コロナ禍となったことでデジタル化・オンライン化が急激に進み、企業におけるWebマーケティングの需要も大幅に増加しています。 そのような背景も相まって、Webマーケティングを勉強したいという人の数も増えつつあります。 しかし同時に、「Webマーケティングを勉強する方法がわからない」という方も多く、本記事をお読みいただいている方も同じ悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか? 今回は、そんなお悩みを解決すべく「Webマーケティングを勉強するための3つの方法」をご紹介します。 これから勉強を始める方、改めて学び直したい方はぜひ参考にしてみてください。 ※当コンテンツは、Webマーケティング支援の専門家であるピクルスが提供しています。 ▼関連記事 Webプロモーション、認知拡大には診断コンテンツを!業界別の事例集Webマーケティングの概要 そもそもWebマーケティングとは、その名の通り「Webにおけるマーケティング活動」を指す言葉です。 似たようなワードとして「デジタルマーケティング」がありますが、デジタルマーケティングとは「Web・IoT・VR・デジタルサイネージなどを活用したマーケティング」のことであり、デジタルマーケティングの中にWebマーケティングが内包されているイメージですね。 ※IoT:Internet of Things=「モノのインターネット」の意味。さまざまなモノがインターネットに接続されて利便性が増すこと。わかりやすい例としては、スマホで外出先からエアコンをつけたり消したりできる、など ※デジタルサイネージ:駅やオフィスなど、さまざまな場所にディスプレイやプロジェクターを設置し情報伝達を行うこと Webマーケティングの対応領域として具体的に挙げるとすると、 SEO(検索エンジン最適化) リスティング広告(検索エンジン上部に表示される広告) メールマーケティング ブログ運用 などです。 この領域は時代の変遷とともに変化しています。 以前はWebサイト・Web広告が中心だったWebマーケティングに、現在はSNSマーケティングの領域も含まれるようになってきました。 そのため、キャッチアップするのがとても大変な分野といえるかもしれません。 対応領域の広がりだけではなく、Webマーケティングを取り巻く市場規模も年々拡大の兆しを見せています。 例えば、インターネット広告費は年々増加傾向にあり、2016年に1兆円程度だった市場規模が2021年には1.8兆円程度になると予測されています(電通、2020年 日本の広告費、2021年2月)。 それに伴い、Webマーケティングができる人材(Webマーケター)の市場価値もさらに高まっていくことになるでしょう。Webマーケティングを勉強する3つの方法 「Webマーケティングの需要は高まっていて、スキルを身に付けるとよいことは分かった。では、どうやって勉強するの?」 という疑問が浮かんだかと思います。 Webマーケティングを勉強する道筋は3パターンあります。 それぞれについて詳しく説明する前に、ひとつだけ伝えしなくてはなりません。 それは… Webマーケティングは座学だけで身につくものではない! ということです。 もちろん、座学が無駄というわけではありません。 Web技術や解析手法など、勉強すべき事柄はたくさんあります。 むしろ、座学なくして身につくほどWebマーケティングは甘くありません。 しかし座学だけでは身につかない「経験」こそ、Webマーケターにとっていちばん重要な要素なのです。 自らWebページの企画に携わり、制作に関わり、数値を解析し、改善する…。 広告出稿、SNS運用も同様です。 その一連のトライアンドエラーを経験しないと、本質的なWebマーケティングのスキルは習得できません。 よって、座学だけで終わらせるのはとてもキケンです。 車の仕組みや標識の意味を完璧に理解したとしても、車を運転できないのと同じです。 座学と実践、上の番号でいえば①と②または①と③を組み合わせて学ぶことを強くオススメします。 それでは、それぞれの勉強方法について詳しく見ていきましょう。勉強法①資格取得(試験、試験のための学習) Webマーケターの需要に比例するかのごとく、Webマーケティングを学びたい人向けの資格は数多く存在します。 しかし、「資格ごとの違いが分からず、どれが自分に最適なのか分からない!」という方もいらっしゃるかもしれません。 そこで、オススメの資格を4つご紹介いたしますので、悩んだときの参考にしてみてください。1.ウェブ解析士 特徴:Webマーケティング全般を学べる Webマーケティングを勉強しようとした時、真っ先に候補として挙がる資格かもしれません。 アクセス解析や広告運用について体系的に学べ、実践で役に立つ知識を身につけることができます。初学者が勉強するとよいエッセンスが詰まっているので、入門にオススメです。 年会費がかかるのがネックですが、会員には毎年最新版のテキストが配布されるのでお金を払う価値は存分にあります。 「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」という上位資格もありますので、さらに勉強されたい方はそちらも受けるとよいでしょう。 “ウェブ解析士” とは - 43,000名超が受験した実践資格|ウェブ解析士協会2.Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ) 特徴:GAに特化した知識を習得できる Google公式が提供する、Googleアナリティクス(GA)のトレーニングプログラムです。 初級編・上級編の講座を受け終えると、資格試験を受けることができます。 なんと受講料・受験料は無料です。 GAをまだ触ったことないのであれば、マストで勉強すべきともいえる講座です。 なお動画の音声が英語でわかりにくいので、他の教材と一緒に勉強することをオススメします。 Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の準備方法3.統計検定 特徴:統計の知識を確認できる マーケティング要素は一切ありませんが、きっと役に立つと思うので紹介させてください。 普通にアクセス解析を行ううえでは統計の知識はそこまで必要ありません。 