現代ビジネスは、かつてないほどの多様性が求められる時代を迎えました。それは、働く人々にとっても同様です。終身雇用制度が崩壊しつつあり、キャリアの選択肢が多様化する中で、就職・転職活動における学生や求職者の「自己理解」の重要性が、かつてないほど高まっています。そういった中、自己理解を深める効果的な手段として、今、注目されているのが「自己分析診断」です。「自己分析診断」は、就職・転職において自分の強みや適性を把握する手段として広く活用されるとともに、企業側にとってもマーケティングツールとして大きな可能性を秘めています。そこで、この記事では、30年以上の診断コンテンツ制作キャリアを持つ筆者(トライフィール)が、「自己分析診断」の魅力と、診断作成ツール「ヨミトル」を用いた作り方について、分かりやすく解説します。なお、下記資料では記事内で公開できない転職・求人業界向け診断事例の情報も公開しているので、気になる方はご覧ください。転職・求人業界向け 診断成功事例集※当コンテンツは、コンテンツマーケティングで差をつける診断作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています。自己分析診断とは?自己分析診断とは、自分自身の価値観や性格、強み、弱みなど、普段は意識しにくい内面を客観的に理解するためのツールです。多様な価値観が尊重される現代において、自己分析診断は、自分らしいキャリアを見出すためのツールとして、また、組織においては、人材の適材適所を実現するための効果的な手段として注目されています。代表的な自己分析診断には、「性格診断」「価値観診断」「スキル診断」があります。□性格診断個人の性格特性を分析し、行動傾向や思考パターンを理解するための診断です。代表的なものとして、16タイプ診断やビッグファイブなどが挙げられます。□価値観診断個人が何を重視して生きているのか、どのようなことにやりがいを感じるのかといった、価値観を明確にするための診断です。キャリア選択や自己実現において、重要な指針となります。□スキル診断保有するスキルや能力を可視化し、得意分野や改善点を把握するための診断です。客観的な自己評価を通じて、効果的なスキルアップやキャリアプランニングにつなげられます。自己分析診断は、就職や転職活動だけでなく、キャリア開発、チームビルディング、人材育成など、様々な場面で活用されています。自己分析診断の市場価値自己理解を促し、個人のキャリア選択や企業の採用活動を支援する「自己分析診断」の市場価値は、近年急速に拡大しました。働き方の多様化や人材の流動化といった社会の変化を背景に、自己分析診断は、個人と企業双方にとって価値あるツールとしてニーズが高まっています。ここでは、自己分析診断について、採用市場やマーケティングにおける市場価値を解説します。採用環境の変化と自己分析ニーズの高まり現代の採用環境は、新卒・中途採用を問わず、これまでにないほど多様化しています。企業は、スキルや経験だけでなく、個人の価値観や潜在能力にも注目し、求職者をより多面的に評価するようになりました。こうした変化の中で、従来の形式的な自己PRや職務経歴書だけでは、自分の個性を十分に伝えることが難しくなっています。そのため、求職者には、自分の強みや弱み、価値観を深く理解し、それを的確に伝える力が求められるようになっています。つまり、採用環境の多様化によって、求職者は自己理解をより深める必要が生じているのです。自己分析を通じて、自分の特長や課題を客観的に把握し、どのような環境で力を発揮できるのかを明確にすることは、効果的な自己PRにつながり、企業とのミスマッチ防止にも役立ちます。さらに、終身雇用制度の崩壊やキャリアの選択肢の広がりにより、求職者は自らのキャリアを主体的に設計する必要に迫られています。自己分析は、自分の価値観や興味・関心に基づいたキャリア選択を支援し、長期的なキャリアプランを考える上で効果的なツールとなります。このように、採用環境の変化は、求職者の自己分析の重要性を一層、高めています。企業の求める人材像が多様化し、求職者の主体的なキャリア形成が求められる状況下で、自己分析は「自分らしいキャリア」を築くための重要なプロセスとなっているのです。マーケティング手段としての重要性自己分析診断は、人材採用市場における分析ツールとしてだけでなく、効果的なマーケティング手段としても注目されています。企業サイトやランディングページ(LP)上で自己分析診断ツールを公開すれば、見込み顧客である求職者や興味を持つ学生の貴重な情報を効率的に取得することが可能です。また、これまでの採用活動では、企業はエントリーシートや履歴書を入手するまで、求職者の限られた情報しか得られませんでした。