診断コンテンツの作成方法から活用方法まで、診断のすべてがわかるメディア
プロが解説!業界別の診断コンテンツ人気事例24選、目的、形式など総まとめ
診断コンテンツによるマーケティングを、専門家の視点でわかりやすく解説。診断活用のメリット、広告効果、形式、事例など、初心者でも一通りわかる入門ガイド。
更新日:2024/07/19 公開日:2024/07/05
監修:田中博基(たなかひろき)
コンテンツマーケター
株式会社ピクルスマーケティング部チーフ/コンテンツマーケター。SEOライティング歴7年。月間250万PVのメディア運用に携わる。現在はオウンドメディア、X(Twitter)、YouTube等のチャネル運営を統括。診断コンテンツの作成も手掛ける。診断制作歴10年超のピクルスの知見を発信中。
マーケティング施策の一つとして使える診断コンテンツ。
「気になっているけど、自社やクライアントのマーケティングにも使えるのかな?
性格診断とか、エンタメ性が強くてユーザーの興味は引くイメージだけど、ちゃんと効果が出るんだろうか…活用できる業界も限られるのでは?」
そんな風に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、診断コンテンツは非常に広範囲な業界/目的で成果を上げることができます。
BtoB、BtoCのマーケティングはもちろん、採用や教育・研修にも活用可能。
この記事では、診断コンテンツが実際にどんな使われ方をしているのか、業界ごとに人気の事例をご紹介します。
WebやSNSプロモーション、リード獲得、商品のレコメンドなど、利用目的別に整理しているので、気になる事例をチェックしてみてくださいね。
※当コンテンツは、10年の診断制作実績を持つ診断作成サービス「ヨミトル」が監修しています。
▼関連記事
プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説
目次
診断コンテンツとは
診断コンテンツとは、ユーザーが設問に回答することで、その回答に基づいた診断結果を表示する双方向型のコンテンツです。近年、マーケティングツールとして注目を集めており、WebサイトやSNS上で広く活用されています。
診断コンテンツは、ユーザーが楽しみながら自分自身への理解を深めることで、エンゲージメントを高める効果的な方法です。さらに、収集したデータは、顧客の性格や価値観、好み、行動パターンという内面を理解するための貴重な情報源となります。
診断コンテンツのマーケティング目的
診断コンテンツには、ユーザーの価値観やライフスタイル、詳細な個人情報などを得られるという特徴があります。これらの情報を分析することで、企業はユーザーのニーズや関心を深く理解し、より効果的なマーケティング戦略を立てることが可能です。
ここでは、診断コンテンツをマーケティングに活用する目的について解説します。
Webプロモーション(認知拡大)
人間は自分自身を理解したいとともに、他人にも理解してもらいたいという欲求を持っています。診断コンテンツは、この基本的な欲求を刺激して、ユーザーの関心を引き、エンゲージメントを高められるコンテンツです。
診断コンテンツは、ユーザーが自分の内面を探求する「知りたい」という欲求を満たすことで、ユーザーの自分自身に対する新たな発見を提供します。これにより、診断コンテンツは高いユーザーとの間にエンゲージメントを生み出し、プロモーションにおける認知率を大幅に高められます。
さらに、診断コンテンツは、ユーザの「知って欲しい」という欲求も満たすことが可能です。ユーザーが自分の診断結果をSNSなどのプラットフォームにシェアすることで、診断コンテンツはより多くの潜在的ユーザーへと広がり、商品やサービスの認知度を向上させます。
関連記事:【事例つき】診断コンテンツをWebプロモーションに活用するメリット7つ
顧客獲得
診断コンテンツが一般的な広告と異なるのは、双方向で情報をやり取りするという特性です。ユーザーは単に情報を提示されるのではなく、自ら質問に回答し、診断結果を得るというプロセスを通じて、診断コンテンツに関与します。それにより、ユーザーは「押し売り」されているという感覚が薄まり、提供される情報の内容に関心を持ち、エンゲージメントを高める効果を期待できます。
さらに、診断コンテンツを通じて収集した情報をもとに、ユーザーにパーソナライズされた情報や提案を提供することも可能です。
このようなアプローチによって、ユーザーは自分との関連性が高い情報を得ることができ、会員登録やリード獲得、さらには商談化へとつながりやすくなります。
関連記事:顧客獲得を効率化する診断コンテンツとは?【リード獲得、商談化、成約】
商品レコメンド(パーソナライズ)
人は選択肢が多くなるほど、かえって意思決定するのが難しくなり、購入を先延ばしにする傾向があります。診断コンテンツは、このような問題を解消することができる効果的なコンテンツです。
診断コンテンツはユーザーの好みや考え方、ニーズなどを分析することで、個人にマッチした商品やサービスの選択肢を提供できます。これにより、ユーザーが自分に合ったものを見つけやすくするだけでなく、選択肢過多によるストレスや不安を減らす助けとなります。
また、診断コンテンツによって提示されるのは、ユーザーの好みやニーズが反映された商品やサービスです。そのため、ユーザーの購入満足度が高まりやすく、リピート購入や口コミ、ひいては顧客ロイヤルティの向上へとつながります。
関連記事:商品レコメンドに効果的な「診断コンテンツ」業界別の活用事例を紹介
診断コンテンツの形式
診断コンテンツはマーケティングにおいて、様々な形式で活用されています。それぞれの形式は特定の目的やターゲットに合わせて設計されており、ユーザーの興味を引きつけ、エンゲージメントを高める効果があります。
ここでは、代表的な診断コンテンツの形式を紹介し、それぞれの特徴と活用方法について解説します。
パーソナライズ診断
パーソナライズ診断は、ユーザーの性格や価値観、ライフスタイルを分析し、それに基づいて適切な選択肢を提示する形式の診断コンテンツです。自分に合った商品やサービスが具体的に提案されることで、ユーザーの選択にともなう負担が軽減されます。