しかし、例えば「分散を見てデータの散らばり具合を把握する」「相関係数を見て変数同士の依存関係を見る」といったように一歩踏み込んだ分析をしたい場合、統計の知識が生きてきます。 統計を使いこなせれば「Aを購入した客は高い割合でBも購入するから、セット販売して販売促進しよう!」といった分析ができるわけです。 4級、3級、2級、準1級、1級がありますが、Webマーケティングに生かすのであれば3級を勉強すれば十分でしょう。 統計検定:Japan Statistical Society Certificate4.Webディレクション試験 特徴:Web制作寄りの知識を学べる 名前の通りWebディレクションに関する資格なのですが、Web初心者がWebにまつわる基礎知識を身につけるにはもってこいの資格です。 例えば、Webサイトが作られるフローなどの制作目線の知識と、ユーザーがWebサイトを見る際に感じることは何かといったユーザー目線の知識などを学べます。 Webの知識は、改善提案やWebサイトの企画時に必ず役に立ちます。 視野を広げるためにも受けてみてはいかがでしょうか。 Webディレクション | Web検定(ウェブケン)検索 ピクルスでは下記のような、Webディレクション力がわかる診断も作っています。 >> Webディレクター診断|診断クラウド ヨミトル勉強法②自分でWebサイトを作る 会社での役割やポジション的に、仕事上で実践する機会が得られないという方もいらっしゃるかもしれません。 そんな方は、自分でWebサイトを作ってしまうのも一つの手です。 趣味に関するブログや、副業をしている方であればポートフォリオのページなどでも構いません。 自分で制作したホームページを公開し、アクセスログを解析して改善…という実践経験は、座学だけでは得られない貴重なものです。 Webサイトを自作する手順としては、以下の4つがあります。手順1.コンテンツの準備 まずは公開するためのコンテンツ(Webページ)を準備する必要があります。 詳しい作成方法は割愛しますが、情報収集 ワイヤーフレームの作成 デザイン Webページ作成 というステップを踏むのが一般的です。 またWebページの作成方法は、自分でHTML・CSS・JSを書くか、WordPressなどのCMS(Contents Management System)を使用するかの2つがあります。 コーディングの勉強をしたい場合や細部までカスタマイズしたい場合は前者を、更新頻度が高い場合や複数人で更新したい場合は後者を選ぶとよいでしょう。 またこの時、アクセス解析用にGAタグを埋め込むのを忘れないようにしましょう。手順2.レンタルサーバーの契約、ドメインの取得 次にWebページをアップロードするサーバーの契約と、インターネット上の住所であるドメインの取得です。 さくらサーバーやエックスサーバーなどが有名ですね。 費用感や制限容量など各サービスで異なりますので、目的に合わせて選んでみてください。手順3.公開、情報拡散 「Webページを作る」作業はページを公開して終了ですが、Webマーケティングはここからが本番となります。 ページ公開後に必要な作業としては、 SEO施策 SNSなどでの拡散の2つです。 SEOやSNSについては、以下の記事が参考になると思うのでぜひご覧ください。 >>SEO対策の基本のキ!2つの対策方法>>新人マーケター必見!個人のTwitter運用で得られる5つのマーケティングスキル手順4.改善 公開してしばらくすると、解析できるだけのアクセス情報が集まります。 その結果を見て、どの数値の改善が必要で ページのどの箇所に問題があり どう修正すべきか を検討してみてください。 GAの使用方法については、先ほどご紹介したGAIQを参考にするとよいでしょう。 アクセス解析については、以下の記事を参考にしてください。>>正しいアクセス解析とは?実施手順とツールの活用方法をご紹介 勉強法③会社で実務経験を積み重ねる これがいちばん確実に知識を吸収しながら、実践経験を積める方法です。 知識・経験を積みながら最終的に目指すのは自社製品の売上向上であり、それが自分の評価にも直結するためモチベーションも維持しやすく、もっとも効率的かつ実用的な勉強法と言えるでしょう。 一点注意としては、事業会社の場合、Webサイトの制作・運用・改善や広告運用などを外部に委託しているケースも多いかと思います。 そういったときには業務を全てを丸投げするのではなく、Webサイトの企画を一緒に行ったり、アクセスデータを自分で確認したうえで委託先の担当者と打ち合わせを行ったりしないと、知識・経験は得られないので気を付けてください。 ちなみにピクルスでは、一緒にお仕事をすることになったクライアント様とは「バディとして同じ目線で取り組む」ことを心がけています。 Webマーケティングで成果を最大化できるようにご支援させていただくことは大前提ですが、抱えている悩みや課題に寄り添い二人三脚で解決できるように進めてまいりますので、一緒に成長していくことが可能です。 現在ピクルスのメイン事業となっているのは、診断コンテンツ作成ツール「ヨミトル」と、SNSキャンペーン支援ツール「キャンつく」という2つのsaasです。 診断もSNSキャンペーンも、Webマーケティングで活用すれば多くの人に行動変容を促し、売上を伸ばすことにつながる施策です。 詳しくは以下をご覧ください。 >>診断コンテンツの基本を知ろう。事例から見る活用方法。>>【2025年】SNSキャンペーン成功事例28選!最新トレンドや実施の流れ・注意点までもしピクルスがお力添えできることがあれば、お気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。まとめ 今回は、Webマーケティングを学ぶ3つの方法をご紹介してきました。 繰り返すようですが、座学と実践を組み合わせて学ぶことがWebマーケティングの体得には必要不可欠です。 今回ご紹介した3つの方法以外にも書籍やセミナー、ブログなどからもWebマーケティングに関する知識をインプットすることはできます。 特にWebマーケティングに関する情報はアップデートされる速度が速いため、体系的な知識は資格勉強や読書によって身に付けつつ、最新の情報は企業のWebセミナーやブログなどからインプットするのがオススメです。 そして学んだ知識を実践の場でアウトプットすることも忘れないようにしましょう。 ▼関連記事 Webプロモーション、認知拡大には診断コンテンツを!業界別の事例集