しかし、自己分析診断を導入すれば、求職者が企業のサイトに訪れた段階で、その興味関心や価値観、スキルなどの情報を収集できます。さらに、自己分析診断は、企業のブランディングや企業理解の促進にも効果的です。求職者は、診断を通じて企業の価値観や文化に触れることで共感や興味を持ち、企業への応募意欲を高める可能性があります。このように、自己分析診断は、単なる情報収集ツールではなく、求職者とのエンゲージメントを深め、企業の魅力を効果的に伝えるための効果的なマーケティングツールとして機能します。市場の拡大自己分析診断の市場は、近年急速な拡大を見せています。その背景には、大手人材企業による積極的なコンテンツ投入と、多様化する働き方への対応という大きな要因が存在します。大手人材企業は、自己分析コンテンツやアプリの開発に注力し、積極的にプロモーションを行うことで、自己分析診断の認知度を飛躍的に高めました。これにより、従来は一部の意識の高い層に限られていた自己分析診断が、より多くの人々にとって身近なものとなり、市場全体の拡大を牽引しています。また、個人の働き方が、キャリアチェンジや副業、フリーランスなど、多様な働き方が広がる中で、人々は自分の強みや適性を深く理解し、主体的にキャリアを設計する必要に迫られています。自己分析診断は、このようなニーズに応えるツールとして、今後ますます重要性を増していくでしょう。さらに、企業側も、多様な人材の適材適所を実現し、組織全体のパフォーマンスを向上させるために、自己分析診断を積極的に活用する動きを見せています。特に、人材獲得競争が激化する中で、企業文化や価値観にマッチする人材を見つけるために、自己分析診断は効果的な手段となるでしょう。このように、自己分析診断の市場は、大手企業の参入や働き方の多様化、企業ニーズの高度化などを背景に、今後も拡大を続けることが予想されます。自己分析診断は主に4種類自己分析診断と言っても、その種類は多岐にわたります。自己分析の目的や対象者によって、最適な診断は異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。ここでは、主な4種類の自己分析診断について、それぞれの特徴や活用シーンについて解説します。自己理解「自己理解」を目的とした自己分析診断は、自分自身の性格や価値観、強み、弱みを客観的に理解するためのツールです。これは、単に自分のことを知るだけでなく、自分に合った働き方や生き方を見つけ、より充実した人生を送るためのステップともなります。自己理解が深まると、どのような環境で力を発揮できるのか、どのような仕事にやりがいを感じるのか、どのような人間関係を築きたいのかなどが明確になります。これにより、キャリア選択における迷いが減り、自分らしい生き方を実現しやすくなります。自己理解を深めるための代表的な例として「性格診断」が挙げられます。16タイプ診断やビッグファイブなどの診断は、個人の性格特性を可視化し、客観的な自己分析をうながします。※代表的な性格診断 『16personalities』https://www.16personalities.com/ja/%E6%80%A7%E6%A0%BC%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88また、価値観診断なども、自己理解を深めるために効果的なツールです。自分が何を重視し、何に興味を持っているのかを明確にすることで、自己理解を多角的に深められます。▼無料お役立ち資料をダウンロード性格診断のビジネス活用事例集キャリア「キャリア」をテーマにした自己分析診断は、職業生活における性格、スキル、志向性を深く理解するためのツールです。私たちは、人生の多くの時間を仕事に費やします。そのため、自分にとって最適なキャリアを選択し、充実した職業生活を送ることは、幸福な人生を送る上でとても重要な要素です。私たちは、「キャリア」についての診断を通じて、自分の強みや弱み、興味関心を客観的に把握でき、適職やキャリアの方向性を見つけられます。例えば、どのような職種や環境で働くとストレスが少ないのか、どのようなスキルを磨けばキャリアアップにつなげられるのか、といった点を明確にできます。「キャリア」をテーマにした代表的な例としては、「適職診断」が挙げられます。これは、性格特性や価値観、スキルなどを分析し、個人の適性に合った職業やキャリアパスを提案する診断です。適職診断を活用すれば、自分では気づかなかった新たな可能性を発見したり、キャリア選択の幅を広げられます。