パーソナライズ診断の特徴は、ユーザーに最適な商品やサービスをおすすめすることで、ユーザーの購買行動を促すことです。また、購入時の満足度が高まることで、リピート購入や顧客ロイヤルティの育成も期待できます。
エンタメ型診断
エンタメ型診断は、楽しさや興味深さを強調することで、ユーザーの参加意欲を高める診断形式です。クイズや性格診断、キャラクター診断など、ユーザーが遊び感覚で取り組めるコンテンツが代表的です。この形式の診断はエンターテインメント性が高いため、多くのユーザーが気軽に参加しやすいという特徴があります。
エンタメ型診断は、商品やサービスの認知拡大に効果的な診断です。ユーザーがユニークな診断結果をSNSなどでシェアすることで、ブランドや商品の認知度が広がり、新規顧客の獲得にもつながります。
課題認識型診断
課題認識型診断は、ユーザーが抱える課題やその解決策を診断することで、ユーザーのニーズを自分ごと化させる形式の診断コンテンツです。ユーザーは診断を通じて自分の問題点を意識するようになり、ユーザーの購買意欲を高めることができます。
課題認識型診断は、準顕在層を顕在層に引き上げるのに効果的な診断形式です。まだ具体的なニーズを自覚していないユーザーに対し、潜在的な問題点や解決策を提供することで、購買や問い合わせといったアクションへとつなげることができます。
例)リスクチャートで一目瞭然。 財務・経理課題「見える化」診断
デジタル報酬型診断
デジタル報酬型診断はユーザーにデジタル報酬を提供することで、リピート利用を図る診断コンテンツです。デジタル報酬には画像や動画、キャラクター、アイテムなどのデジタルコンテンツが含まれます。
この診断の特徴は、追加コストが発生しない報酬を提供できることです。一般的なプロモーションで利用されるクーポンやポイントは効果的ではあるものの、利用者が増えるほどコストも大きくなるという問題があります。しかし、デジタル報酬であれば、追加コストを発生させないで、ユーザーに強力な動機付けを行うことが可能です。
セグメント型診断
セグメント型診断は、顧客をそれぞれの特性に応じてセグメントするための診断形式です。診断コンテンツを通して、顧客を性格や能力、価値観、行動パターンなどの目的に応じたグループに分類します。
セグメント型診断は、セグメントに応じたマーケティング施策を実施することで、コンバージョン率アップに効果的です。各セグメントに最適化されたマーケティング施策を実施することで、購買やアクションへとつなげる効果が期待できます。
職種限定型診断
職種限定型診断は、特定の職種や業界に関連したコンテンツを提供する形式の診断です。この診断では、特定の職種や業界に関するユーザーをターゲットにし、そのニーズや興味に焦点を絞ったコンテンツを提供します。
職種限定型診断は、ニッチなユーザー層を掘り起こし、特定の職種や業界における優良リードの獲得に効果的です。ターゲットに関連する内容を診断することで、ユーザーは自分の職業に関連する価値ある情報を得ることができ、高い関連性を持つリードの獲得を期待できます。
ソリューション型診断
ソリューション型診断は、ユーザーが意識している課題やニーズに対して、具体的な解決策やオプションを提示する診断形式です。ユーザーが診断に回答することで、自分の抱える課題が明確になり、それに合った解決策や選択肢を提供します。
この診断形式は、課題解決への期待感を高めることで、商談化へとつなげるのに効果的です。顧客の課題に合わせた商品やサービスを提示することで、顧客の興味や意欲を促進し、商談化へとつなげる効果が期待できます。
診断コンテンツのメリット、広告効果は?
「そもそも診断コンテンツには、マーケティング目線でどんなメリットがあるのか?」
と気になっている方もいると思います。
診断コンテンツには以下のように、さまざまなメリットや広告効果があります。
ユーザーが自発的に参加し、シェアしてくれる
診断コンテンツにはエンタメ性が高いものも多く、「楽しんで参加できる」ため利用へのハードルが低いです。
また、診断の質問にユーザーが答えることで、「自分のことを知りたい」という人間の潜在的な欲求を刺激できるため、「気づいたら能動的に参加している」状態になります。
そして、「あなたはこのタイプです」といった診断結果が出ると、次にユーザーはそれを人に知ってもらいたくなります。
これは人間に「自己表現欲求」があるからです。
普通に自分語りをしようと思うと勇気がいりますが、「診断結果の共有」であればハードルが下がるため、SNS上でも気軽にシェアできます。
エンタメ性の高い診断であれば、「これ面白いよ!」というシェアもしやすく、共通の話題にもなるので、どんどん拡散されるでしょう。
「あからさまな広告」はユーザーにも避けられやすいですが、「バズってるコンテンツ」になれば多くの人が積極的に見てくれます。
このように、「ユーザーの自発性」を引き出せるのは診断コンテンツならではの強み。
SNS上のプロモーション、認知拡大に抜群の効果を発揮します。
ユーザーに合わせた商材提案で、コンバージョンを促す
質問でユーザーの傾向を把握し、それに合わせて最適な商品やサービスを提案する「パーソナライズ」型の診断もあります。
例)スキンケア診断
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
ユーザーとしては、いきなり商材をすすめられるのではなく、質問によって自分を理解された上で、
「あなたはこういうタイプなので、これがおすすめです」
と言われる形なので、納得感が強まります。
自分で回答した結果なので、
「自分には今こういう問題があるから、この商品が必要なんだな」
と受け入れやすく、自然に商品購入や会員登録を促すことができます。
コンバージョンUP、リード獲得にも効果的なんですね。
▼参考動画
商材やブランドへの理解を深め、エンゲージメントを向上
設問に答えていくことで、商材やブランドの魅力や特徴を自然に知ることのできる診断もあります。
