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診断コンテンツのロジック5種類を事例付きでわかりやすく解説。理想の診断を実現するロジックとは?
更新日:2025/02/10 公開日:2025/02/04
WebサイトやSNSでよく見かける「診断コンテンツ」。顧客とのエンゲージメントを高めたり、見込み顧客を獲得したりと、マーケティングにおいて様々な効果を発揮する有効な手段として注目されています。
しかし、診断コンテンツは、ただ作れば良いというわけではありません。診断コンテンツで成果を上げるには、目的に合った「診断ロジック」を選ぶことが、とても重要です。
診断ロジックとは、診断結果を導き出すための仕組みのこと。このロジックが適切でないと、イメージ通りの診断が作れず、無駄に工数がかかったり、思ったようなアウトプットにならず成果が出にくいといった問題が発生します。
そこで今回は、診断コンテンツのロジックについて、30年以上の診断コンテンツ制作キャリアを持つ筆者(トライフィール)が、診断ロジックの重要性と適切な診断ロジックの選び方について、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説します。
※当コンテンツは、診断作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています。
目次
診断コンテンツにおけるロジックの重要性
診断コンテンツは、ユーザーエンゲージメントを高められる有効なツールです。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、コンテンツの中身を支える「ロジック」が重要な役割を担います。
優れたロジックは、診断結果の精度と説得力を高め、ユーザーに「なるほど!」と思わせる体験を提供します。逆に、ロジックが不十分だと、ユーザーは診断結果に納得できず、コンテンツへの信頼性も損なわれてしまう可能性があります。
ここでは、診断ロジックとは何か、なぜ重要なのか、そしてどのように選べば良いのかについて解説します。
診断ロジックとは
診断ロジックとは、ユーザーの回答から診断結果を導き出すための設計図のようなものです。診断コンテンツを制作する際には、コンテンツの目的に応じた結果を出すために、質問内容や回答の分析方法、結果の表示方法などを、あらかじめ決めておく必要があります。これが診断ロジックです。
例えば、性格診断コンテンツを作るとします。人の性格は、外向型と内向型と二極でハッキリ分かれるわけではありません。例えば、「やや外向的な人」は、ある質問では「外向的」と答え、別の質問では「内向的」と答える場合もあるでしょう。
このような場合、後ほどご紹介する「組み合わせ型」のロジックを採用すると、1つの要素について複数回質問できます。それにより、回答のゆらぎを小さくでき、より的確な性格の傾向を把握できます。
しかし、ここで「分岐フロー型」のロジックを採用してしまうと、1つの要素について1回しか質問できない場合があります。すると、たまたま「内向的」な回答をすると、その人は「内向型」と判定されてしまいます。
その結果、ユーザーは診断結果に納得感を得られなくなってしまいます。さらに、マーケティングにおいても、取得したユーザデータの信憑性が低下してしまうおそれがあります。
▼診断ロジックの比較(性格診断の場合)
このように、診断ロジックは、診断コンテンツの精度と信頼性を左右する重要な要素なのです。
適切な診断ロジックを選ぶ3つのメリット
診断ロジックは、診断コンテンツの質を左右するだけでなく、様々な効果をもたらします。
①納得感の高い結果の提供
診断コンテンツは適切なロジックを用いることで、ユーザーの回答を的確に分析でき、よりパーソナルで納得感のある診断結果につながります。そのため、診断結果に納得したユーザーは、コンテンツやブランドへの信頼感を高め、愛着を持つようになります。
②多様な顧客ニーズへの対応
多様な診断ロジックを利用できれば、様々なタイプの診断コンテンツを作成できます。顧客のニーズや目的に合わせたロジックを選択することで、様々な用途に適した診断コンテンツを提供し、成果を最大化できます。
③ユーザー体験の向上
ユーザーを飽きさせない工夫や、スムーズな回答フローは、快適なユーザー体験を提供するために、とても重要です。このような企画に対応できるロジックは、診断コンテンツの操作性や表現力を高め、ユーザーエンゲージメントを高めます。
診断ロジックの選び方
魅力的な診断コンテンツを作るには、ユーザーに納得感と新しい発見を与えられる「診断ロジック」が重要です。しかし、診断ロジックは、コンテンツの目的によって最適なものが異なります。
そのため、診断ロジックを選ぶ際は、まず、診断コンテンツの目的を明確化しましょう。