※キャリア検討の参考になる自己分析診断 『V-CAP16タイプ診断』https://shindancloud.com/vcap16typeshindan/topまた、「キャリアアンカー診断」や「職務適性診断」なども、キャリア形成に役立つツールです。これらの診断は、キャリアにおける優先順位や価値観、職務遂行能力などを測定し、個別のキャリアプランニングをサポートしてくれます。対人関係私たちは日々、様々な人々と関わりながら生きています。そのため、円滑な人間関係を築くには、自分自身のコミュニケーション傾向を把握することが大切です。「対人関係」に焦点を当てた自己分析診断は、自分と他人との違いを理解し、より良いコミュニケーションを実践するための具体的な方法を示唆してくれます。代表的な例として「コミュニケーションスキル診断」が挙げられます。この診断では、傾聴力、伝達力、共感力など、コミュニケーションに必要な様々なスキルを測定し、それぞれの強みと改善点を明らかにします。診断結果を基に、効果的なコミュニケーション方法を学ぶことで、職場やプライベートにおける人間関係の改善につなげられます。※代表的なコミュニケーション診断 『コミュ力診断』https://gakumado.mynavi.jp/freshers/diagnoses/24269また、「チームワーク診断」や「リーダーシップ診断」なども、対人関係の改善に効果的なツールです。これらの診断は、チーム内での役割やリーダーシップスタイルを理解し、より協力的な関係を築くためのヒントを提供してくれます。メンタルヘルス現代社会は、ストレスの多い環境であり、「メンタルヘルス」についての自己分析診断を通して。自分のメンタルヘルスの状態を把握することは、生活の質を上げるためにとても大切です。「メンタルヘルス」に関する診断では、自分がどのような状況でストレスを感じやすいのか、どのような感情が現れやすいのか、どのような行動パターンを取りやすいのかなどを客観的に把握できます。これにより、ストレスの原因を特定したり、自分に合ったストレス対策を見つけることが可能です。「メンタルヘルス」に関する代表的な例としては、「ストレス診断」が挙げられます。この診断は、心理的、身体的、環境的など、様々な側面からストレスの原因と程度を測定する診断です。ストレス診断を活用すれば、自分のストレス耐性やストレス対処能力を把握でき、メンタルヘルスの維持・向上につなげられます。※代表的なストレス診断 『働く人のストレス診断』https://shindancloud.com/create/workerstress/また、「メンタルヘルス診断」や「感情分析」なども、メンタルヘルスを改善するために効果的なツールです。これらの診断は、感情のコントロール能力などを測定し、個別のメンタルヘルスケアを支援します。自己分析診断のビジネス活用例自己分析診断は、個人の自己理解ツールとしてだけでなく、ビジネスの様々な場面で活用され、高い価値を認められています。ここでは、自己分析診断の具体的なビジネス活用例を、事例を交えながら解説します。リード獲得自己分析診断は、潜在顧客の興味を引き付け、顧客情報を獲得するリード獲得の手段として有効なツールです。特に、新規顧客の獲得や、既存顧客のエンゲージメント向上においては、高い効果を期待できます。※リード獲得の事例 株式会社タイミー『あなたの隠されたスキル診断』https://shindancloud.com/createlist/0X0ZaywZ株式会社タイミーは、スキマバイトサービス「タイミー」において、『あなたの隠されたスキル診断』を提供し、潜在顧客のリード獲得に成功しました。この診断は、日常生活や趣味嗜好から、仕事における隠れたスキルを発見し、最適な職種を提案するものです。タイミーは、新しい経験をしたい、副業やスポットワークに興味がある、スキマ時間にお金を稼ぎたいといった潜在顧客層に対して、自己分析診断を通じて、自分のスキルに対する気づきを提供しました。これにより、潜在顧客は、自分の能力を客観的に認識でき、タイミーに掲載されている仕事への興味を持つようになりました。診断結果に基づいて、タイミーは潜在顧客の強みを活かせる仕事を紹介するとともに、オウンドメディアへの誘導やアプリのダウンロードをうながしました。これにより、タイミーは、潜在顧客のエンゲージメントを高め、効果的なリード獲得を実現しています。転職・求人業界向け 診断成功事例集採用活動採用活動において、自己分析診断は、候補者の適性を的確に把握し、企業とのミスマッチを防ぐための有効なツールとして活用できます。特に、専門性の高い職種や、個人の価値観や適性が重視される職種においては、自己分析診断は、とても効果的です。