Googleフォームの分岐は「セクション」機能で作ります。
手順は3つだけです。
①行き先のセクションを先に作る
②分岐の起点になる質問を多肢選択式(ラジオボタン)かプルダウンにする
③質問カード右下の「その他」から「回答に応じてセクションに移動」を選び、選択肢ごとに行き先を指定する。
「条件分岐」と呼ばれることが多い機能ですが、Googleフォーム上の名称は「回答に応じてセクションに移動」です。
チェックボックスや記述式では設定できません。また、点数の合計で行き先を変えたり、回答者ごとに違う結果ページを見せたりはできません。
この記事では手順と、つまずきやすい原因、そして分岐でできることの範囲までを扱います。
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※当コンテンツは、診断コンテンツ作成ツール「ヨミトル」を提供するピクルスが監修しています。
- Googleフォームの「分岐」とは何か
- どんなときに分岐を使うのか
- 分岐の作り方(3ステップ)
- ① セクションを分ける
- ② 質問を多肢選択式(ラジオボタン)かプルダウンにする
- ③「回答に応じてセクションに移動」を設定する
- スマホでも分岐は設定できるか
- 分岐が設定できないときの原因は
- 質問が多肢選択式・プルダウンになっていない
- セクションが1つしかない
- 移動先のセクションをまだ作っていない
- 分岐の起点の質問が「必須」になっていない
- 分岐先のセクションの末尾が「次のセクションに進む」のまま
- 分岐したフォームの回答はどう集計されるか
- 分岐で何ができて、何ができないのか
- スコアや結果ページが必要なときはどうするか
- よくある質問
- まとめ
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Googleフォームの「分岐」とは何か
分岐とは、質問の答えに応じて、次に表示するセクションを変える機能です。 質問単位ではなくセクション単位で行き先が変わるのがポイントです。
Googleフォームのセクションは、フォームを区切る「ページ」にあたります。分岐の設定とは、「この選択肢を選んだ人は、次にどのページへ送るか」を選択肢ごとに決める作業です。

たとえば「ご利用の目的を教えてください」という質問に「社内アンケート」「顧客アンケート」の2つの選択肢を置き、それぞれ別のセクションへ送る。すると回答者は、自分に関係のある設問だけを見ることになります。設問数を増やさずに、一人あたりの回答量を減らせるのが分岐の効果です。
どんなときに分岐を使うのか
分岐が効くのは、回答者によって聞くべきことが変わる場面です。 代表的な使い道は3つです。
① スクリーニング(対象者を絞る) — 最初の質問で対象外の人を判定し、「フォームを送信」へ送って終了させます。イベント後のアンケートで「参加していない」を選んだ人に、参加者向けの設問を見せずに済みます。
② 申込内容の出し分け — 「オンライン参加」「会場参加」で必要な情報が違う場合、それぞれのセクションで別の項目を聞きます。全員に両方の設問を見せると、未入力や誤入力が増えます。
③ 社内申請の種類別の出し分け — 経費申請・備品申請のように、申請の種類で必要項目が変わるフォームに向いています。
いずれも構造は同じで、設問の総数は増えても、一人あたりが答える数は減ります。条件分岐を入れる目的は設問を増やすことではなく、関係のない設問を見せないことにあります。
分岐の作り方(3ステップ)
※以下は2026年9月時点の画面です。実際にフォームを作成して手順を確認しています。 GoogleフォームのUIは更新されることがあります。
① セクションを分ける
編集画面の右側にある縦のツールバーから、「セクションを追加」(二重の四角のアイコン)をクリックします。分岐の行き先になるセクションを、必要な数だけ先に作っておきます。
先に行き先を作るのがコツです。 ③の設定画面では既存のセクションからしか選べないため、行き先が無い状態では指定できません。