例えば、商品購入を促したいなら、ユーザーのニーズに合った商品をレコメンド(おすすめ)するロジックが効果的です。また、サイトへの集客を増やしたい場合は、SNSでのシェアを促進するような、話題性のある診断結果を導き出すロジックが有効です。
診断の目的が決まったら、その目的を実現するために最適なロジックを選びます。ただし、ロジックを選ぶ際には、開発予算や使用する診断作成ツールなどの制限も考慮する必要があります。
これらの諸条件を総合的に検討した上で、最終的に診断ロジックを決定します。

診断作成ツール別対応ロジック
診断コンテンツを自社でオリジナル開発する場合、数十万~数百万円と多額の開発予算が必要となります。そこで近年、注目されているのが、手軽に診断コンテンツを作成できる「診断作成ツール」です。
診断作成ツールを使えば、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で、画像や動画を効果的に活用した魅力的な診断コンテンツを制作できます。また、開発費用の削減や、制作期間短縮にもつながるため、多くの企業が導入を始めています。
しかし、診断作成ツールを利用する際には、注意すべき点があります。それは、ツールによって使用できる診断ロジックに制限があるということです。
そこで、ここでは、代表的な4つの診断作成ツールを取り上げ、それぞれに対応する診断ロジックを紹介します。
ヨミトル
数ある診断作成ツールの中でも、特に豊富なロジックに対応しているのが、株式会社ピクルスが提供する診断クラウド「ヨミトル」です。「ヨミトル」は診断コンテンツの作成・実行・効果検証までをワンストップで提供し、マーケティング活動を支援するSaaS型のツールです。
ヨミトルは、以下の5つの診断ロジックに対応しています。
・クイズ型1軸
・ポイント型複数軸
・結果加算型
・組み合わせ型
・分岐フロー型
このように、シンプルなものから複雑なものまで、幅広いロジックに対応しているため、目的や内容に合わせた診断コンテンツを作成しやすいツールです。
また、ヨミトルはAIによる診断作成サポート機能も搭載しています。設問や選択肢の提案、診断結果の自動生成など、AIがコンテンツ作成を効率化します。
さらに、様々な業種やテーマに合わせたテンプレートも豊富に用意されています。
提供元のピクルスでは大手企業から中小企業まで、多くのクライアントの診断コンテンツを10年以上制作してきた実績があり、「成功の型」をテンプレートとして提供しています。
テンプレートを活用すれば、初めての方でも簡単に診断コンテンツを作成することが可能です。
このように、ヨミトルは豊富なロジックとAI、そして充実したテンプレートによって、高品質な診断コンテンツを効率的に作成できるツールと言えます。
ヨミトルで使える5つのロジックについては、後ほど詳しく解説します。
Metabadge
「Metabadge(メタバッジ)」は、クラウドサーカス株式会社が提供するファンマーケティングツールです。診断コンテンツの作成だけでなく、顧客とのエンゲージメントを高めるための様々な機能を備えています。
Metabadgeの特徴は、診断コンテンツ以外にも、顧客のエンゲージメントを高めるためのコンテンツ機能が充実している点です。具体的には、以下の4つの機能を提供しています。
・診断: ユーザーの興味関心を引く診断コンテンツを作成
・投票: ユーザー参加型の投票企画を実施
・クイズ: 知識や理解度を試すクイズコンテンツを作成
・AR +スタンプラリー: AR技術を活用したスタンプラリーで顧客体験を向上
これらの機能を組み合わせることで、ユーザー参加型のキャンペーンを展開し、新規顧客獲得や既存顧客のファン化を促進できます。
ただし、Metabadgeは診断作成ツールの中では利用価格が高額なため、利用目的と予算を慎重に検討する必要があります。また、診断作成専門のツールというよりはファンマーケティングのツールなので、診断に関する細かな機能やサポートについては物足りなさを感じるかもしれません。
Judge
「Judge(ジャッジ)」は、Dafree合同会社が提供する診断作成ツールです。低価格で利用できるため、コストを抑えて診断マーケティングを始めたい企業に適しています。
Judgeは、以下の2種類の診断ロジックに対応しています。
・分岐フロー型
・ポイント型複数軸
Judgeは、リーズナブルな利用価格が魅力です。初期費用0円から利用できるプランもあり、小規模な企業や個人事業主でも導入しやすいのが特徴です。
ただし、Judgeは診断作成の自由度が低いという側面もあります。診断ロジックについても、様々な利用制限があるため、本格的な診断コンテンツを制作するには、診断コンテンツに対する相応の知識とスキルが必要となります。