※採用活動の事例 株式会社シーメック『シーメック診療科診断』https://shindancloud.com/createlist/cmec株式会社シーメックは、医学生の診療科選びをサポートするために、『シーメック診療科診断』を開発しました。この診断は、医学生の日常的な行動や考え方に基づいて、7つの診療科タイプの中から最適なタイプを診断します。医学生が将来のキャリアを左右する診療科選びにおいて、限られた情報の中から自分に合った診療科を見つけることは、容易ではありません。そこで、シーメックは、医学生が楽しみながら自己分析を行い、自分に合った診療科を見つけられるツールを提供しました。医学生は、この診断を活用することで、自分の特性や興味関心に合った診療科を見つけやすくなり、より満足度の高いキャリア選択が可能になります。また、シーメックは、診断結果に基づいて、医学生に適切な病院との効率的なマッチングを実現しています。キャリアコンサルティング自己分析診断は、キャリアコンサルティングの分野でも効果的に活用されています。特に、新卒入社やキャリアチェンジなど、新たな働き方を模索する際に、個人の可能性を最大限に引き出すための重要なツールとなります。※キャリアコンサルティングの事例 Almoha『おでんおしごと診断』https://shindancloud.com/createlist/odenoshigotoAlmohaは、スタートアップインターンイベントにおいて、『おでんおしごと診断』を提供し、学生たちのキャリア選択を支援しました。この診断は、学生の性格や志向を分析し、仕事のスタイルや変化への適応性、やりがいの方向性などから、自分にフィットする職業タイプを提案するツールです。スタートアップイベントに参加する学生は、多様なキャリアパスに関心を持ち、自分に合った働き方を探しています。しかし、多くの選択肢の中から、自分に合ったインターンシップ先を見つけづらいという課題がありました。そこで、Almohaは、おでんという親しみやすいモチーフを用いて、学生が楽しみながら自己分析を行い、キャリア選択のヒントを得られるツールとして、『おでんおしごと診断』を提供しました。この診断によって、学生は自分の強みや適性を客観的に把握し、どのような環境やキャリアパスが自分に合っているのかを具体的にイメージできました。また、Almohaは、診断結果に基づいて、学生に適切なインターンシップ先の紹介にも活用しています。人材教育人材教育においても、自己分析診断は社員の自己理解を深め、能力開発やキャリア形成を支援する有効なツールとして活用されています。特に、リーダーシップ開発やチームビルディングの分野で大きな効果を発揮します。※人材教育の事例 いすゞ自動車株式会社『リーダーシップタイプ診断』https://shindancloud.com/createlist/cZXvojfOいすゞ自動車株式会社は、若手社員向けのイベントで『リーダーシップタイプ診断』を実施し、社員の自己理解と交流を促進しました。この診断は、12タイプの性格診断に基づき、各社員がどのようにリーダーシップを発揮できるのかを把握するとともに、キャリアの方向性を明確にすることを目的としています。これまで、同社の若手社員は、自己理解を深める機会があまりなく、将来のキャリアやリーダーシップについて明確な方向性を持てない人が多くいました。そこで、いすゞ自動車は、若手社員向けイベントにおいて『リーダーシップタイプ診断』を実施し、社員が自己分析を行う機会を提供しました。診断結果を通じて、社員は自分の強みや弱みを客観的に把握でき、自分がどのようなリーダーシップを発揮できるのか、また、どのようなキャリアを築きたいのかを考えるきっかけを得られました。さらに、イベント内で診断結果を共有し、参加者同士の交流を深めるきっかけにもなっています。また、いすゞ自動車は、診断結果に基づき、社員に適したセミナーへの参加をうながすことで、社員が自分の課題や目標に合った効果的な能力開発を進められる環境づくりへとつなげています。自己分析診断のつくり方自己分析診断は、個人の課題解決や目標達成に合わせたオリジナルツールを作成することで、様々なビジネスシーンで高い効果を発揮します。ここでは、アパレルメーカーA社が従業員のキャリアサポートツールとして作成するケースを例に、自己分析診断の具体的な作成手順を解説します。1.テーマの決定自己分析診断を作成する際には、まず「何のために診断を行うのか」というテーマを決定します。テーマを決定することで、診断の内容や質問項目、結果などを具体的に設計できます。今回は、アパレル企業A社内における、従業員のキャリアアップ支援を目的とします。