セクションにはタイトルを付けられます。回答者にも表示されるので、「社内アンケートの方へ」のように誰向けのページかがわかる名前にしておくと、分岐が正しく効いているかを回答者自身が判断できます。
② 質問を多肢選択式(ラジオボタン)かプルダウンにする
分岐の起点になる質問を選び、右上の質問形式のプルダウンから「ラジオボタン」または「プルダウン」を選びます。

この制約が、分岐でつまずく最大の原因です。 Googleの公式ヘルプにも明記されています。
【回答に応じてセクションに移動】は、多肢選択式とプルダウン形式の質問でのみご利用いただけます。 ——Google ドキュメント エディタ ヘルプ「回答に応じて質問を表示する」
「多肢選択式」は、編集画面では「ラジオボタン」と表示されている形式です。チェックボックス(複数選択)・記述式・段落・均等目盛り・日付では分岐を設定できません。 複数選択できる形式で分岐が作れないのは、1人が複数の行き先を選べてしまうためです。
③「回答に応じてセクションに移動」を設定する
質問カードの右下にある「⋮」(その他)をクリックし、「回答に応じてセクションに移動」を選びます。すると各選択肢の右側に行き先のプルダウンが表示されるので、選択肢ごとに移動先のセクションを指定します。

行き先には「次のセクションに進む」「セクション◯に移動」のほか、「フォームを送信」も選べます。対象外の人をその場で終了させたい場合に使います。
スマホでも分岐は設定できるか
設定できますが、PCでの操作をおすすめします。 Googleフォームには編集専用のスマートフォンアプリが用意されておらず、スマートフォンではブラウザ上で編集することになります。
分岐の設定は「質問カード右下の⋮」「選択肢ごとの行き先プルダウン」と小さな要素を続けて操作するため、画面が狭いと押し間違えが起きます。回答はスマートフォンで問題なく行えますので、作成はPC・回答はスマートフォン、という分担が現実的です。
分岐が設定できないときの原因は
「⋮」を開いても「回答に応じてセクションに移動」が出てこない、あるいは設定したのに分岐しない場合、原因はほぼ次の5つです。
質問が多肢選択式・プルダウンになっていない
最も多い原因です。 チェックボックスや記述式のままだと、メニュー自体が表示されません。②の手順で形式を変更してください。