また、Judgeは診断結果の分析機能についても、Googleアナリティクスなどの知識が必要となります。
Judgeは、低価格で手軽に診断マーケティングを始めたい企業にとって有効なツールですが、利用する際は機能制限をしっかりと理解することが必要です。
Lステップ
「Lステップ」は、LINE公式アカウントに特化したマーケティングオートメーションツールです。LINE公式アカウントと連携することで、ユーザーの行動に基づいたメッセージ配信やシナリオ設定などを自動化し、顧客とのエンゲージメントを高められます。
Lステップで作成できる診断コンテンツは、分岐フロー型のロジックに対応しています。
Lステップの最大のメリットは、LINE上で診断コンテンツを展開できる点にあります。LINEは国内で最も利用者が多いSNSであり、多くのユーザーにリーチしやすいプラットフォームです。そのため、公式アカウントの友だち登録促進や、ユーザーとの接点を増やすのに効果的です。
ただし、LステップはあくまでもLINEマーケティングツールであるため、診断作成機能は限定的です。デザインのカスタマイズ性や設問のバリエーションが限られるなど、本格的な診断コンテンツを作成する際には、かなりの知識やテクニックが求められます。
Lステップは、LINE公式アカウントの運用と連動した、シンプルな診断コンテンツを作成したい場合に最適なツールと言えます。

「ヨミトル」が提供する5つの診断ロジック
数ある診断作成ツールの中でも、特に豊富なロジックに対応しているのが「ヨミトル」です。「ヨミトル」は、5種類もの診断ロジックを提供しており、ユーザーのニーズや目的に最適な診断コンテンツを作成できます。
ここでは、「ヨミトル」が提供する5つの診断ロジックの特徴やメリットを、具体例とあわせて詳しく解説します。
実際の活用事例については次章で紹介しますので、あわせて参考にしてください。
①クイズ型1軸
クイズ型1軸は、診断結果が1つの軸で決まるシンプルなロジックです。設問ごとに設定されたポイントが加算され、その合計ポイントによって最終的な診断結果が導き出されます。
例えば、「あなたの歴史知識度は?」という診断を作成する場合、 「日本の歴史」に関する質問を用意し、それぞれの回答にポイントを割り振ります。ユーザーがすべての質問に答え終わると、合計ポイントに応じて「歴史マスター」「歴史初心者」といった診断結果が表示される仕組みです。
▼クイズ型1軸の例
このロジックのメリットは、診断結果が1つの軸で決まるため、ユーザーにとって理解しやすく、結果も受け入れやすいという点にあります。
また、結果が複雑にならないため、設問数を増やして詳細な診断にすることも可能です。さらに、シンプルなロジックなので、診断コンテンツの作成が比較的容易という点も魅力です。
クイズ型1軸は、知識量を測るテストや検定に最適です。例えば、「○○に関する知識レベルをチェック!」といった特定の分野の知識を問う診断に活用できます。
また、算数や英語など、学習成果を測るテストにも利用できます。さらに、資格取得に必要な知識を問う問題で構成すれば、試験対策に役立つ診断を作成することも可能です。
なお、「ヨミトル」では、クイズ型1軸で以下の機能を使えます。
□正誤表示
回答の正解/不正解の表示によってユーザーにフィードバックを提供し、学習効果を高められます。
□合計点表示
合計ポイントを表示することで、ユーザーは自分の成績を明確に把握できます。
□ランク表示
合計点に基づいてランクを表示して、ユーザーのモチベーションや競争心を高められます。
□計算機能
設問に計算式を組み込むことで、結果にプラン料金などを表示できます。
②ポイント型複数軸
ポイント型複数軸は、複数の軸に対してポイントを加算し、それぞれの軸の合計ポイントで結果を判定するロジックです。1つの診断で複数の指標を分析できるため、多角的な視点からユーザーを評価できます。
例えば、「あなたのビジネススキル診断」を作成する場合、「コミュニケーション能力」「問題解決能力」「リーダーシップ」など、複数の軸を設定し、それぞれの軸に関する質問を用意します。ユーザーが質問に答えるごとに、回答に応じて各軸にポイントが加算されていきます。
ユーザーがすべての質問に答え終わると、各軸の合計ポイントが表示されます。加えて、「コミュニケーション能力が高い」「問題解決能力が低い」といったように、複数の視点から分析した診断結果を得られ、ユーザーは自分の強みや弱みを把握できます。
▼ポイント型複数軸の例
このロジックのメリットは、複数軸の評価によって、ユーザーの特性をより深く理解できるという点です。各軸のポイントを比較すれば、ユーザーは自分の強みや弱みを把握し、改善点を見つけられます。