同業他社にはない独自の強みや必要性を、押しつけがましくない形でアピールできるのです。
これによって商材やブランドへのユーザーエンゲージメントを高めたり、ブランディングを図ったりできます。
マーケティングリサーチができる
設問への回答や情報登録によって、ユーザーについてのリサーチもできます。
ユーザーがどんな傾向を持っているのか分析することで、今後のマーケティング施策にも活かせるでしょう。
本格的なデータ収集が可能な『ヨミトル』などの診断クラウドサービスもあるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
新しいマーケティングの打ち手として
「いろいろなマーケティング施策をやってきて、新規性の高い次の打ち手を探している」
という方にも診断コンテンツはおすすめです。
先述の通りマーケティング上のメリットが多く、アイデア次第でいくらでも斬新なアウトプットを出せるので、インパクトを残せます。
下記の記事からもお分かりいただけるように、今後さらに流行する兆しを見せているホットな手法です。
広告コンテンツの鉱脈!CV率360%アップを生み出した「診断コンテンツ」活用法
活用範囲が広い
ここまでのご説明だけでも、診断コンテンツにはさまざまな広告効果が期待できることは伝わったと思いますが…
実はまだまだ幅広い使い道があるんです!
ピクルスでは診断コンテンツの活用範囲を下図のように整理しています。
あまり詳しく見ていただかなくても大丈夫ですが、パッと見るだけでも非常に広範囲な活用方法があることがわかりますよね。
toCのキャンペーンやtoBのリード獲得はもちろん、採用におけるスキル診断や、研修における学習到達度を計るテストなどにも使えます。
入社後の健康状態チェックや、研修結果のデータ蓄積などにも利用すれば、従業員サーベイやタレントマネジメントのツールとしても継続的に活躍します。
研修に診断コンテンツが活かされた事例は、下記で紹介しています!
診断コンテンツ作成のハードルは高くない!研修への活用事例をご紹介
どんな業界でも効果が出るの?
「活用範囲が広いのはわかったけど、自社やクライアントの業界でも使えるのだろうか?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに、診断コンテンツといえばイメージしやすいのは適職診断など、一部の業界に限られていると思うかもしれません。
しかし実際は、以下のように非常にさまざまな業界で活用されています。
・美容、ヘルスケア
・Web、通信
・人材、採用
・教育
・コンサルティング
・エンターテインメント
・不動産
・食品、飲料
・観光、レジャー
もちろんこれ以外の業界でも応用は可能です。
具体的にはどんな風に使えるのか、上記業界の事例をこの後ご紹介します。
「自社に合った事例をサクッと知りたい」
という方は、下記の「診断コンテンツ企画診断」をやってみてください。
たった4つの質問に答えるだけで、最適な企画がわかります。
【業界×目的別】人気の診断コンテンツ事例集
ここからは、人気の診断コンテンツの事例を「業界ごと」に、商品推奨やリード獲得などの「利用目的」と併せてご紹介します。
自社やクライアントの業界の事例はもちろん、他の業界の事例でも、「こんな使い方もできるんだ」というヒントがあるかもしれません。
あなたの目的に応じて、ぜひチェックしてみてください。
【美容・ヘルスケア】業界の人気事例
目的①商品推奨
診断コンテンツを使えば、複数の商品の中からユーザーに最適な商品を推奨できます。
設問への回答からニーズを把握し、パーソナライズされた診断結果でおすすめ商品を提案する形が一般的。
特に美容・ヘルスケア業界ではユーザーの悩みによって必要な商品が違うため、診断コンテンツとの相性は抜群です。
▼よーじやグループ『あなたにおすすめ! 素肌の呼吸のととのえかた。』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
複数の商品ラインナップがあるブランドサイト上で、肌悩みに合った商品を提案する診断です。
商品を選択するユーザーの迷いを解消することで離脱を防ぎ、診断設置後のEC流入数3倍、カート遷移率の向上といった成果を得ました。
またこちらの診断は、店舗接客においても活用されています。タブレットで顧客に診断をやってもらい、診断結果に提案される商品を購入してもらうといった形で、オンライン・オフライン双方の売上に貢献する費用対効果の高い施策となっています。
▼株式会社フィッツコーポレーション『ファッション×香り診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
香水に興味のある若い男性をターゲットとして、自分に似合う洋服と香りをおすすめする診断です。
結果にオススメコーデと合わせてコロンを表示させることで、診断だけではイメージの付きづらい香りのイメージを膨らませることに成功。
TikTok広告の出稿時には、インプレッション数400万超という脅威の数値を叩き出しています。
▼株式会社メルローズ『ファッションタイプ診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
設問からユーザーのファッションに対する好みを把握して、自分好みのブランドと人気スタイリスト5人のコーデを提案している診断です。
ギフトコード配布キャンペーンと連想することで、新規ユーザーの参加を誘導することに成功しています。
目的②認知拡大
▼株式会社アルビオン『あなたも #スキコニストに挑戦』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
商品のルーツをたどる内容でファン層を楽しませ、SNSへの結果投稿によって認知拡大を図った診断です。
高得点を獲得した結果をSNSへ投稿すると、当選確率がアップするという特典をつけることで、ユーザーの更なる投稿を促し、認知拡大に成功しています。
また、以下では商材別の診断活用方法を解説しています。
BtoC:美容・整形
BtoC:コスメ
BtoC:健康食品・サプリ