セクションが1つしかない
分岐は「別のセクションへ送る」機能なので、行き先が存在しないと設定できません。セクションを最低2つ作ってください。
移動先のセクションをまだ作っていない
行き先のプルダウンには既にあるセクションだけが並びます。あとから作ったセクションへ送りたい場合は、セクションを作ってから設定し直す必要があります。
分岐の起点の質問が「必須」になっていない
未回答のまま次に進めると、指定した分岐に入りません。分岐の起点になる質問は「必須」にしておくと、意図しないルートを防げます。
分岐先のセクションの末尾が「次のセクションに進む」のまま
設定したのに全員が同じ設問を見てしまう場合、原因はほぼこれです。 各セクションの末尾には「次のセクションに進む」が既定で設定されています。セクション2の末尾がそのままだと、社内アンケート向けの人にセクション3(顧客アンケート向け)まで表示されます。
分岐先のセクションの末尾は、「フォームを送信」か、合流させたい共通セクションへの移動に変更してください。
分岐したフォームの回答はどう集計されるか
分岐しても、回答は1つのスプレッドシートにまとまります。 列はフォームに存在するすべての質問で作られ、表示されなかった質問は空欄になります。
ここで注意が要るのが、空欄が「未回答」なのか「分岐で表示されなかった」のか区別できない点です。取り違えると、回答の状況を実態より悪く見積もることになります。避けるには2つの方法があります。
① 分岐の起点になる質問を必須にする
どのルートを通ったかが必ず記録されます。
② 分岐先ごとに、そのルートにしか存在しない質問を1つ置く
その列に値があるかどうかでルートを判別できます。
スプレッドシート側では、起点の質問の列でフィルタをかければルート別に集計できます。
分岐で何ができて、何ができないのか
分岐は「選択肢ごとに行き先を変える」機能です。選択肢に紐づく出し分けはできますが、回答を集計して判定する処理はできません。
Googleフォームの分岐 | |
|---|---|
選択肢ごとに別の設問を出す | ○ |
対象外の回答者をその場で終了させる(スクリーニング) | ○ |
分岐したあと共通のセクションに合流させる | ○ |
複数選択(チェックボックス)の回答で分岐する | ✕ |
点数の合計で行き先を判定する | ✕ |
回答者ごとに違う結果ページを見せる | ✕ |
結果ページのデザインを作り込む | ✕ |
回答者が結果をSNSでシェアする | ✕ |
「テスト」機能との違いに注意してください。 Googleフォームにはテストモードがあり、正誤と点数をつけて回答者に表示できます。ただし点数に応じてセクションを分けることはできません。分岐の条件はあくまで個々の選択肢です。
スコアや結果ページが必要なときはどうするか
複数の設問への回答を合計して判定し、タイプ別の結果画面を返したい——ここから先はGoogleフォームの守備範囲の外です。診断コンテンツを作るツールが担う領域になります。
診断は、答え終えた瞬間に「あなたは◯◯タイプです」という結果が返る形式です。回答者は自分について知るという見返りをその場で受け取ります。
実測では、開始した人の93.99%が最後の設問まで回答しました(ヨミトル管理画面データ・回答数22,709件・2026年8月時点)。ここでいう完了率は、診断を開始した人のうち最後の設問に到達した割合です。配信数に対する回答率ではありません。年代・性別などの属性を診断の設問として取得できた率は、100%の事例から18%の事例まで幅があります(同・2026年8月時点)。設計次第で変わるため、診断にすれば必ず取れるわけではありません。
💡 無料ツールと有料ツールの使い分けは無料ツールで作成できる?売上につながる診断テストの作り方で、謝礼をかけずに回答を集める設計はアンケートの謝礼はいくら必要?で解説しています。

よくある質問
Q. 分岐は何段まで作れますか。 段数の上限は公表されていません。セクションを増やせば多段にできますが、ルート数が掛け算で増えるため検証が難しくなります。実務では2〜3段までに収めるのが現実的です。
Q. 分岐した回答はどう集計されますか。 1つの回答スプレッドシートにまとめて記録されます。表示されなかった質問は空欄になるため、集計時は「未回答」と「分岐で表示されなかった」を区別できない点に注意してください。
Q. 分岐は無料で使えますか。 Googleアカウントがあれば無料で使えます。分岐は有料機能ではありません。
Q. 回答者に分岐の設定は見えますか。 設定内容は見えません。ただし進行状況バーを表示している場合、分岐によって実際の設問数と進捗の見え方がずれることがあります。
Q. チェックボックスで分岐したい場合はどうすればいいですか。 Googleフォームでは設定できません。「あてはまるものを1つ」に質問を作り替えるか、複数選択の集計を前提とした別のツールを使う必要があります。
まとめ
Googleフォームの分岐は「セクション」機能で作る。 機能名は「回答に応じてセクションに移動」
手順は3つ。①行き先のセクションを先に作る ②質問を多肢選択式(ラジオボタン)かプルダウンにする ③「⋮」から選択肢ごとに行き先を指定する
チェックボックス・記述式では設定できない(Google公式ヘルプに明記)
設定できない原因の多くは質問形式と、分岐先セクションの末尾が「次のセクションに進む」のままであること
プレビューで全ルートを通す。 分岐は2〜3段までに抑えると検証が現実的
セクションを削除・並び替え・複製したら、分岐は設定し直す
回答は1つのスプレッドシートにまとまるが、表示されなかった質問は空欄になる(未回答と区別できない)
点数の合計による判定・結果ページの出し分け・シェアはできない。 そこから先は診断コンテンツの領域
作成はPC、回答はスマートフォン、という分担が現実的