ポイント型複数軸は、パーソナライズ診断や専門性が高い課題分析型の診断に最適です。例えば、化粧品や健康食品など、ユーザーに最適な商品をレコメンドする際に、複数の要素を考慮した診断を作成できます。
また、就職活動や人材育成などで活用される能力を、多角的に評価する診断にも適しています。さらに、プログラミングや語学など、特定のスキルに関する知識や能力を測定する診断にも利用可能です。
なお、「ヨミトル」では、ポイント型複数軸で以下の機能を使えます。
□棒グラフ比較
各軸のポイントを棒グラフで表示し、視覚的に比較できます。
□パーセント表示
各軸のポイントをパーセントで表示して、全体における割合をわかりやすく示せます。
□レーダーチャート
各軸のポイントをレーダーチャートで表示し、各要素のバランスを視覚的に把握できます。
□合計点表示
各軸の合計ポイントを表示でき、ユーザーは総合的な自分の強みを把握できます。
□ランク表示
合計点に基づいてランクを表示して、ユーザーのモチベーションや競争心を高められます。
□計算機能
設問に計算式を組み込むことで、結果にプラン料金などを表示できます。
③結果加算型
結果加算型は、複数の軸に対してポイントを加算していくロジックです。それぞれの設問に回答するごとに、設定された軸にポイントが加算されていきます。最終的にどの軸のポイントが最も高かったのかを判定し、その軸に対応する診断結果を表示します。
このロジックは、ポイント型複数軸ロジックと同様に、複数の要素を総合的に判断できる点がメリットです。ユーザーの特性を多角的に分析することで、より深い理解を得られ、詳細な分析結果を提供できます。
また、各軸のポイントを数値やグラフで表示すれば、ユーザーに具体的な診断結果を示し、納得感を高められます。
結果加算型は、パーソナライズ診断、性格診断、適職診断などのように、複数の要素の中から、最も強い傾向を導き出す診断に適しています。例えば、「適職診断」のように複数の職業に対する適性を判定した上で、最も適性の高い職業を診断結果としてユーザーに提供できます。
▼結果加算型の例
なお、「ヨミトル」では、結果加算型で以下の機能を使えます。
□レーダーチャート
各軸のポイントをレーダーチャートで表示し、各要素のバランスを視覚的に把握できます。
□計算機能
設問に計算式を組み込むことで、結果にプラン料金などを表示できます。
④組み合わせ型
組み合わせ型は、複数の軸を掛け合わせて診断結果を導き出すロジックです。それぞれの軸が持つ要素を組み合わせることで、多様な結果タイプを生み出せます。
例えば、診断コンテンツで「性格」と「行動力」という2つの軸を設定し、さらにそれぞれの軸に「Aタイプ」「Bタイプ」という2つの要素を設定したとします。そうすると、「性格A・行動力A」「性格A・行動力B」「性格B・行動力A」「性格B・行動力B」という4つの組み合わせパターンが生まれます。
このように軸をかけ合わせることで、より詳細なタイプ分けによる診断結果を提供することが可能です。
組み合わせ型では、軸や要素の数が増えるほど、結果パターンの数は飛躍的に増加します。例えば、4つの軸があり、各軸に2つの要素がある場合、2×2×2×2で合計16通りの結果パターンを作成できます。流行中の「MBTI」のような「16タイプ診断」などが、このロジックを用いた代表的な例です。
▼組み合わせ型(2軸)の例
なお、「ヨミトル」では、組み合わせ型で以下の機能を使えます。
□棒グラフ比較
各軸のポイントを棒グラフで表示し、視覚的に比較できます。
⑤分岐フロー型
分岐フロー型は、設問ごとに回答に応じて分岐していき、最終的にたどり着いた場所が診断結果となるロジックです。ユーザーは、まるで道を進んでいくように、自分の回答によって次々と異なる質問に導かれ、診断結果にたどり着きます。
このロジックのメリットは、「YES / NO」がハッキリしている診断に適していることです。例えば、「購入したことがあるかないか?」「現在、どの機種を利用しているか?」など、明確な条件の下でユーザーを分類でき、多種多様な診断結果を導きだせます。
また、設問にストーリー性を持たせることも可能で、ユーザーにまるでゲームをしているかのような感覚を提供できます。
このロジックは、商品レコメンド診断やパーソナライズ診断など、ユーザーの嗜好性を判定する診断に向いています。例えば、ECサイトで商品をレコメンドする場合、ユーザーの好みやニーズに合わせた質問によって、最終的に最適な商品を提案できます。
▼分岐フロー型の例
なお、「ヨミトル」では、分岐フロー型で以下の機能を使えます。
□分岐フロー
設問と回答の分岐を視覚的に表現し、診断の流れを分かりやすく整理できます。

ロジック別診断コンテンツの実例
ここまで、診断コンテンツで利用される主要な5つのロジックについて解説しました。それぞれのロジックの特徴やメリット、向いている診断の種類などについて理解いただけたでしょうか?