具体的には、個人にどのようなキャリアが向いているかとともに、おすすめの研修プログラムを提案することで、従業員のキャリアアップをサポートします。なお、自己分析診断のテーマを決定する際には、以下の要素を明確にしましょう。①診断の対象者(ターゲット)【例:従業員】②診断の目的【例:従業員のキャリアアップを支援する】③診断で得られる情報:【例:従業員に向いているキャリアに把握】④診断結果の活用方法:【例:キャリアカウンセリングや研修プログラムの提案】これらの要素を明確にすることで、効果的な自己分析診断を作成できます。2.診断ロジックの作成診断ロジックの作成ステップでは、自己分析をどのような視点や観点から分析するかを構築します。1)基礎理論の選定まずは、診断ロジックのベースとなる理論を選定します。基礎理論にはいくつか種類がありますが、今回は、ビジネス向けタイプ分析理論である「V-CAP」から2つの要素を抽出してロジックを構築します。「V-CAP」は、ビジネスシーンにおける個人の特性を分析するために開発された理論であり、特にビジネス関連の自己分析診断に適しています。https://shindancloud.com/trend/4487/「V-CAP」には4つの分析指標がありますが、今回はアパレルメーカーの働くスタイルの分類に適していると考えられる「コミュニケーション(C軸:Communication)」と「プロセス(P軸:Process)」を使用します。コミュニケーション(C軸)は、他者との関わり方における指向性を示す指標であり、プロセス(P軸)は、物事の進め方における指標です。2)タイプ分類自己分析診断に使用する基礎理論が決まったら、次はその理論をベースにタイプ分類します。「V-CAP」では、それぞれの診断軸について、以下のようなタイプ分けが行われています。志向と特徴コミュニケーション(C軸:Communication)・共感志向(E)Empathy-Oriented:他者の感情やニーズに寄り添い、柔軟な対応を重視する志向。・自己倫理志向(S)Self-Ethics-Oriented:自分の価値観や信念を基準に行動し、一貫性を重視する志向。志向と特徴プロセス(P軸:Process)・柔軟対応(F)Flexible-Oriented:状況に応じて計画を調整し、迅速に対応する志向。・体系的対応(S)Systematic-Oriented:計画や手順に基づき、安定して進めることを重視する志向。これらの要素を組み合わせて、以下の4タイプに分類します。働き方スタイルの特徴おすすめの研修プログラム①EFタイプ(共感志向×柔軟対応)・常に変化する状況に柔軟に対応し、周囲との共感を大切にする働き方。・コミュニケーションスキル向上:アサーティブコミュニケーション、傾聴力、交渉力など・顧客やチームメンバーのニーズを敏感に察知し、臨機応変に対応します。・デザイン思考:顧客のニーズを深く理解し、柔軟な発想で課題解決を目指す手法働き方スタイルの特徴おすすめの研修プログラム②ESタイプ(共感志向×体系的対応)・共感性を持ちながらも、体系的なプロセスや計画に基づいて行動する働き方。・マーケティング:顧客ニーズに基づいたマーケティング戦略や企画立案を学ぶ。・計画性と共感性を両立させ、信頼関係を築きながら目標達成を目指します。・ロジカルシンキング: 論理的に考え、体系的に問題を解決する能力を向上させる。働き方スタイルの特徴おすすめの研修プログラム③SFタイプ(自己倫理志向×柔軟対応)・自身の信念や価値観に基づき、柔軟な発想で新しい道を切り拓く働き方。・リーダーシップ: チームをまとめ、目標達成に導くためのリーダーシップスキルを学ぶ・困難な状況でも、持ち前の柔軟性を活かし、創造的な解決策を見出します。・コーチング:チームメンバーの能力を引き出し、成長を支援するスキルを学ぶ。働き方スタイルの特徴おすすめの研修プログラム④SSタイプ(自己倫理志向×体系的対応)・自身の理想と責任感を持ち、計画的に組織を牽引する働き方。・タイムマネジメント:効率的に業務を遂行し、目標達成に貢献するスキルを習得する。・規則やルールを重んじ、組織の安定と効率化に貢献します。・ホスピタリティ:相手を思いやり、心地よい環境を提供するスキルを向上させる。3)設問数の設定設問数は、診断の精度に影響を与える重要な要素です。自己分析診断の場合は信頼性が重視されますので、ある程度、設問数のボリュームがあった方が良いでしょう。□設問数が多い場合のメリット診断の精度が向上し、より詳細な結果を提供できる。診断やサイトに対する信憑性が高まり、ユーザーの信頼を得やすい。ユーザーと深い関係を構築し、エンゲージメントを高められる。