【Web・通信】業界の人気事例
目的①認知拡大、マーケティングリサーチ
▼株式会社ピクルス『16タイプ マーケター診断』
マーケティングや働き方に関する質問に答えることで、マーケターとしてのタイプや強み/弱みがわかる診断です。
Webマーケティング支援の一環として診断コンテンツを制作している、ピクルスが提供しています。
スコアが表示される高精度な診断を体験してもらうことで、自社の診断コンテンツへの信頼を高め、SNS上でのシェアも促し認知拡大に成功した事例です。
診断クラウド『ヨミトル』で作成されており、クラウド上でのデータ取得も行うことでマーケティングリサーチにも活用。
2022年10月に公開された最新版の『マーケター診断2』は、公開1ヶ月で利用回数55,000回、SNS総シェア件数も10,000件を突破し、大きな広告効果を上げています。
ヨミトルではマーケター診断などのヒットした診断を「ひな型」として流用できるため、
・ハイクオリティな診断で成果を上げたい
・社内に診断制作の知見やリソースがない
という場合にはおすすめです。
『16タイプ マーケター診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
高精度診断+SNS連携で拡散力を高める「16タイプ マーケター診断」
<目的②デジタル報酬>
▼株式会社メルカリ『あなたの「心の隠れキャラ」がバレる診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
普段の買い物時の自分を思い返せるような質問に答えることで、「心の隠れキャラ」がわかる診断です。
あえてあまり信憑性のない、簡易的な診断にすることで、印象に残る面白いコンテンツに仕上げています。タイプ結果のアイコンをダウンロードできるようし、特定のアイコンが欲しいユーザーが何度も診断をトライする設計にしています。これにより、診断の利用回数も格段にアップしました。
目的③商品推奨
▼ソフトバンク株式会社『インターネットプラン診断』
設問を通じてユーザーのインターネットに対するニーズ等を把握し、最適なプランを提案する診断です。
「1分でわかる」というキャッチコピーからもわかる通り、非常にコンパクトな設問でスムーズかつ的確に商品推奨を行っています。
『インターネットプラン診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
あなたにピッタリなプランはどれ?インターネットプラン診断
目的④教育・研修
診断コンテンツには「●●タイプ」を判定するものや、「▲▲検定」のようなテスト形式のものがあり、これらは社内教育や研修にも使えます。
たとえば「あなたの働き方や考え方は●●タイプ」という診断で社員の情報が集まれば、相互理解を深めてチームワーク活性化を図ることができるかもしれません。
また、「▲▲検定」であれば研修受講者の習熟度を計測するテストに活用できます。診断結果にアドバイスも表示させれば今後の改善にも役立ちます。
▼株式会社WOWOWコミュニケーションズ
設問を通じて、ユーザーのコミュニケーションのスタイルを判別する診断コンテンツです。
結果画面では自分のスタイルの特徴に加え、他のスタイルの特徴も学ぶことができ、コミュニケーション能力向上の参考になります。
社員教育の目的で制作されており、研修等に活用できる診断です。
『ソーシャルスタイル診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
教育・研修に診断コンテンツを活用「ソーシャルスタイル診断」で性格分析
教育に利用されている診断コンテンツの事例としては、下記のようなものもあります。
官公庁も診断コンテンツ?若者・高校生世代の消費者リテラシーをアップする「トラブル危険度診断」
【人材・採用】業界の人気事例
目的①リード獲得
▼エフアンドエムネット株式会社|労務SEARCH『管理部門性格タイプ診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
「管理部門担当者」というニッチなターゲットに対して、メルマガ会員拡大の新戦略として導入された診断です。
作成にあたっては「使いやすさ」「費用のリーズナブルさ」「メルマガ登録との高い親和性」を考慮して、診断クラウド「ヨミトル」を活用しています。その結果、運営メディアのメルマガ登録者数が2倍に増加した成功事例です。
『管理部門性格タイプ診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
診断クラウド「ヨミトル」導入で実現!メルマガ会員数急増の背景とは
▼株式会社i-plug|OfferBox 人事ZINE『採用・人事タイプ診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
「採用・人事担当者」というニッチターゲットに対して、性格診断にすることで診断利用者数の向上とリード獲得を目指した診断です。
採用・人事に関する能力を棒グラフで表示することによって、自身の力を見える化して効果的なリード獲得に成功した事例です。
目的②商談化
▼株式会社アルバイトタイムス|ワガシャ de DOMO『求人広告利用における採用力診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
「採用担当者」というニッチターゲットに対して、求人広告を利用した際の採用力を、「露出力」「検索力」「アピール力」という3つの観点から測定する診断です。
採用担当者が自社の採用活動において「できている点」と「課題点」を明らかにすることで、課題解決意識を高めて商談化へとつなげています。
また、以下ではBtoC、BtoBに分けて診断活用方法を解説しています。
BtoC:求人媒体、転職エージェント
BtoB:採用コンサル・求人媒体
【教育】業界の人気事例
目的①認知拡大、コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングの施策としても診断コンテンツは有効です。