しかし、実際にどのような診断コンテンツで活用されているのか、具体的なイメージが湧きにくい方もいるかもしれません。そこで、ここでは、ロジックごとに診断コンテンツの事例を紹介します。
①クイズ型1軸
クイズ型1軸ロジックを用いた診断コンテンツの実例として、株式会社メルカリの「推し活グッズクイズ」と株式会社アルビオンの「あなたも #スキコニストに挑戦キャンペーン」をご紹介します。
「推し活グッズクイズ」は、推し活に関する知識を問うクイズ形式の診断コンテンツです。1問ごとに正答と回答が表示されるため、推し活に詳しくない人でも楽しみながら挑戦できます。
また、最終的な獲得点数に応じて診断結果が表示される仕組みで、ユーザーの「もっと点数を上げたい!」という気持ちや「自分の推し活レベルを知りたい!」という好奇心を刺激し、SNSでのシェアを促進しています。
□株式会社アルビオン「あなたも #スキコニストに挑戦キャンペーン」
「あなたも #スキコニストに挑戦キャンペーン」は、株式会社アルビオンのスキンコンディショナーに関する知識を問うクイズに答えると、正答数に応じて「スキコニストレベル」が判定される診断コンテンツです。
この診断コンテンツはクイズを通してスキンコンディショナーへの理解を深め、商品への関心を高めることを目的としています。さらに、キャンペーンとしてX(旧Twitter)でのシェアを促すことで、SNSでの拡散による認知度向上も図りました。
これらの事例のように、クイズ型1軸ロジックは、知識を問うクイズ形式のコンテンツに最適です。正誤判定や合計点、ランク表示などの機能を活用すれば、ユーザーの学習意欲を高め、楽しみながら理解を深められます。
②ポイント型複数軸
ポイント型複数軸を用いた診断コンテンツの実例として、一般社団法人国際エデュテイメント協会の「ジョーカツ 情報活用能力診断」とソフトバンク株式会社の「デジタル化診断 Standard」をご紹介します。
□一般社団法人国際エデュテイメント協会「ジョーカツ 情報活用能力診断」
「ジョーカツ 情報活用能力診断」は、文部科学省が提示する情報活用能力の体系表例に基づいて、情報活用能力を3つの軸(①基本操作、②問題解決・探究スキル、③情報モラル・セキュリティ)で評価する診断コンテンツです。
全32問の質問に回答すると、回答内容に応じて診断結果とキャラクターが表示され、3軸それぞれの能力値をレーダーチャートで確認できます。これにより、ユーザーは自分の強みと弱みを視覚的に把握でき、今後の学習に役立てられます。
□ソフトバンク株式会社「デジタル化診断 Standard」
「デジタル化診断 Standard」は、企業のデジタル化レベルを診断するコンテンツです。全国5,100社の調査結果を元にしたソフトバンク独自のDX基準値と自社のスコアを5つのカテゴリーに分けて比較し、自社の取り組むべき課題を明確化してくれます。
この診断では5つのカテゴリーそれぞれに設問が用意されており、回答に応じてレーダーチャートで結果が表示されます。これにより、自社のデジタル化レベルを客観的に把握できるだけでなく、他社との比較や具体的な改善点の提示など、企業のDX推進を支援する役割を担っています。
このように、ポイント型複数軸ロジックは、複数の指標を総合的に評価し、ユーザーの特性を多角的に分析したい場合に効果的です。レーダーチャートや棒グラフなどを用いて結果を視覚化すれば、ユーザーの理解を深め、行動変容を促す効果も期待できます。
③結果加算型
結果加算型を用いた診断コンテンツの実例として、株式会社タイミーの「あなたの隠されたスキル診断」と株式会社フィッツコーポレーションの「ファッション×香り診断」をご紹介します。
□株式会社タイミー「あなたの隠されたスキル診断」
「あなたの隠されたスキル診断」は、日常生活や趣味嗜好に関する質問に答えることで、仕事における隠れたスキルを発見し、向いている職種を紹介する診断コンテンツです。
この診断では、設問を日常生活でよくあるシチュエーションを想定したものにすることで、どの世代でも楽しみながら参加できるよう工夫されています。