□設問数が少ない場合のメリット診断への参加数が増え、より多くのユーザーにリーチできる。ユーザーの途中離脱率が減少し、診断完了率を高められる。SNSなどでの拡散効果を期待でき、認知拡大につながりやすい。今回のA社のケースでは、診断の精度を保つとともに、従業員からの信頼感を獲得するためにも、設問数を32問に設定します。3.新規診断の作成診断ロジックが決定したら、その内容に従って、診断作成ツール上で新規診断を作成します。まずは「ヨミトル」のログイン画面に「メールアドレス」と「パスワード」を入力して、「ヨミトル」を起動させます。トップ画面を一番下までスクロールすると、新規診断コンテンツを作成するボタンが表示されます。今回はオリジナルでの作成となるので[+種別から作成]をクリックします。そうすると、「ヨミトル」で使用できる診断ロジックの一覧が表示されます。今回はその中から[組み合わせ型]を選択します。次は、診断の設問形式を[リスト型]にするか、[カード型]にするかを選択します。[リスト型]とは、複数設問が画面上に並んでいる形式です。画面遷移が少ないため、ユーザーの回答負担を減らせるという利点があります。一方、[カード型]は1画面に1問ずつ設問が表示される形式です。設問が回答内容によって異なる場合や、それぞれの設問をじっくり考えて欲しい時に利用します。[組み合わせ型]のロジックでは、[リスト型]の設問形式のみに対応しているため、ここでは[リスト型]を選択します。「ヨミトル」では、過去に作成した診断コンテンツを複製して、新規作成に活用できる機能があります。ここでは「V-CAP」を活用したいので、プルダウンメニューから[V-CAP16タイプ診断_新]を選択します。[V-CAP16タイプ診断_新]を選択すると、画面上の表示を確認して、[+作成する]をクリックします。診断の新規作成が完了したら、次は基本設定を行います。新規診断の作成完了後、基本設定画面が表示されますので、まずは[診断名]を入力します。診断名を入力したら、[保存]ボタンをクリックすれば、「ヨミトル」上に、新規診断が作成されます。4.設問の作成自己分析診断の精度を左右する重要な要素の一つが、設問の質です。ここでは、アパレル企業が従業員向けにキャリアアップ診断を作成するケースを想定し、効果的な設問作成のポイントを解説します。設問を作成する際に最も重要なのは、簡潔で分かりやすい言葉を使うことです。専門用語や抽象的な表現は避け、誰でも理解しやすい表現を心がけましょう。今回の診断では、「V-CAP」から流用できる設問はそのまま使用し、さらに「コミュニケーション(C軸)」と「プロセス(P軸)」に関する設問をそれぞれ8問ずつ追加します。まずは、「ヨミトル」画面上の上部にある[設問ページ32]ボタンをクリックします。画面を下にスクロールすると、設問の一覧が表示されます。設問は2問がワンセットになっています。現在のところ、設問は以下のように設定されています。設問1~8 「価値提供の志向(V軸)」設問9~16 「コミュニケーション(C軸)」設問17~24 「アプローチ(A軸)」設問25~32 「プロセス(P軸)」今回は「コミュニケーション(C軸)」と「プロセス(P軸)」を利用するため、設問を以下のように変更します。設問1~8 「価値提供の志向(V軸)」 → 「コミュニケーション(C軸)」設問9~16 「コミュニケーション(C軸)」(※変更なし)設問17~24 「アプローチ(A軸)」 → 「プロセス(P軸)」設問25~32 「プロセス(P軸)」(※変更なし)設問ウインドウの左上にあるプルダウンメニューを操作して、設問1~8を「コミュニケーション(C軸)」に、設問17~24を「プロセス(P軸)」に変更します。診断軸の設定を変更したら、設問を作成します。設問は「設問逆」と「設問正」の2問がワンセットになっています。□「コミュニケーション(C軸)」の場合・設問逆 YESと回答すると「共感志向(E)」に該当・設問正 YESと回答すると「自己倫理志向(S)」に該当□「プロセス(P軸)」の場合・設問逆 YESと回答すると「柔軟対応(F)」に該当・設問正 YESと回答すると「体系的対応(S)」に該当上記の設問ルールに従って、設問1~8は「コミュニケーション(C軸)」、設問17~24は「プロセス(P軸)」を作成します。設問を全て変更したら、[保存]ボタンをクリックします。続いて、診断軸の変更を行います。画面を上にスクロールして、「診断軸(設問カテゴリ)」を表示させます。[設定|変更]ボタンをクリックして、診断軸の一覧を表示させます。診断軸の中から、使わない「価値提供の志向(V軸)」と「アプローチ(A軸)」について、画面右上の[ゴミ箱アイコン]をクリックして削除します。