要となるだけでなく、多大な時間やコストがかかってしまうのが現実です。 そんな時にオススメなのが、診断クラウドの「ヨミトル」です。「ヨミトル」は、誰でも簡単に診断コンテンツを作成・公開できるクラウドサービスです。 ここでは、診断コンテンツを簡単に作成できる、診断クラウド「ヨミトル」のメリットについて解説します。診断コンテンツを簡単作成 「ヨミトル」にはチャート型診断をはじめ、数多くの診断ひな形が用意されています。たとえば、先ほどSNSでの成功例として取り上げた「マーケター診断」も、ヨミトルのひな型の一つです。他にも業種/目的/ロジック別にさまざまな診断テンプレートがあります。それらのテンプレートを活用すれば、様々なユーザーニーズに合わせた診断コンテンツをスムーズに制作できます。具体的な作成方法についてはこちらで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。また、「ヨミトル」の操作インターフェースはシンプルで使いやすく、初めての方でも迷うことなく制作が可能です。AIによる作成サポート機能も備えており、質問や結果の設定にも適切なアドバイスが得られるため、ツールの品質向上も期待できます。さらに、分析ロジックも豊富に用意されており、自社ニーズに合わせて診断コンテンツを柔軟に活用できるのが特徴です。▼ヨミトルでカンタンに作れる『チャート型診断』のひな形パーソナルカラー診断リーズナブルな制作費 診断クラウドサービスの「ヨミトル」は、目的に合わせて8つの料金プランをご用意しています。「ヨミトル」は初期費用20万円・月額費用5万円(年間利用)と、外部に制作依頼するよりも50%〜80%のコスト削減が可能です。 「ヨミトル」を上手に活用すればスポットで診断コンテンツをテストし、ユーザーの反応をを分析した上で本格展開を検討できます。取得データで顧客理解 「ヨミトル」は、デフォルトで情報取得用フォームを内蔵しており、効果的な顧客情報の取得が可能です。リード情報は一括管理できるため、リードの属性や行動履歴などを簡単に参照できます。 また、「ヨミトル」のレポート画面では、アクセスやシェア状況などの詳細情報を確認できます。顧客の自己分析ツール利用状況を視覚的に把握することで、診断コンテンツの効果や情報拡散状況を把握でき、マーケティング戦略へのフィードバックも可能です。 ※参考 株式会社メルカリ様 『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』まとめ この記事では、SNSで拡散されるチャート型診断の作り方について解説しました。チャート型診断は、比較的作成しやすく、かつSNSでの拡散も期待できるコンテンツです。また、ユーザーに楽しみながら情報提供できるため、商品やサービス、ブランドの認知拡大に、とても役立ちます。近年では、「ヨミトル」のような診断作成ツールも登場し、誰でも簡単に質の高い診断コンテンツを作成できるようになりました。ぜひ、これらのツールやテンプレートを活用し、効果的なチャート型診断を作成してみてください。また、診断コンテンツは、様々なビジネスシーンで活用できるマーケティングツールでもあります。診断コンテンツを通して、顧客や従業員とのエンゲージメントを高め、新たなビジネスチャンスをつかむことも可能です。診断コンテンツの展開に関して、クラウド型診断コンテンツ(シェア1位)を提供する当社ピクルス(ヨミトル)に相談したいという方はこちらよりお問い合わせください。