また、診断結果は、レーダーチャートで表示され、それぞれのスキルにおける強みを視覚的に把握できます。
□株式会社フィッツコーポレーション「ファッション×香り診断」
「ファッション×香り診断」は、ファッションの好みやライフスタイルに関する質問から、ユーザーにぴったりの香りをオススメする診断コンテンツです。
この診断では設問にイラストを差し込むことで、視覚的にユーザーの関心を引き付け、飽きさせない工夫が凝らされています。
また、診断結果にはオススメのコーデとコロンを合わせて表示し、香りのイメージを膨らませ、購買意欲を高める効果を狙っています。
このように、結果加算型ロジックは、複数の要素を総合的に判断し、ユーザーの特性や傾向を分析する診断コンテンツに適しています。
④組み合わせ型
組み合わせ型を用いた診断コンテンツの実例として、株式会社ピクルスのヨミトルで作成した「16タイプ マーケター診断」とエフアンドエムネット株式会社の「管理部門性格タイプ診断」をご紹介します。
□株式会社ピクルス 「16タイプ マーケター診断」
「16タイプ マーケター診断」は、マーケターとしての強みや素養を16タイプに分類する人気の診断コンテンツで、6万7,000名以上のユーザーが参加しました。
この診断では設問への回答によって複数の軸を掛け合わせ、それぞれの特徴を詳細に分析して、ユーザーに合った具体的なアドバイスを提供しています。
また、診断結果を回答結果に応じたオリジナル生成画像にすることで、視覚的なインパクトを与え、SNSでのシェアを促進している点も特徴的です。
□エフアンドエムネット株式会社 「管理部門性格タイプ診断」
「管理部門性格タイプ診断」は、バックオフィスの担当者をターゲットに、メルマガ登録者数の増加と認知度向上を目的とした診断コンテンツです。
「コミュニケーション力」「リサーチ力」「思考力」「発想力」の4つの軸を設け、それぞれの回答を組み合わせることで、ユーザーの強みや弱みを分析し、具体的なアドバイスを提供しています。
性格診断という多くのユーザーが興味を持つテーマにすることで幅広い業種業界のバックオフィス担当者へリーチし、月数百件以上のメルマガ会員獲得に成功。しています。
このように、組み合わせ型ロジックは、複数の軸を掛け合わせて、多様な診断結果を生み出せるロジックです。
⑤分岐フロー型
分岐フロー型を用いた診断コンテンツの実例として、よーじやグループの「あなたにおすすめ!素肌の呼吸のととのえかた。」と、株式会社フィッツコーポレーションの「ミニモアパフューム診断」をご紹介します。
□よーじやグループ 「あなたにおすすめ!素肌の呼吸のととのえかた。」
「あなたにおすすめ!素肌の呼吸のととのえかた。」は、肌の悩みやライフスタイルに関する質問に答えると、ユーザーの肌状態を診断し、パーソナライズなスキンケアアドバイスを提供する診断コンテンツです。
この診断ではユーザーの回答に応じて質問を分岐させ、ユーザー一人ひとりに合った最適なアドバイスと、悩みに合わせた商品の組み合わせを提案しています。
また、診断結果から、そのまま商品を購入できる導線も用意されており、購買促進につながる効果的なコンテンツです。
▼よーじやグループ様インタビュー記事
診断コンテンツでECへの誘導が約3倍に、 リアル店舗でも活用し接客を効率化
□株式会社フィッツコーポレーション 「ミニモアパフューム診断」
「ミニモアパフューム診断」は、香水の購入経験の有無によって質問内容を分岐させることで、ユーザーに合わせた最適な香水を提案する診断コンテンツです。
この診断では香水の購入経験に合わせて訴求ポイントを変えることで、どちらのユーザーにも自分ごと化してもらい、購入へのハードルを下げる工夫がされています。
また、分岐フロー型の特性を活かし、手軽な設問数で離脱率を下げながら、豊富な結果数を実現している点もポイントです。
このように、分岐フロー型ロジックは、ユーザーの回答に応じて質問内容を変化させることで、パーソナライズ性の高い診断コンテンツを作成できます。