メールマガジンやホワイトペーパー等の施策と比べて、診断コンテンツが優れているのは「ユーザーの主体性な参加」を促せる点。
SNS上での積極的なシェアによって広域な認知拡大を実現できます。
▼スタートアップカフェ大阪『キャリアに活かす起業家診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
起業家育成・支援を行っている『スタートアップカフェ大阪』が提供している診断コンテンツ。
働き方や考え方に関する設問を通じて、起業家に必要な「4つの力」をスコア化、ユーザーの起業家タイプを判定した上で、自社の「無料起業相談」へと繋げています。
公開1ヶ月半で1万2000回ほども利用され、SNS上でのシェアも多かったため、大きな認知拡大に成功した事例です。
データ収集のできる診断クラウド『ヨミトル』で作成されており、マーケティングリサーチにも活用されています。
『起業家診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
人生に起業という選択肢を!キャリアに活かす起業家診断
認知拡大の人気事例には、以下のようなものもあります。
学生向けの適職診断で、専門学校への興味を促進!「あなたに合う職種を診断してみよう!」
ゾッとするほど当たる性格診断テスト「16Personalities」納得感を高めて有料コンテンツへ誘導
目的②リード獲得
▼株式会社デジタルトレンズ|StudySearch『ピッタリ塾診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
ユーザーにピッタリの学習塾を具体的におすすめすることで、塾の無料体験申し込みアップを図った診断です。
30秒以内で完了する簡単な診断形式にすることで、より多くのリードを獲得し、効果的なレコメンドに成功した事例です。
リード獲得の事例としては、下記のようなものもあります。
5つの要素で性格診断!転職・採用に役立つ「BIG5-BASIC」
目的③商品レコメンド
▼株式会社 ロジカ・エデュケーション|ロジカ式『子どもの強み発見診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
子供の学習タイプをキャラクターに例えることで、親子でコミュニケーションをとりながら一緒に楽しめる診断です。
SNSキャンペーンと連動してプロモーション展開することで、公式SNSのフォロワーを4000人獲得することに成功した事例です。
また、以下では業態別の診断活用方法も解説しています。
BtoC:教育機関・スクール
BtoC:塾
BtoB:教育研修・eラーニング
【コンサルティング】業界の人気事例
目的:認知拡大
▼株式会社セレブリックス『営業スキル&特性診断』
ユーザーの「営業スキル&特性」を昔話の主人公を題材としたキャラクターに例えて診断するコンテンツです。
ユニークなキャラクターで利用者の関心を高め、診断を利用してもらうことで自社の認知拡大を図る狙いがあります。
【エンターテインメント】業界の人気事例
目的①認知拡大
▼株式会社講談社『西尾維新 混物語拾陸診断』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
16タイプ性格診断のロジックに基づいた本格的なシステムを構築し、設問に回答すると自身の性格と相性の良いキャラクターが分かる診断です。
オートリプライでキャラクターからメッセージが届くという仕組みを導入することで、好きなキャラクターからリプライをもらいたいというファン心理を刺激し、SNSのトレンドに上がる人気を獲得しました。
▼朝日新聞出版『サバイバルエコクイズ』
※診断クラウド「ヨミトル」で制作された診断です
小学生を子供に持つ知的探求心が高い親をターゲットとして、クイズノックが考えたエコにまつわるクイズに回答することで、SNSへの投稿を促すクイズ形式の診断です。
クイズで最高得点を獲得した場合にキャンペーンの当選確率をアップさせることで、「科学漫画サバイバル」の新刊だけでなく、既刊への興味も喚起して、販売促進につなげた事例です。
エンターテインメント業界の認知拡大シーンではこの他にも、診断結果にキャラクターが表示されるコンテンツなどが人気です。
「キャラ診断」の事例は下記で紹介しています。
SNSシェアを効率的に獲得「サンリオ マイキャラ診断」プレゼントが工夫のポイント
既存ユーザーをうまく巻き込んだ「ドキドキ!?チョコっと貴銃士診断」
【食品・飲料】業界の人気事例
目的①認知拡大、エンゲージメント向上
新商品や自社の認知拡大を図る際には、なるべく多くの人の目に触れるためSNSキャンペーンなどが行われます。
診断コンテンツはユーザーの「自主的な参加」を促すことでSNS上のシェアを増やし、話題を呼びやすい施策なので認知拡大に効果的。
特に、キャラクターなどを用いたエンターテインメント性の高い診断は人気が出ます。
また、診断のデザインにブランドイメージを反映させたり、自社のキャラクターを登場させたりすることで、ユーザーに愛着を持ってもらうエンゲージメント向上の効果も期待できます。
▼株式会社Cyber Now/日本コカ・コーラ株式会社『楽しく生きるためのエナジー診断』
働き方メディア『新R25』とエナジードリンク『REALGOLD』がコラボした診断。
働き方についての設問から、「あなたは●●なエナジーを持った働き方タイプ」という性格タイプの結果を出し、SNSでのシェアを促しています。
『REALGOLD』の「エナジー」というキーワードと、『新R25』の「働き方」というテーマを組み合わせ、診断内のイラストには『新R25』のキャラクターを起用。
これによって、商品・ブランドの認知拡大、エンゲージメント向上を実現しています。
『楽しく生きるためのエナジー診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
SNSキャンペーンに診断コンテンツを活用した成功事例「楽しく生きるためのエナジー診断」
目的②リード獲得、マーケティングリサーチ