「コミュニケーション(C軸)」が「A軸」、「プロセス(P軸)」が「B軸」に変わったのを確認できたら、[設定]ボタンをクリックします。そうすると、設問画面上の設問1~16で「コミュニケーション(C軸)」が「A軸」、設問17~32で「プロセス(P軸)」が「B軸」に変更されているのを確認して、[保存]ボタンをクリックすると、変更内容が保存されます。以上で、設問の作成は完了です。診断結果の作成診断結果の作成は、アパレル企業が従業員向けにキャリアアップ診断を作成するケースを想定し、4つのタイプの診断結果を作成します。診断結果の構成は、「タイプ名」「診断結果コメント」「あなたにおすすめの研修プログラム」の3つの要素で構成されます。□タイプ名タイプ名は、回答者の特性を的確に伝えるイメージで作成します。例えば、「トレンドを牽引するクリエイター」「店舗を成功に導く戦略家」のように、一目でどのようなタイプかが分かるようにしましょう。□診断結果コメント診断結果コメントでは、回答者の働き方スタイルについて解説します。例えば、「あなたは、計画性と共感性を両立させ、信頼関係を築きながら業務を進めるスキルが優れています。そのため、企画やマーケティングなど、分析力と共感性が求められる仕事で高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。」のように、具体的な根拠を示すことで、回答者の納得感を高められます。□あなたにおすすめの研修プログラム「あなたにおすすめの研修プログラム」では、アパレル企業の研修プログラムを具体的に紹介します。ここでは、事前に分類した各研修プログラムの特徴や内容、習得できるスキルなどを説明し、回答者が自分の適性やキャリア目標に合った研修プログラムを見つけられるようにします。それでは先ほどの「ヨミトル」上で診断結果パターンを作成します。まずは、画面上部にある[結果ページ16]のボタンをクリックします。結果ページ設定画面が表示されるので、「結果設定|組み合せ別」の[設定|変更]ボタンをクリックします。ここに新しく作成する4タイプを設定します。なお、それぞれのタイプ名は、以下の通りとします。EF:つながりを創出し変化を楽しむスタイルES:信頼を育み組織を調和するスタイルSF:信念を貫き道を切り拓くスタイルSS:理想を追求し、組織を牽引するスタイル「結果設定画面」を下にスクロールして[+]ボタンをクリックします。新たにタイプ名入力画面が表示されますので、4つのタイプ名を入力します。入力が完了したら、使用しないタイプは削除して、分かりやすいように4つのみとします。次に「ポイント別 条件設定」を設定します。Aタイプ:EFBタイプ:ESCタイプ:SFDタイプ:SS設定を確認したら、[設定]ボタンをクリックします。続いて、診断結果画面のレイアウト作成を行います。□ページヘッダー「ページヘッダー」は診断結果画面の上部に表示されるテキストです。ここでは「あなたのスキルを活かせる働き方」と設定します。□テキストリンク「テキストリンク」は使用しないため、[非表示]設定にします。□段落段落では、以下の項目を作成します。診断結果タイトル「あなたの働き方スタイル」「あなたにおすすめの研修プログラム」サンプルとして「EF:つながりを創出し変化を楽しむスタイル」について作成してみましょう。まずは、段落画面左上部の[結果別]と、その下部にある[EF:つながりを創出し変化を楽しむスタイル]をクリックします。この状態で「EFタイプ」が入力可能状態となります。その上で、「診断結果タイトル」「あなたの働き方スタイル」「あなたにおすすめの研修プログラム」を以下のように入力します。「EFタイプ」の入力が完了したら、他の3タイプも入力して[保存]ボタンをクリックします。後は、不要な段落を削除または非表示にすれば、診断結果の作成は完了です。イラスト、画面デザイン自己分析診断の魅力を更に高めるには、イラストや画面デザインが効果的です。TOP画面、設問、診断結果など、診断全体のビジュアルデザインを作成し、回答者の興味を引きつけるように工夫しましょう。 イラストは、診断全体のイメージを決定づける重要な要素です。回答者が診断結果をイメージしやすいイラストを選定し、視覚的に伝えます。例えば、社内で自分が活躍できるイメージを引き出すイラストであれば、回答者が研修プログラムへの関心を高める効果を期待できます。画面デザインは、設問の読みやすさや回答のしやすさ、診断結果の見やすさなどに影響します。適切なフォントや色使い、レイアウトなどを考慮し、ユーザーがストレスなく診断を受けられるように設計します。