多彩な診断ロジックがもたらすメリット
診断コンテンツを作成する際には、目的に応じた適切なロジックを選ぶことが重要です。そのため、多彩な診断ロジックを活用できると、診断コンテンツの可能性を広げる強力な武器となります。
シンプルなクイズ形式から複雑なタイプ分析、そしてパーソナライズ診断まで、柔軟に対応できるようになれば、理想的なアウトプットを実現できるだけでなく、コンテンツ制作の効率化やマーケティング効果の最大化も期待できます。
ここでは、多彩な診断ロジックを使用できることによって得られるメリットについて解説します。
理想のアウトプットを実現
多彩なロジックを使える最大のメリットは、「理想のアウトプットを実現できる」ことです。
診断コンテンツを作成する目的は、多岐に渡ります。
・顧客のエンゲージメントを高めたい
・商品の購買につなげたい
・ブランド認知度を向上させたい
・ユーザーのニーズを調査したい
これらの目的を達成するためには、それぞれ目的に適した形式や内容の診断コンテンツを作成する必要があります。
例えば、商品知識を深めてもらうためのクイズ形式の診断コンテンツを作成したい場合は「クイズ型1軸」ロジックが最適ですし、ユーザーにパーソナライズされた商品をレコメンドしたい場合は、「組み合わせ型」や「分岐フロー型」ロジックが効果的です。
このように、様々なロジックを使い分けられると、目的やニーズに合致した診断コンテンツを作成できるようになります。
その一方で、使えるロジックの種類が少ないと、実現できる企画も限られてしまいます。だからこそ、「ヨミトル」のように多彩なロジックに対応しているツールを使えば、企画のアイデアを最大限に活かし、理想に近い診断コンテンツを作成できます。
「こんな診断コンテンツがあったら面白いのに…」
そんなアイデアを形にするためには、多彩なロジックは欠かせない要素です。
診断コンテンツ制作の効率化
診断コンテンツを制作する際、制作に要する時間やコストはなるべく抑えたいものです。しかし、もし利用する診断作成ツールのロジックに制限があると、どうなるでしょうか?
例えば、本来であれば「組み合わせ型」で簡単に作成できる診断を、「分岐フロー型」ロジックで実現しようとすると、かなり複雑な条件分岐を設定する必要が出てきます。
その結果、診断コンテンツの作業工数は増え、制作コストも膨らんでしまいます。さらに、専門的な知識やスキルも必要です。
一方、幅広いロジックがサポートされている診断作成ツールを使えば、最適なロジックを選択して、簡単に診断コンテンツを作成できます。
このように、多彩なロジックに対応している診断作成ツールは、診断コンテンツ制作の効率化に大きく貢献します。
マーケティング効果の最大化
診断コンテンツは、ユーザーを楽しませるだけでなく、マーケティングにおいても大きな効果を発揮します。その際、多彩なロジックを活用できれば、ユーザーからより的確な情報を取得できます。
例えば、ユーザーの興味関心や行動特性を分析するための診断コンテンツを作成する場合、「ポイント型複数軸」「結果加算型」「組み合わせ型」は、ユーザーの特性をより深く、多角的に分析できます。そのため、この診断結果から得られた情報は、マーケティングにおいて効果的に活用することが可能です。
・ターゲットを絞り込んだ広告配信
・パーソナライズされたコンテンツの提供
・商品開発のヒント
このような施策につなげれば、大きなマーケティング成果を期待できます。

診断コンテンツをつくるならヨミトル
ここまで、診断コンテンツに欠かせない「ロジック」について解説しました。
診断コンテンツは、様々なマーケティング効果を期待できる、優れたコンテンツです。しかし、診断コンテンツに関心はあり、作ってみたいとは思うものの「どこから手をつければいいか分からない…」と思われている方もいるのではないでしょうか。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、今回ご紹介した診断コンテンツの事例でも使われている診断作成ツール「ヨミトル」です。