会員登録など、リード獲得時の顧客データやアンケートを今後のマーケティングリサーチに活かしたいという方もいらっしゃると思います。
ユーザーは情報入力を面倒に感じてスキップしがちですが、診断コンテンツなら「結果を見るために入力が必要」といった形でユーザーの「知りたい」欲求を利用し、効率的にデータ収集もできます。
▼サッポロビール株式会社『ビア充診断』
「ビールをどんな風に楽しんでいるか」という設問から、ユーザーの「ビア充タイプ」を判定する性格診断です。
ユニークな企画・イラストでSNS上の話題獲得、認知拡大を狙っています。
また、「相性のいいビア充を見るには」という追加コンテンツの表示や、プレゼントキャンペーンの応募には会員登録が必要、という条件を設けることで、リード獲得にも成功。
さらに会員登録時のアンケートで情報収集を行い、マーケティングリサーチにも役立てているという、一石二鳥ならぬ一石三鳥の見事な診断コンテンツです。
『ビア充診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
SNSキャンペーンと組み合わせて効果的に認知拡大・リード獲得!サッポロビールの「ビア充診断」
目的③ナーチャリング
ユーザーがサービスに登録した後の継続利用や、新商品の追加購入を促すための顧客育成(ナーチャリング)にも診断コンテンツは活躍します。
自社サイトやECに診断を設置し、商品レコメンド等を行うことで、ユーザーが積極的にサービスを利用してくれるようになるのです。
▼株式会社スナックミー『りっすのおやつカウンター』
おやつの定期便が届くサブスクリプション・サービスのECで提供されている診断コンテンツです。
ECのユーザーに好みのおやつや嫌いな食材を質問した上で、パーソナライズされたおすすめの商品を提案。
ユーザー満足度の向上により利用継続を促し、サブスクで重要となるナーチャリングを図っています。
『りっすのおやつカウンター』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
EC×診断コンテンツ=満足度向上!りっすのおやつカウンター
【観光・レジャー】業界の人気事例
目的①認知拡大
▼株式会社スマートルアー『全国ランキングつき!釣りバカタイプ診断ver.2』
釣りに関する質問によって、「釣りバカ度」の全国ランキングと「釣りバカタイプ」がわかる診断です。
ランキングを出すことで釣り好きユーザーの表現欲求を刺激し、SNS上でのシェアを喚起。効果的に自社の認知拡大を行っています。
『釣りバカタイプ診断ver.2』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
コアな釣り人を対象とした診断コンテンツ「全国ランキングつき!釣りバカタイプ診断ver.2」
目的②商品推奨
▼株式会社日本旅行『あなたにピッタリの旅行プラン診断』
設問を通じてユーザーの旅行に対するニーズを把握し、おすすめの旅行先を提案する診断です。
旅先の写真や楽しげなイラストをふんだんに配置し、ユーザーの旅行をしたい気分を高めながら自然に商品推奨へと導いています。
『あなたにピッタリの旅行プラン診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
高クオリティなコンセプトデザインでブランド力アップ!あなたにピッタリの旅行プラン診断
【不動産】業界の人気事例
目的①リード獲得
▼株式会社 Lakke『⼆世帯タイプ診断』
家族構成や生活スタイルにまつわる質問から、ユーザーに合った二世帯住宅のタイプを提案する診断です。
株式会社 Lakkeは二世帯住宅に特化した設計・施工を行っており、診断コンテンツを通じて自社の相談会に来てくれそうなリードを効果的に獲得しています。
『⼆世帯タイプ診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
自身のスタイルにあった最適な間取りを提案!二世帯住宅タイプ診断でリード獲得を実現
不動産業界における診断コンテンツのリード獲得事例には、次のようなものもあります。
性格診断で夢のマイホームを見つける「ぴったりマイホーム診断」
目的②リードナーチャリング
獲得したリードをCVまで持っていくための「育成」に当たるリードナーチャリング。
たとえばアプリやECに登録させるだけでは「リード獲得」で終わってしまい、その後のサービス利用や商品購入には至らないかもしれません。
そこで、診断コンテンツによってユーザーニーズを把握し、パーソナライズされた提案を行う等することで、CVへの階段設計ができます。
▼アットホーム株式会社『こだわり診断』
お部屋探しアプリ内に設置された診断コンテンツで、設問を通じてユーザーの「住まいへのこだわり」を把握し、結果として「住まいのおすすめ条件」を表示します。
アプリを登録したユーザーに対し、気軽に回答できる診断コンテンツで次のアクションを促し、スムーズなリードナーチャリングを行っています。
『こだわり診断』について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
お部屋探しアプリ内の診断コンテンツで活用を促進する「こだわり診断」
診断コンテンツのロジック
診断コンテンツは、ユーザーの回答から診断結果を導き出すために、様々なロジックを使用します。ここでは、診断コンテンツの主なロジックについて紹介し、それぞれの特徴や活用方法について解説します。
ポイント型 1軸
「ポイント型 1軸」とは、設問に対するユーザーの回答ごとにポイントを加算し、その合計ポイント数に応じて診断を行うロジック形式です。このロジックは、単一の指標に基づいてユーザーを評価する診断に適しています。
このロジックが頻繁に使用されるのは、テストやクイズ、ランキングなどの診断コンテンツです。「ポイント型 1軸」の診断にはスコアを他人と比較しやすいという特徴があり、競争心を刺激することで拡散効果を図ることができます。
ポイント型 複数軸