また、現在ではPCよりも、スマートフォンで診断を利用する人が多くなっています。デバイスごとに適したデザインを意識して、より多くのユーザーに診断を利用してもらいましょう。「ヨミトル」の診断結果にイラストを掲載する際は、「結果ページ」の「メイン画像」にイラストをアップします。タイプごとに設定できますので、イメージに合ったイラストを作成しましょう。なお、スマートフォンとPC(タブレット)ではイラストのサイズが異なりますので、それぞれにイラストを設定してください。自己分析診断をつくるならヨミトル自己分析診断は、人材採用、人材教育、キャリア開発など、幅広いシーンで活用できる強力なツールです。しかし、質の高い自己分析診断を社内だけで作成しようとすると、時間やコスト、専門知識など、さまざまな課題に直面します。そこでおすすめしたいのが、診断クラウド「ヨミトル」です。「ヨミトル」は、専門知識がなくても、誰でも簡単にオリジナルの自己分析診断を作成できるクラウドサービスです。ここでは、診断コンテンツを簡単に作成できる、診断クラウド「ヨミトル」のメリットについて解説します。自己分析診断を簡単作成自己分析診断を作成したいけれど、専門知識がないから難しいと感じている方にとって、「ヨミトル」は、そんな悩みを解決する診断クラウドサービスです。「ヨミトル」を使えば、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単に診断ツールを作成できます。豊富な自己分析診断のひな型や、AIによるサポート機能を活用すれば、企画、作成、修正まで一括で制作可能です。また、ビジネス向け診断に適した「V-CAP」理論をひな型として使えるのは「ヨミトル」だけです。「V-CAP」は「ヨミトル」を利用すれば制限なしで使えるテンプレートのため、法的リスクなどを心配する必要はありません。※参考 『V-CAP 16タイプ診断』https://shindancloud.com/vcap16typeshindan/topさらに、自社のニーズに合わせてカスタマイズできる柔軟性も魅力です。設問内容、デザイン、診断ロジックなど、細部にわたって自由に設定でき、オリジナルの自己分析診断を簡単に制作できます。「ヨミトル」は、診断ツールの作成だけでなく、診断結果の分析や改善もサポートします。診断結果をデータとして活用し、マーケティングや人材採用に役立てることができます。▼ヨミトルでカンタンに作れる『ストレスチェック』のひな形https://shindancloud.com/createlist/workerstressリーズナブルな制作費診断クラウドサービスの「ヨミトル」は、目的に合わせて8つの料金プランをご用意しています。「ヨミトル」は初期費用20万円・月額費用5万円(年間利用)と、外部に制作依頼するよりも50%〜80%のコスト削減が可能です。※参考 kyozon 『診断クラウド「ヨミトル」レビュー』「ヨミトル」を上手に活用すればスポットで診断コンテンツをテストし、ユーザーの反応をを分析した上で本格展開を検討できます。取得データで顧客理解「ヨミトル」は、デフォルトで情報取得用フォームを内蔵しており、効果的な顧客情報の取得が可能です。リード情報は一括管理できるため、リードの属性や行動履歴などを簡単に参照できます。また、「ヨミトル」のレポート画面では、アクセスやシェア状況などの詳細情報を確認できます。顧客の自己分析ツール利用状況を視覚的に把握することで、診断コンテンツの効果や情報拡散状況を把握でき、マーケティング戦略へのフィードバックも可能です。※参考 株式会社メルカリ様 『診断クラウド「ヨミトル」を実際に使ってみた』まとめこの記事では、自己分析診断の作り方について解説しました。自己分析診断は、人材採用や人材教育など、様々な場面で活用できる強力なツールです。従業員の能力開発やキャリア形成を支援するだけでなく、企業の魅力をアピールし、優秀な人材を獲得するためのマーケティングツールとしても効果を発揮します。特に、採用活動においては、自己分析診断を活用すれば、候補者の適性を的確に把握し、企業とのミスマッチを防げます。また、診断結果を通じて、企業の文化や価値観を伝え、候補者のエンゲージメントを高めることも可能です。今回ご紹介した診断作成ツール「ヨミトル」を使えば、専門知識がない方でも簡単にオリジナルの自己分析診断を作成できます。「ヨミトル」を活用して、自社のビジネスに役立つ自己分析診断を作成し、人材採用や人材教育を成功に導きましょう。診断コンテンツの展開に関して、クラウド型診断コンテンツ(シェア1位)を提供する当社ピクルス(ヨミトル)に相談したいという方はこちらよりお問い合わせください。