「ヨミトル」は、誰でも簡単に、そしてスピーディーに診断コンテンツを作成できるツールです。ここでは、「ヨミトル」の特徴やメリットについて詳しく解説します。
診断コンテンツを簡単作成
「ヨミトル」は多彩な診断ロジックを利用できることに加えて、数多くの診断ひな形が用意されています。
たとえば、組み合わせ型ロジックの例として取り上げた「16タイプ マーケター診断」も、ヨミトルのひな型の一つです。
他にも業種/目的/ロジック別にさまざまな診断テンプレートがあります。
それらのテンプレートを活用すれば、様々なユーザーニーズに合わせた診断コンテンツをスムーズに制作できます。
具体的な作成方法についてはこちらで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
また、「ヨミトル」の操作インターフェースはシンプルで使いやすく、初めての方でも迷うことなく制作が可能です。AIによる作成サポート機能も備えており、質問や結果の設定にも適切なアドバイスが得られるため、ツールの品質向上も期待できます。
さらに、分析ロジックも豊富に用意されており、自社ニーズに合わせて診断コンテンツを柔軟に活用できるのが特徴です。
▼ヨミトルでカンタンに作れる『組み合わせ型診断』のひな形:16タイプ マーケター診断
リーズナブルな制作費
診断クラウドサービスの「ヨミトル」は、目的に合わせて8つの料金プランをご用意しています。「ヨミトル」は初期費用20万円・月額費用5万円(年間利用)と、外部に制作依頼するよりも50%〜80%のコスト削減が可能です。
「ヨミトル」を上手に活用すればスポットで診断コンテンツをテストし、ユーザーの反応をを分析した上で本格展開を検討できます。
取得データで顧客理解
「ヨミトル」は、デフォルトで情報取得用フォームを内蔵しており、効果的な顧客情報の取得が可能です。リード情報は一括管理できるため、リードの属性や行動履歴などを簡単に参照できます。
また、「ヨミトル」のレポート画面では、アクセスやシェア状況などの詳細情報を確認できます。顧客の自己分析ツール利用状況を視覚的に把握することで、診断コンテンツの効果や情報拡散状況を把握でき、マーケティング戦略へのフィードバックも可能です。
※参考 株式会社メルカリ様 『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』

まとめ
この記事では、診断コンテンツにおけるロジックの重要性について解説し、「ヨミトル」が提供する5つのロジックを紹介しました。
診断コンテンツを作る際は、目的やターゲット、そしてどのような診断結果を出したいのかに合わせて、適切なロジックを選択することが重要です。適切なロジックで診断コンテンツを制作すれば、マーケティングにおいても大きな効果を期待できます。
また、診断作成ツールを利用する際、「ヨミトル」なら、「クイズ型1軸」「ポイント型複数軸」「結果加算型」「組み合わせ型」「分岐フロー型」など、幅広いロジックに対応しているため、あなたの「こんな診断を作りたい」という想いを叶えやすくなっています。
診断コンテンツは、様々なビジネスシーンで活用できるマーケティングツールです。診断コンテンツを活用して、ユーザーとのエンゲージメントを高め、新たなビジネスチャンスをつかんでいきましょう。
診断コンテンツの展開に関して、クラウド型診断コンテンツ(シェア1位)を提供する当社ピクルス(ヨミトル)に相談したいという方はこちらよりお問い合わせください。
想定される活用シーン
想定される診断タイプ

ライター:トライフィール
心理学マーケター
任天堂の大ヒットDSソフト「レイトン教授と不思議な町」の監修を務めた心理学者「多湖 輝」氏のもとで診断を開発。心理学、脳科学、行動分析などをベースに大手メーカー、大手出版社での開発実績をもつ。SNS発信とブログ運営で身につけた文章術を用いて「人間心理×ビジネス」の在り方を次の世代へと紡ぐ。 ・SNS https://x.com/trifeel1 ・HP https://trifeel.co.jp/