「ポイント型 複数軸」の診断コンテンツとは、複数軸にポイントが加算され、それぞれの要素の強弱を分析するロジックを採用した診断です。ユーザーの回答は異なる軸(例えば、企画力、営業力、事務処理能力など)にポイントが分配され、各軸の合計ポイントに基づいて診断結果が表示されます。
このロジックは、スキル分析や性格診断など、ユーザーの強みや弱みを明確にする診断に効果的です。各軸のポイントを可視化することで、強みや弱み、改善点などを具体的に示すことができます。
結果加算型
「結果加算型」のロジックは、複数の軸にポイントを加算し、最も高いポイントを獲得した軸に基づいて診断結果を判定するロジック形式です。このロジックはタイプ判定の精度が高く、ユーザーの個性や傾向をより的確に診断することができます。
「結果加算型」ロジックは精度の高さを活かすことで、商品やサービスをレコメンドする診断に効果的です。また、企業は顧客の詳細な情報を把握して、パーソナライズマーケティングにも活用できます。
組み合わせ型
組み合わせ型の診断ロジックとは、複数軸ごとに2つの傾向を測定し、それらの組み合わせで診断結果を判定するロジック形式です。各軸に対して異なる傾向(例えば、外向性⇔内向性、思考⇔感情など)を測定し、その傾向を組み合わせて診断結果を決定します。
このロジックは性格診断のように、各軸の組み合わせでタイプ分析する診断に効果的です。例えば、人気の16タイプ性格診断であれば、4つの軸をそれぞれ2つの傾向で測定することで、16種類の性格タイプを判定しています。
チャート型
「チャート型」の診断ロジックとは、設問ごとに分岐を設け、ユーザーの選択に応じて次の設問へと導くロジック形式です。この分岐プロセスを経て、最終的に診断結果に到達します。
この診断ロジックは、明確な基準でユーザーを分類し、特定のカテゴリーやタイプに割り当てる診断に効果的です。例えば、商品やシステムの問題点を特定する診断や、ゲーム感覚で楽しむ診断コンテンツによく用いられます。
診断コンテンツに用意する質問
診断コンテンツに使用する質問は、その内容によって診断結果の精度を大きく左右します。質問で最も留意すべきことは、その内容を抽象的ではなく、できるだけ具体的な行動に落とし込むことです。質問が具体的であるほど、ユーザーは実体験や行動パターンに基づいて回答しやすく、本来の自分を反映した回答が得られます。
一方、抽象的な考え方を問う質問は、ユーザーが自分の理想像を追い求める傾向が強くなり、実体とは異なる回答になりがちです。その結果、診断結果が実際のユーザーの性格や行動と乖離してしまうことがあるので注意が必要です。
また、診断コンテンツの質問には、ユーザーの内面やライフスタイルに関するものを盛り込むことも重要です。これにより、マーケティングに活用できるユーザー情報を収集できます。ユーザーの価値観や趣味嗜好、日常の行動パターンなどを把握すれば、よりパーソナライズされた商品やサービスの提案をできるようになります。
診断コンテンツを作成する5ステップ
ここでは、診断コンテンツを作成する、5つのステップを紹介します。
1.企画
企画段階では、診断コンテンツを作成する明確な目的と具体的目標を定義することが重要です。診断コンテンツ作成の目的には「ブランドの認知拡大」「リードの獲得」「商品のレコメンド」などがあります。
この目的に基づいて、達成すべき具体的な目標を設定します。結果の効果測定ができるように、「3ヶ月で新規リードを1000件獲得」や「診断コンテンツを通じてECからの新商品売上を20%向上」といった数値目標を定めましょう。
次に、設定した目的と目標に基づいて、ターゲットユーザーと診断テーマを決定します。ターゲットユーザーは、属性や価値観などを、できるだけ詳細に設定することが大切です。
その上で、診断テーマは、ターゲットユーザーにとって関心が高く、商品やサービスと関連性のある内容を企画しましょう。これらの要素を企画段階でしっかりと固めることで、診断コンテンツの制作がスムーズに進み、目的に沿った効果的なコンテンツを作成することができます。
2.ロジック作成
ロジック作成の段階では、診断テーマに適切なロジック形式を選択することが重要です。例えば、ユーザーの性格を詳細に分析するなら「組み合わせ型」、ユーザーの行動パターンを明快に分類するなら「チャート型」が適しています。
次に、選択したロジックに基づいて、質問の形式を決定します。「質問数は何問にするのか」「選択肢はいくつ設定するのか」などを、ロジックの特性を踏まえて作成しましょう。
また、ロジックを設計する際には、面白さや信憑性、操作性なども考慮する必要があります。ユーザーが診断を楽しみながら進められるよう、質問の内容や順序を工夫します。さらに、診断結果の信憑性を高めるためには、信頼できるデータや根拠に基づいて質問を作成することが大切です。
加えて、ユーザーがストレスなく診断を進められるようにユーザーインターフェースを工夫すれば、診断の途中離脱を防ぎ、診断コンテンツのエンゲージメントが高まります。
3.プログラム作成orツール選定
診断コンテンツのロジックが作成できたら、診断コンテンツをプログラム作成するか、診断作成ツールを利用するかの選択を行います。
もし「プログラミングが得意」だったり、「細かいところまでこだわって制作したい」場合は、オリジナルプログラムを作成するのが適切です。オリジナルプログラムであれば、細部までカスタマイズでき、独自の機能やデザインを実装できます。
一方、効率よく診断コンテンツを作成したい場合は、診断作成ツールを活用するのがおすすめです。これらのツールは、あらかじめ用意されたテンプレートなどを活用し、簡単な操作で診断を作成できます。そのため、プログラミングの知識に不安があったり、低コスト短期間で診断コンテンツを制作する場合には、とても効果的です。
ただし、診断作成ツールは、そのツールごとに様々な制限があります。例えば、カスタマイズの範囲が限られていたり、特定のロジックが利用できないなどのケースです。そのため、ツールを選定する際には、事前に機能や制約条件をしっかりと確認し、目的やロジックに適したツールを選ぶことが大切です。
参考記事:診断コンテンツ作成ツール5選 成果を出すために効果的なツールとは?
4.ライティング
ライティングでは、診断結果と質問のテキストを作成します。基本的には、診断の結果パターンを先に決定し、その結果に至るための質問を考えていきます。
診断結果のテキストについては、ユーザーにとって分かりやすく納得しやすい表現を心掛けることが大切です。また、診断結果の内容に具体的なアドバイスを加えると、ユーザーにとっての価値が高まります。さらに、文章はポジティブな表現を心掛け、ユーザーが楽しく診断を受けられるように配慮しましょう。
設問の文章はなるべく簡潔にし、ユーザーが迷わず答えられるように作成します。複雑な表現や長い文章は避け、シンプルで分かりやすい言葉を使いましょう。また、日常の具体的な行動を題材にすると、より自然な回答を引き出せます。
さらに、設問を作成する際には、ユーザーの負担を軽減するために質問を適切な数にすることも重要です。多すぎる質問はユーザーの離脱を招く可能性があるため、必要最低限の質問数に抑えましょう。
5.デザイン
診断コンテンツの魅力を高めるには、デザインやイラストはとても重要な要素となります。特に診断結果の画面では、ユーザーがSNS上でシェアしたくなるようなクオリティの高いデザインにすることが重要です。魅力的なデザインは、ユーザーのエンゲージメントを高め、診断コンテンツの拡散を促します。
また、デザインを行う際は、見た目のワクワク感だけでなく、目的に応じた導線を考慮することも大切です。直感的に操作できるインターフェースに加え、診断後のアクション(商品購入や詳細情報の閲覧)を促すための導線をしっかりと配置しましょう。
さらに、診断結果の画面では、SNSでのシェアを促すためのボタンやリンクを目立つ位置に配置することも大切です。シェアしたくなるイラストやデザインにすることで、ユーザーが診断結果を友人やフォロワーと共有し、広範な認知拡大が期待できます。
無料ツールで自作もできる?
最近は無料で診断作成ができるツールなども出てきているので、「無料で自作」を考えている方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、簡単な診断ならそういったツールでも作れるでしょう。
しかし、「マーケティング上の成果を出す」ところまで考えると、簡単なものでは上手く行きません。
かといって、成果が出るしっかりした診断を自分だけで作るのも難しいもの。企画、プログラミング、ライティング、デザイン…すべてきちんとやるには相応のリソース、スキルが必要です。
制作会社に依頼することもできますが、数百万ほどかかるのが一般的。「診断コンテンツを作ろうとしたけれど、工数と費用の面であきらめてしまった」という話もよく聞きます。
「手軽に、リーズナブルに、成果の出る診断を作れないか?」
そんな方におすすめしたいのが、クラウド上で診断を作成できるSaaS、「ヨミトル」です。
ヨミトルなら、診断作成でハードルとなる以下の要素をすべてクリアできます。
・企画
・プログラム
・費用
・工数
企画については、診断コンテンツを10年以上制作し、大手企業から中小企業まで数々のプロモーションを成功させてきたピクルスのサポートが受けられます。
ヨミトルには複数のプランがあり、オプションで企画コンサル&レクチャーも可能。目的に応じた企画アドバイスや、Webデザインの知見を活かしたデザイン面のアドバイスもさせていただきます。
プログラムについては、一からロジックを作成するのは困難ですが、ヨミトルなら以下のようにロジック種別と設問の形式を選ぶだけで作れます。作成済みの診断をひな型として流用することも可能です。
また、作った後は自社サイトにコードを記載するだけで設置できます。
費用についても、制作会社に依頼すると300〜500万円ほどかかりますが、ヨミトルならプランによっては年間100万円以下に抑えることも可能です。
工数についても、
・ロジックやひな型を使える
・感覚的な操作でわかりやすいUI
・マニュアルも用意
といった点から、「診断制作が初めてでも簡単!」とご好評いただいています。
作成後の修正や改善についても、制作会社の場合は都度依頼が必要となり、工数とコストがかかりますが、ヨミトルならすぐに自分で対応できます。
また、下記のように「診断のどこで離脱したユーザーが多いのか?」といったデータを見て改善もできるため、PDCAを速く回して成果を高めることも可能です。
実際にヨミトルをご利用いただいたお客様の声は、こちらでご紹介しています。
「自作するのはやっぱり厳しそうだから、制作会社にお願いしたい!」という場合は、フルオーダーの制作サービスもあるのでご覧ください。
▼関連記事
プロ直伝!診断コンテンツの作り方。ロジックや作成手順を事例つきで解説
まとめ
診断コンテンツは、以下のような目的で、さまざまな業界において活躍していることがわかりました。
・Webプロモーション、認知拡大
・リード獲得
・商品推奨
・オンボーディング
・ナーチャリング
・マーケティングリサーチ
・教育・研修
多様なマーケティング施策の中でも、ユーザーの自発性を引き出す点と、活用範囲の広さでは特に優れている診断コンテンツ。
作成にはコツがいりますが、診断クラウド『ヨミトル』のように手軽かつリーズナブルに作成できるサービスも登場しているので、検討してみてもいいかもしれません。
ライター:トライフィール
心理学マーケター
任天堂の大ヒットDSソフト「レイトン教授と不思議な町」の監修を務めた心理学者「多湖 輝」氏のもとで診断を開発。心理学、脳科学、行動分析などをベースに大手メーカー、大手出版社での開発実績をもつ。SNS発信とブログ運営で身につけた文章術を用いて「人間心理×ビジネス」の在り方を次の世代へと紡ぐ。 ・SNS https://x.com/trifeel1 ・HP https://trifeel.co.jp/